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植物分子科学

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令和元年度以前入学者 植物分子科学
教員名 中里勝芳
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 生命科学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 音声つきPowerPointの動画資料およびPDF資料を用いたオンデマンド授業を行う。
Blackboard ID:水曜2限→20213190
授業概要 植物の巧みな生命戦略と遺伝子組換えについて学ぶ。植物は動物と共通の祖先から生まれながら、異なる戦略をとることにより地球上で繁栄してきた。この授業終了段階までに、植物の生命戦略を支えるいくつかの具体的な現象とそれらの機構について分子レベルで学ぶことができる。また、植物の遺伝子組換えの手法と応用例について学ぶことができる。
授業のねらい・到達目標 <知識>
・植物細胞の構造と機能、炭素固定反応、光センサー、植物ホルモンについて理解し、説明できるようになる。
・様々な分子生物学的現象に対して,その生物学的意義を考え,説明することができる。

<能力>
この科目は文理学部生命科学科(学士(理学))のディプロマポリシーDP3, 4, 5およびカリキュラムポリシーCP3, 4, 5に対応している。
・物事を既存の知識にとらわれることなく,科学的根拠に基づいて論理的・批判的に考察し,説明することができる(DP3-3)。
・日常生活における現象に潜む科学的問題を見出し,専門的知識に基づいて解決策を提案できる(DP4-3)。
・新しい問題に取り組む意識を持ち,そのために必要な情報を収集し,それを分析して理解することができる(DP5-3)。
授業の方法 授業の形式:【講義】オンデマンド授業(PowerPointによる録画授業配信)を行う。毎回の授業で(ガイダンスを除く)授業内容に関する簡単な問題を出すので、3日以内にBlackboardで回答する。期日内での回答をもって出席とする。解答が誤っていた場合は、その旨を伝える。1週間以内に採点結果を伝えられるようにしたい。理解できなかった事柄や疑問点について調べても分からないことがあれば、解答の後にそれらについて簡潔に書いてください。できるだけ対応します。指定した課題のレポート(1回)と各自が選んだテーマのレポート(1回)を提出する。
履修条件 なし
授業計画
1 ガイダンス:授業のテーマや到達目標および授業の方法についての説明するとともに、受講するうえで必要になる基本的な事柄を学ぶ。
【事前学習】シラバスを事前に確認し、おおよその講義内容を知っておく。 (2時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、高校教科書レベルの内容を理解しておく。 (2時間)
2 細胞コンパートメント:生体膜の構造と細胞小器官、細胞壁、膜輸送について学ぶ
【事前学習】植物細胞の構造について学習し、その構造の役割について考えておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】種々の細胞小器官について調べる。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
3 植物の光合成1:葉緑体の構造と機能について学ぶ。
【事前学習】葉緑体の構造と機能について調べ、その役割について考える。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】光合成電子伝達系の役割を考える。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
4 植物の光合成2:カルビン回路について学ぶ。
【事前学習】カルビン回路について調べ、炭素固定反応の特徴について考える。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】炭素固定の速度を遅くしている要因について考える。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
5 植物の生命戦略1:フィトクロムの構造と機能について学ぶ。
【事前学習】フィトクロムの構造や機能について調べ、植物に存在する意味を考える。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】フィトクロムについてさらに学び、その役割について考える。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
6 植物の生命戦略2:植物ホルモンおよびオーキシンによる成長制御について学ぶ。
【事前学習】植物ホルモンについて調べ、その役割について考えておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】オーキシンの役割についてさらに調べ、考える。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
7 植物の生命戦略3:ジベレリンによる背丈の調節について学ぶ。
【事前学習】ジベレリンについて調べ、の構造と機能について考える。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】ジベレリンのついて調べ、その役割について考える。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
8 植物の生命戦略4:植物病原体に対する応答について学ぶ。
【事前学習】植物病原体について調べ、その影響について考える。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】非生物的ストレスに対する植物の応答について調べる。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
9 植物の生命戦略5:水の長距離輸送について学ぶ。
【事前学習】数十メートルの木の最上部まで水が輸送される理由を考えておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】毛細管現象、浸透圧、水の凝集力について調べ、その効果について考える。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
10 植物へのさまざまな環境ストレスについて学ぶ。
【事前学習】植物に対する環境ストレスについて調べ、ストレスの影響について考える。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】植物における基本的な環境ストレス応答の仕組み説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
11 遺伝子組み換えによる塩ストレス耐性植物の作成について学ぶ。
【事前学習】植物の塩ストレスについて調べ、その影響について考えておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】遺伝子組換え作物の問題点に調べ、対応を考える。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
12 植物の遺伝子組換え技術について学ぶ、その1
【事前学習】遺伝子組換え技術について調べ、基礎的なことを理解しておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】遺伝子組換え技術についてさらに調べ、理解を深める。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
13 植物の遺伝子組換え技術について学ぶ、その2
【事前学習】遺伝子組換え技術について調べ、基礎的なことを理解しておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】理解不足であったことについて調べ、理解を深める。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
14 植物細胞の死について学ぶ。
【事前学習】アポトーシスについて調べ、その意義について考えるておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】理解不足であったことについて調べる。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
15 一連の講義内容について質問を受ける。
【事前学習】講義内容について疑問点をまとめておく。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」を養う。 (2時間)
【事後学習】討論内容を整理して理解できなかった事柄について調べる。これにより「論理的・批判的思考力(A-3)」や「挑戦力 (A-5)」を養う。 (2時間)
その他
教科書 使用せず。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
毎回の授業のあとに出す課題への解答提出状況とその内容およびレポート(2回)に書かれた内容で評価する。これらを通し、表現力、問題発見・解決力(A-4)ならびに「挑戦力 (A-5)」を評価する。

オフィスアワー 毎回(ガイダンス以外)の授業で出す課題の解答のあとに、質問事項を分かりやすく具体的に書いてください。できるだけ早く回答できるよう努力します。

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