文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 地理学科 > 地形営力論
日本大学ロゴ

地形営力論

このページを印刷する

令和元年度以前入学者 地形営力論
教員名 藁谷哲也
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 地理学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 オンデマンド型授業(録画授業配信,スライド資料配信)
Blackboard ID:20212747
授業概要 一般に,地形変化が生じる前に地形を構成する物質(地形物質)は,風化プロセスによる強度低下を起こす。強度低下によって,地形はより侵食されやすくなると考えることができる。すなわち風化プロセスは,地形変化の準備段階として重要な意味を持っている。この講義では,さまざまな風化プロセスを取り上げ,そのメカニズムや地形変化とのかかわりについて理解を深める。
授業のねらい・到達目標 地形変化の仕組みに風化作用がかかわっていることや身近に豊富な事例のあることが説明できる。地形の形成・変化と岩石の風化プロセスについて説明することができる。また,経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。入手した客観的な情報を基に,論理的・批判的な思考をすることができる。

この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1,3及びカリキュラムポリシーCP1,3に対応しています。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に,倫理的な課題を説明することができる。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。
・客観的な情報を基に,論理的・批判的な思考をすることの重要性が理解できる。
・入手した客観的な情報を基に,論理的・批判的な思考をすることができる。
授業の方法 授業の形式︓講義
開講時限までにBlackboardを通じて配信される動画教材をもとに学修する(オンデマンド型学習)。講義期間中,レポート作成や⼩テスト等も適宜実施する。授業に対する質疑応答および⼩テスト・レポート等の課題に対するフィードバックは,いずれもBlackboardを通じて⾏う。
履修条件 「地形学」・「地形学実験」を履修していることが望ましい。
授業計画
1 ガイダンス:講義のテーマや到達目標および講義の方法について説明する。
【事前学習】シラバスを事前に確認し,地形学の学習内容を確認する。 (2時間)
【事後学習】BlackBoardの教材を復習し,不明箇所を参考資料から調べる。 (2時間)
2 地形を構成する岩石の物性
【事前学習】地形学実験のテキストを確認する。 (2時間)
【事後学習】岩石物性についてノートに整理する。 (2時間)
3 熱風化プロセス:熱疲労と熱衝撃破砕
【事前学習】乾燥地域の分布をノートにまとめる。 (2時間)
【事後学習】岩石の熱破砕についてノートに整理する。 (2時間)
4 乾湿風化プロセスと粘土鉱物
【事前学習】大谷石について調べておく。 (2時間)
【事後学習】粘土鉱物の特徴をノートに整理する。 (2時間)
5 塩類風化プロセスと微地形形成
【事前学習】塩類について知識を得ておく。 (1時間)
【事後学習】タフォニと塩類風化の関係をノートに整理し,関連文献をもとにレポートを作成する。 (3時間)
6 凍結風化プロセスと周氷河地形
【事前学習】周氷河地形について調べる。 (2時間)
【事後学習】凍結風化プロセスと地形変化についてノートに整理する。 (2時間)
7 シーティングおよび生物活動由来の風化プロセス
【事前学習】インゼルベルクについて調べておく。 (2時間)
【事後学習】生物風化の事例をノートに整理する。 (2時間)
8 化学的風化プロセスおよび溶食地形
【事前学習】カルスト地形について調べる。 (2時間)
【事後学習】鉱物の科学的風化の順位を整理する。 (2時間)
9 風化殻の形成と発達
【事前学習】土壌化のプロセスについて調べる。 (2時間)
【事後学習】風化とマスムーブメントの関係を整理する。 (2時間)
10 風化環境:気候と風化プロセスおよび風化制約環境と運搬制約環境
【事前学習】気候区分図を地図帳で確認する。 (2時間)
【事後学習】風化制約の地形変化を整理する。 (2時間)
11 風化速度(A-1-3)
【事前学習】石造文化財の劣化について調べる。 (1時間)
【事後学習】風化速度の特徴を整理し,指定文献をもとにレポートを作成する。 (3時間)
12 石造文化財の保存・修復に対する風化研究の貢献:カンボジア・アンコール遺跡に見られる風化プロセスを例に
【事前学習】アンコール遺跡についてインターネットで調べる。 (2時間)
【事後学習】アンコール遺跡の風化の特徴を整理する。 (2時間)
13 風化プロセス全般に関する質疑応答等及びフィードバックを行う。(A-3-3)
【事前学習】地形変化と風化の関係をまとめる。 (2時間)
【事後学習】風化プロセスについて整理する。 (2時間)
14 講義内容の理解度の確認テストとその解説
【事前学習】第1回から第13回までの講義内容を復習する。 (2時間)
【事後学習】試験内容を振り返り,学修課題を見つける。 (2時間)
15 総括(これまでの復習・解説を行い,授業の理解を深める)
【事前学習】これまでの学習内容から,疑問点や不明な点をノートにまとめる。 (2時間)
【事後学習】これまでの学習内容をノートに整理する。 (2時間)
その他
教科書 使用しない。講義中に適宜紹介します。
参考書 松倉公憲 『地形変化の科学-⾵化と侵⾷-』 朝倉書店 2008年 第1版
上記を推薦します。その他,講義中に適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 小テストおよび課題(100%)
講義中に⾏う⼩テストや課題などをもとに総合評価します。
オフィスアワー 8号館4階A406室 ⽕曜6時限⽬(事前連絡すること)
備考 授業計画を参考にして,参考書やインターネットなどから授業の前に基礎知識を獲得して準備する。授業後は,講義内容を整理してノートにまとめる。講義内容に対する質問や意⾒をするようにしてください。

このページのトップ