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平成30年度以降入学者 | 心理学的支援法B | ||||
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教員名 | 松浦隆信 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 演習を多く取り入れるため、Zoomを用いた同時双方向型授業を軸に授業を実施する(14回)。また、課題研究型授業を1回実施する。 Blackboard ID:20212638 |
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授業概要 | 心理学的支援法Aで身に付けた知識,態度等の基礎知識を前提として、現場で行われている様々な心理学的支援法の実際について、演習を通じて体験学習を行い、体験的な理解を深める。授業の構成、解説、フィードバックは教員の臨床心理士、公認心理師としての実務経験を活かして、現場の実情に即した内容を提供する。 |
授業のねらい・到達目標 | 【公認心理師コース科目(受験資格取得に必要な科目)】 ①代表的な心理療法並びにカウンセリングの歴史、概念、意義、適応及び限界 ②訪問による支援や地域支援の意義 ③良好な人間関係を築くためのコミュニケーションの方法 ④プライバシーへの配慮 ⑤心理に関する支援を要する者の関係者に対する支援 ⑥心の健康教育 以上①~⑥について、実際に心理学的支援法を提供する際の実施法や留意点、限界について理解し、言語化できることを目指す。 また,心理学的支援法についての学習・演習を通じて,自己理解や他者理解を深めるための力や,コミュニケーション力を養う。 この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP3,4及びカリキュラムポリシーCP3,4に対応している。 既存の知識にとらわれることなく,物事を科学的根拠に基づいて,論理的・批判的に考察し,説明することができる。(A-3-3) 資料や事象を注意深く観察し,問題点を発見し,解決策を検討することができる。(A-4-3) |
授業の方法 | 【演習,実技】同時双方向型の授業は、概ね以下の流れで実施する。時間配分は各回の内容に応じて前後する。 ①冒頭20分ほどを用いて、各回演習内容の説明など、事前準備事項を説明する。 ②Zoomのブレイクアウトセッション(グループワーク)を用いて、30~40分ほど演習に取り組む。個人ワークを課す場合もある。 ③残り時間を用いて、演習の感想をグループメンバー同士で話し合うとともに、全体の場でも発表を求める。発表内容に対して教員がフィードバックを行う。 課題研究に関しては、2週間前の授業で課題内容を説明するので、指定する締め切りまで課題を完成させ、Blackboard上に提出する。 次回の同時双方向授業で成果を持ち寄り、演習を行う。 |
履修条件 | 公認心理師コース受講許可(4年次)を得ている者のみ受講可 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法等についての説明) ≪同時双方向授業≫ 【事前学習】シラバスおよび教科書の第12章を一読し、心理学的支援法に関する体験学習の内容について理解する。 (2時間) 【事後学習】次回の演習に向けた事前準備を行う。 (2時間) |
2 |
心理学的支援法のプロセス/インテーク面接(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】教科書第11章全体を読み、心理学的支援法のプロセスについて予習する。 (2時間) 【事後学習】行った演習の内容を振り返り、次回までに課題を整理しておく。 (2時間) |
3 |
ケースフォーミュレーション(見立て)(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】教科書第11章「実践への示唆11.1」および事前配布資料を一読し、疑問点を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】ケースフォーミュレーションの内容を整理し、次回の導入面接に備える。 (2時間) |
4 |
導入面接(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】教科書第11章「2.心理支援の実際と留意点」を読み、導入面接の留意点を把握しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容について振り返り、各自で再度面接の進め方についてシミュレーションする。 (2時間) |
5 |
パーソンセンタードセラピー① 基本的方法(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】教科書第6章全体を復習する。 (2時間) 【事後学習】演習を行った感想を整理し、次回の演習に向け改善点等を自分なりに理解する。 (2時間) |
6 |
パーソンセンタードセラピー② 面接演習(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】教科書第6章の71頁から77頁を復習する。 (2時間) 【事後学習】授業内容について振り返り、自分の面接時のクセや態度の傾向を自己分析するとともに、改善点をまとめる。。 (2時間) |
7 |
パーソンセンタードセラピー③ フォーカシング(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】フォーカシング研究所HP(https://focusing.org/)の内容を一読する。 (3時間) 【事後学習】自分でフォーカシングを体験してみる。 (1時間) |
8 |
精神分析的心理療法① 事例の精神力動的理解(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】教科書第8章全体を復習する。 (2時間) 【事後学習】公表されている事例研究を一読し、精神力動的理解を試みる。 (2時間) |
9 |
精神分析的心理療法② 精神力動的セラピー(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】演習で用いる事例を1つ用意してくる。 (1時間) 【事後学習】用意した事例に対して精神力動的な理解を行い、その内容をまとめる。 (3時間) |
10 |
認知行動療法① 行動療法(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】教科書第9章を復習する。 (2時間) 【事後学習】行動療法適用時の工夫や留意点等について整理する。 (2時間) |
11 |
認知行動療法② 認知再構成法/問題解決技法(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】認知再構成法/問題解決技法に関して各自が調べてくる。 (3時間) 【事後学習】演習を行った感想を整理し、実施時の留意点等について自分の意見をまとめる。 (1時間) |
12 |
認知行動療法③ マインドフルネス認知療法(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】マインドフルネス認知療法について各自が調べてくる。 (3時間) 【事後学習】マインドフルネス認知療法以外の第3世代認知行動療法を各自で学習し、概要をまとめる。 (3時間) |
13 |
心の健康教育① 教材作成(A-3,A-4) ≪課題研究型授業≫ 【事前学習】教科書第11章161頁から162頁を読むとともに、心の健康教育で取り上げる心理学的知識を予め選定し、内容を調べておく。 (3時間) 【事後学習】素材を発表資料としてより見やすい形に整理してまとめる。 (1時間) |
14 |
心の健康教育② プレゼンテーション(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】プレゼンテーションの実施形態に即して練習をしておく。 (3時間) 【事後学習】授業内で指摘された事項に沿ってプレゼンテーション資料を改訂する。 (1時間) |
15 |
面接の終結/授業のまとめ(A-3,A-4) ≪同時双方向型授業≫ 【事前学習】本授業の内容全体を学んでの感想をまとめておく。 (3時間) 【事後学習】心理学的支援全体の流れを再度復習する。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 末武康弘 『心理学的支援法 カウンセリングと心理療法の基礎』 誠信書房 2018年 心理学的支援法Aで指定した教科書のため、すでに所有している学生は新規購入不要である。 |
参考書 | 適宜配布プリントを用意する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度(80%)、課題研究(心の健康教育に用いる教材)の提出(20%) 授業参画度は,演習への取り組み、ディスカッション時の発言などで評価する。 A-3,4の達成度は,発表,発言,話し合いへの取り組み,課題の提出・内容等にて確認する。 |
オフィスアワー | Blackboardの掲示板、あるいはメールを利用して問い合わせを受け付ける。 |