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発生生物学2

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令和元年度以前入学者 発生生物学2
教員名 外川徹
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 生命科学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 主としてオンデマンド型授業(スライド資料配信)を行う。また授業時間にはZoomによる講義室を開室し,質問を受け付ける。
Blackboard ID:火曜2限→ 20213210
授業概要 多細胞生物は,1つの細胞である受精卵が細胞分裂を繰り返して個体を形成し,成長を重ねて次世代へ繋がる生殖細胞を作り,そして死んでいく。この過程で,細胞はただ単に増えるだけではなく,お互いにコミュニケーションを取りながらそれぞれに特殊化し,特定の細胞へと分化していく。また,動物は分類群によって異なる多様な形態を形成するが,そのメカニズムの大原則を見てみると,動物間で驚くほど共通していることに気付く。本講義では,このような発生のメカニズムを解説する。「発生生物学1」では胚発生を中心に扱った。「発生生物学2」では,動物の胚の後の発生,つまり生まれてから死ぬまでの過程を扱う。それに加え,植物の発生や形態進化と発生メカニズムの変化の関連を問うエボデボなども扱う。
授業のねらい・到達目標 <知識>
・後胚発生と生殖のメカニズム,そして発生と環境,発生と進化の関連を十分に理解し,説明できるようになる。
・様々な発生生物学的現象に対して,その生物学的意義を考え,説明することができる。

<能力>
この科目は文理学部生命科学科(学士(理学))のディプロマポリシーDP3, 4, 8およびカリキュラムポリシーCP3, 4, 8に対応している。
・物事を既存の知識にとらわれることなく,科学的根拠に基づいて論理的・批判的に考察し,説明することができる(DP3-3)。
・日常生活における現象に潜む科学的問題を見出し,専門的知識に基づいて解決策を提案できる(DP4-3)。
・学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる(DP8-3)。

各回の授業・事前学習・事後学習を通して,日本大学教育憲章にある以下の能力を身につけることを目標とする。
A-3 (DP3・CP3): 論理的・批判的思考力
A-4 (DP4・CP4): 問題発見・解決力
A-8 (DP8・CP8): 省察力
授業の方法 授業の形式:【講義】
・事前あるいは授業時間の最初に,Blackboardから各回の配布教材(A, B, Cの3種類)をダウンロードする。
・事前あるいは授業時間内に,配布教材Bの説明をもとに配布教材Aに書き込みながら学修する。
・授業時間内にはZoom講義室を開室するので,そこで担当教員に質問することができる。
・配布教材Cには,各回の内容に関する小問が記載さているので,授業時間内あるいは事後に解答し,授業の翌日までにBlackboardを介して提出する。
・詳細はBlackboard上の「発生生物学2履修方法」に記載されているので,確認しておくこと。もし事前にこれを入手することが出来ない場合には,担当教員に連絡すること。
履修条件 生命科学科の1・2年次配当の各必修科目を履修していることを前提とする。また,「発生生物学1」を履修していることが望ましい。他学部・他学科の学生が履修する場合には,相談すること。
授業計画
1 ガイダンス,『発生生物学における基本概念』
「発生機構の共通性」「細胞分化」「細胞間コミュニケーション」について学ぶ。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】シラバスおよびBlackboard上にある「発生生物学2」履修方法」の内容を十分に把握しておく。配布教材「1. 発生生物学における基本概念」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。「発生生物学1」を履修していない者は,「発生機構の共通性」「細胞分化」「細胞間コミュニケーション」についてある程度確認しておく。 (2時間)
【事後学習】配布教材「1. 発生生物学における基本概念」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
2 『変態1』:両生類の変態
成長過程における劇的な形態の変化である「変態」について,その生物学的意義とメカニズムを学ぶ。本講義では両生類の例を扱う。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「2. 変態1」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「2. 変態1」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
3 『変態2』:昆虫の変態
成長過程における劇的な形態の変化である「変態」について,その生物学的意義とメカニズムを学ぶ。本講義では昆虫の例を扱う。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「3. 変態2」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「3. 変態2」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
4 『再生』
失った組織や傷ついた組織を回復する現象である「再生」について学ぶ。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「4. 再生」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「4. 再生」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
5 『加齢』
「加齢」と「老化」の生物学的意義とそのメカニズムについての現在の知見について学ぶ。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「5. 加齢」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「5. 加齢」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
6 『有性生殖と減数分裂』
有性生殖の意義と有性生殖において重要な減数分裂のメカニズムを学ぶ。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「6. 有性生殖と減数分裂」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「6. 有性生殖と減数分裂」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
7 『性決定』
「性決定」のメカニズムについて,特に哺乳類とショウジョウバエを例として学ぶ。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「7. 性決定」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「7. 性決定」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
8 『配偶子形成』
配偶子形成のメカニズムを学ぶ。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「8. 配偶子形成」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「8. 配偶子形成」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
9 『幹細胞』
動物の発生において重要な役割をもつ「幹細胞」について,その特徴と維持機構を中心に学ぶ。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「9. 幹細胞」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「9. 幹細胞」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
10 『植物の発生1』:植物の発生の特徴
動物と植物の発生機構の相違点に焦点をあてる。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「10. 植物の発生1」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「10. 植物の発生1」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
11 『植物の発生2』:パターン形成の分子メカニズム
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「11. 植物の発生2」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「11. 植物の発生2」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
12 『エコデボ (生態発生生物学)』
環境要因が発生にどのような影響を,どのようにしてもたらすのかを学ぶ。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「12. エコデボ (生態発生生物学)」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「12. エコデボ (生態発生生物学)」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
13 『エボデボ (進化発生生物学)』
生物の「進化」は発生の変化・変更と捉えることができる。この見解における進化のメカニズムを学ぶ。
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「13. エボデボ (進化発生生物学)」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「13. エボデボ (進化発生生物学)」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
14 『発生遺伝学的実験手法1』:トランスジェニック動物
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「14. 発生遺伝学的実験手法1」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「14. 発生遺伝学的実験手法1」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
15 『発生遺伝学的実験手法2』:遺伝子ターゲティング,コンディショナルな遺伝子改変
(オンデマンド型・同時双方向型)
【事前学習】配布教材「15. 発生遺伝学的実験手法2」をBlackboardからダウンロードし,事前あるいは授業時間内に教材に取り組む。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「15. 発生遺伝学的実験手法2」の「小問」に解答し,Blackboardを介して提出する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
その他
教科書 特に使用しない。必要な教材は"Blackboard"を介して配布する。
参考書 東中川徹,八杉貞雄,西駕秀俊(共編) 『ベーシックマスター 発生生物学』 オーム社 2008年
阿形清和,高橋淑子(監訳) 『ギルバート発生生物学』 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2015年
武田洋幸,田村宏治(監訳) 『ウォルパート発生生物学』 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2012年
これらは講義の内容をより深く理解するための参考書であり,必ずしも必要なものではない。初回の講義で紹介する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(100%)
・「授業内テスト」として,各回の「小問」の解答内容を評点する。これにより,論理的・批判的思考力(A-3),問題発見・解決力(A-4)省察力(A-8)を評価する。
オフィスアワー 月~金 10:00-17:00
本館6階 生命科学科研究室605

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