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平成30年度以降入学者 | 認知心理学実験 | ||||
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平成29年度以前入学者 | 認知心理学実験1 | ||||
教員名 | 望月正哉 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンライン(同時双方向・オンデマンド)型(5回)と対面型(8回),課題型(2回)の形態で進める。オンライン型の研究はZoomとYouTubeを利用する。 Blackboard コースID: 20212606 |
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授業概要 | 実験を学び,実験で学ぶ認知心理学 |
授業のねらい・到達目標 | 認知心理学では,目には見えない心のメカニズムを明らかにしていくために実験的手法が多用されている。研究においては実施にコンピュータ・プログラムが使用されることも多い。実験におけるコンピュータ・プログラムの使用は実験状況の統制が容易になるとともに,精度の高さが必要な測度を利用するためには必須となるといえる。ここでは,初学者にも使用が容易なコンピュータ・ソフトウェアを利用し,基本的な認知心理学実験のプログラムを作成できることを目標とする。そのうえで,研究の実施に不可欠な各要素(文献研究,仮説生成,実験計画,刺激作成,プログラム作成,データ分析など)を,認知心理学的研究の追試を通じて実地的に修得することも目標とする(A-5-3)。また,グループでの実験研究を行うことで,他者の意見を聴き取って,自分と異なる価値観を理解・尊重した上で,自分の考えを伝える能力を身につける(A-6-3)。 この科目は文理学部(学士(心理学))のDPおよびCP5,6に対応している。 |
授業の方法 | 授業の形式:【実験】 オンライン(同時双方向・オンデマンド)型と対面型を組み合わせて進める。対面授業に出席できない場合には,授業をZoomないしYouTubeで動画配信する予定であるのでそこから参加する(ただしYouTubeでの事後視聴も可とするためオンデマンド形式でもある)。対面型の授業も状況を鑑みて完全オンライン型に移行する可能性もある。はじめに,認知心理学実験用コンピュータソフトウェアの基本的な使用法を習得する。それに続き,最後にグループになり,課題となる論文を十分に理解したうえで,その研究の再現実験を行う。なお,本授業は授業内で学習時間は満たされるが,学外での作業も必要となる場合もある。シラバスに示された事前・事後学習の内容はその例示である。 |
履修条件 | 履修条件を読んでいる者。本授業ではコンピュータでの作業,統計解析の実施などが必須となり,他実習よりも負荷が高いと感じる者も多い。そのため,受講選択前に本シラバスをよく読み,心理学における実験的検討,プログラミングや統計処理などコンピュータでの作業に興味をもつ者の履修を求める。ただし受講開始時点でプログラミングの知識をもっている必要はない。また,本授業はPCの利用が必須となる。大学での貸与も可能だが,自身のPCを利用して授業に臨むことを強く推奨する。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標,授業方法の説明,PsychoPyのインストール(A-5-3)(対面型)
【事前学習】本シラバスを十分に読み,今期に取り組む内容について理解する。自身のPCや貸与のPCのOSが最新状態になっていることを確認する。 【事後学習】PsychoPyの基本画面の構成について理解する |
2 |
PsychoPyのデモ課題の利用(A-5-3)(対面型)
【事前学習】デモ課題を拡張しておく 【事後学習】授業で触れなかった課題も実施してみる |
3 |
PsychoPyによる実験の作成(Builderの利用)(A-5-3)(対面型)
【事前学習】サイモン効果に関する文献を読み,現象内容を理解する 【事後学習】分析の結果から議論するポイントをノートにまとめる |
4 |
PsychoPyによる実験の作成(Coderの利用)(A-5-3)(対面型)
【事前学習】Codeを含むデモ課題を受けてみる 【事後学習】授業内で終わらなかった箇所を完成させる |
5 |
PsychoPyによる実験の実施(A-5-3)(オンライン型)
【事前学習】教示などが参加者に理解できるようになっているか確認する 【事後学習】自身のプログラムが稼働することを確認する |
6 |
グループワーク:グループ課題の選択と関連資料の収集(A-6-3)(オンライン型)
【事前学習】配布した資料も含め,関連する資料を収集し,テーマを絞る 【事後学習】選択した課題に関する論文を読み,内容をまとめる |
7 |
グループワーク:実験用プログラムの作成(1)刺激の作成(A-5-3)(オンライン型)
【事前学習】論文を読み,刺激の収集・作成手順を把握する 【事後学習】授業内で終了しなかった作業を完了させる |
8 |
グループワーク:実験用プログラムの作成(2)手続きの作成(A-5-3)(対面型)
【事前学習】論文を読み,手続きの作成手順を把握する 【事後学習】授業内で終了しなかった作業を完了させる |
9 |
グループワーク:実験用プログラムの作成(3)実施にかかる準備(A-5-3)(対面型)
【事前学習】実験プログラム以外に実験実施に必要なものを準備する 【事後学習】実施確認で不備があった箇所について修正する |
10 |
グループワーク:実験の実施(A-5-3)(課題型)
【事前学習】参加者を募集する 【事後学習】実験を実施し,予定人数分のデータを収集する |
11 |
グループワーク:データの分析(基礎集計)(A-6-3)(対面型)
【事前学習】収集したデータのバックアップを取り,書類を整理する 【事後学習】基礎集計の結果から議論するポイントをノートにまとめる |
12 |
グループワーク:データの分析(仮説に対する分析)(A-6-3)(オンライン型)
【事前学習】使用する分析方法について,関連書籍を用いて復習する 【事後学習】分析の結果から議論するポイントをノートにまとめる |
13 |
研究発表(実験報告)の仕方に関する説明(A-6-3)(対面型)
【事前学習】発表を経験したことがあるものは,そのときに使用した資料を準備し,発表方法を復習しておくこと。 【事後学習】発表のスライドを作成し始める |
14 |
グループワーク:発表準備・予行(A-6-3)(課題型)
【事前学習】発表スライドを完成させる 【事後学習】予行を通じて修正が必要なところを明らかにし,修正する |
15 |
実験報告と討議(A-6-3)(同時双方向型)
【事前学習】修正した発表スライドを用いて発表の練習をする 【事後学習】発表での討議の内容をまとめ,その返答を示す |
その他 | |
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教科書 | 適宜,資料を配布する。 |
参考書 | Peirce, J. & MacAskill, M.(著) 蘆田宏 ・十河宏行 (監訳) 『PsychoPyでつくる心理学実験』 朝倉書店 2020年 十河宏行 『心理学実験プログラミング ―Python/PsychoPyによる実験作成・データ処理―』 朝倉書店 2017年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:実験報告(30%)、授業参画度(50%)、プログラム課題(20%) レポートは実験報告に利用するスライドを評価する。プログラム課題は提出された実験プログラムを評価する。授業参画度はグループワークや実験報告への関わりを評価する。対面授業において対面参加できない場合,オンライン参加を求めるが成績の評価方法に相違な点はない。 |
オフィスアワー | 金曜5限(メールでの対応)。ただしそれ以外の時間でも質問は随時受け付ける。 |