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教育学特殊講義4

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令和2年度以降入学者 教育学特殊講義4
令和元年度以前入学者 教育学特殊講義4
教員名 髙橋哲
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 主として同時双方向型授業(Zoomを用いて行う)。ZoomのミーティングのURL、および、パスワード等については、Blackboardにて後日通知する。
授業概要 教育と法をめぐる諸問題、ならびに現在の学校教育を規定している教育法制を、教育法学の観点から学ぶ。教育制度に固有な法としての「教育法」が如何なる歴史的経緯のもとに形成されてきたのか、教育現場に如何なる役割を果たしているのかを学習する。
授業のねらい・到達目標 教育と法をめぐる諸問題、ならびに現在の学校教育を規定している教育法制を、教育法学の観点から学ぶ。教育制度に固有な法としての「教育法」が如何なる歴史的経緯のもとに形成されてきたのか、教育現場に如何なる役割を果たしているのかを、教育法学の基礎概念をもとに理解することを目的としている。これらをもとに、教育法をめぐる挑戦すべき適切な課題を自ら設定し、実際にとりかかることができる(A-5-3)。

この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP1,DP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP3,CP7に対応しています。
授業の方法 講義形式による授業が中心となるが、適宜、質疑、討論、小レポート等を織り込む。
授業計画
1 教育制度に固有な法としての教育法
【事前学習】日本国憲法に定められた「教育を受ける権利」を考察すること。 (2時間)
【事後学習】「教育法」の定義について理解すること。 (2時間)
2 教育における法①―憲法の教育関連条項―
【事前学習】憲法典の役割を理解すること。 (2時間)
【事後学習】日本国憲法における教育関連条項の多様性を考察すること。 (2時間)
3 教育における法②―教育の法律主義―
【事前学習】「教育の法律主義」の意味について考えること。 (2時間)
【事後学習】教育基本法の法的性質とは何かについて考えること。 (2時間)
4 教育における法③―教育判例―
【事前学習】教育における裁判所の役割について考えること。 (2時間)
【事後学習】不文法の存在について考えること。 (2時間)
5 学校教育法制①―「1条校」とは何か―
【事前学習】学校教育法に定められた学校種を考察すること。 (2時間)
【事後学習】1条校のもつ法的性質について考えること。 (2時間)
6 学校教育法制②―「1条校」問題―
【事前学習】「1条校」以外の学校について考えること。 (2時間)
【事後学習】「教育機会確保法」について考えること。 (2時間)
7 義務教育法制①―「義務教育」の義務とは―
【事前学習】義務教育の「義務」の主体、対象について考えること。 (2時間)
【事後学習】義務教育の法的性質について考えること。 (2時間)
8 義務教育法制②―日本型義務教育の特徴―
【事前学習】就学義務をめぐる問題について考えること。 (2時間)
【事後学習】不就学が生まれる要因について考えること (2時間)
9 義務教育法制③―夜間中学の役割―
【事前学習】夜間中学の特徴を考えること。 (2時間)
【事後学習】夜間中学校の社会的意義について考えること。 (2時間)
10 無償教育法制①―「無償」の対象とは―
【事前学習】憲法26条2項の「義務教育の無償」について考えること。 (2時間)
【事後学習】学校における私費負担の問題について考えること。 (2時間)
11 無償教育法制②―就学援助制度とは―
【事前学習】経済的理由による就学困難家庭について考えること。 (2時間)
【事後学習】就学援助の課題について考えること。 (2時間)
12 教育課程法制①―学習指導要領とは何か―
【事前学習】教育課程の概念について考えること。 (2時間)
【事後学習】学習指導要領の法的性質について考えること。 (2時間)
13 教育課程法制②―ナショナルカリキュラムをめぐる問題―
【事前学習】学習指導要領が学校現場に与えている影響について考えること。 (2時間)
【事後学習】学習指導要領の相対化について考えること。 (2時間)
14 教育労働法制①―「給特法」の法的問題―
【事前学習】給特法の法的特質について考えること。 (2時間)
【事後学習】教員の多忙化を生み出す制度的要因について考えること。 (2時間)
15 教育労働法制②―教師の「働き方」の実態―
【事前学習】教師の「働き方」について考えること。 (2時間)
【事後学習】一年単位変形労働時間制導入の問題について考えること。 (2時間)
その他
教科書 市川須美子ほか 『教育小六法2021年版』 学陽書房 2021年
教育小六法は講義内で頻繁に引用するため、必ず用意すること。
参考書 内田良・広田照幸・高橋哲・嶋﨑量・斉藤ひでみ 『迷走する教員の働き方改革』 岩波ブックレット 2020年
成績評価の方法及び基準 試験(75%)、レポート:小レポート(20%)、授業参画度(5%)
オフィスアワー 授業終了後に随時対応する。

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