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外国教育史

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令和2年度以降入学者 外国教育史
令和元年度以前入学者 外国教育史1
教員名 日暮トモ子
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 主として、オンデマンド型(PowerPointに音声を組み込んだ動画、資料又は音声データの配信)と課題研究の組み合わせで行うが、一部対面での授業(2回程度)も行う。対面授業の実施日についてはBlackboard上にて連絡する。
受講者数及び初回授業で行うネット環境等の学習環境アンケートを参考に、同時双方向型(Zoom)の実施(1~2回程度)の有無を検討する。
Blackboard ID:20212187
授業概要 「教育とは何か」「何のために教育するか」を考えるための手がかりとして、教育という営みを支えてきた歴史について概観する。西洋近代における教育の誕生、学校教育制度の普及、それらの日本への影響を学ぶことを通して、現代日本の教育をより深く理解する機会とする。
授業のねらい・到達目標 (1)本授業のねらいは、以下のとおりです。
・教育史を学ぶことで、各自が「教育とは何か」「何のために教育するのか」を考えてゆくための視点を身につけることができるようになる。
・外国の教育の歴史から、⽇本の教育の在り方を捉えなおし、今日の教育が抱える課題や問題点について分析、考察することができるようになる。

(2)本授業の到達⽬標は、以下のとおりです。
・剽窃の問題性についての理解など、研究倫理の基礎を身につけたうえで、修得した専門的知識・技能をつなぐことができる。(A-1-2)
・世界で起こっている多様な出来事について、自分なりに説明することができる。(A-2-2)
・考案した解決策が適切かどうか検証することができる。(A-4-2)
・他者から指示された振り返りを適切に実施し、自分なりの課題を設定できる。(A-8-2)

この科⽬は⽂理学部(学⼠(教育学))のDP及びCP1,2,4,8に対応しています。
授業の方法 授業の形式︓【講義】
・授業の前⽇までに、Blackboard上に授業資料を配信するので、受講⽣はそれを視聴、閲覧して学修する(オンデマンド型)。
・配付資料は、各自ファイリング等して整理しておくこと。
・毎回リアクションペーパー又はミニレポートの提出を課す。
・⼩テスト及びレポートについては、それぞれ翌週に全体に向けて解説・講評を⾏う。
・受講者数にもよるが、ディスカッションの機会を設ける予定である。
・授業初回で行う学習環境アンケートを参考に、同時双方向型の授業の実施を検討する。
・教育学科1年生の必修科目のため、初年次教育として大学での学び方にも適宜触れていく。
履修条件 ・毎時、予習/復習が必要になります。
・教科書の指定箇所を読む、授業で提示される課題に取り組むなど、毎週、何らかのワークを求めます。
授業計画
1 1. イントロダクション:「教育とは何か」を問う前に【オンデマンド型】
教育学、教育史の位置づけ、教育史を学ぶ意味
学習環境アンケート調査の実施
【事前学習】シラバスを読み、授業の全体像を把握する。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、学んだことを整理しておく。 (2時間)
2 2. 「教育とは何か?」(1)古代から現代まで【対面型】(A-1-2)
【事前学習】『教育学』1章までを読み、疑問点を挙げておく。 (2時間)
【事後学習】『大学生のためのレポート・論文術』を読み、ミニレポートの作成準備をする。 (2時間)
3 3. 「教育とは何か?」(2)「教育とは何か」について考える方法、 「学校」の歴史をふまえて【オンデマンド型】
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点を挙げておく。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、「教育とは何か」という問いについて考えたことをミニレポートとしてまとめる。 (2時間)
4 4. 「大学」の歴史と現代的意義:中世ヨーロッパから現代へ、大学の機能と役割の変容【オンデマンド型】
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点を挙げておく。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、大学の歴史を踏まえ、「大学」の役割・機能を整理する。 (2時間)
5 5. なぜ西洋の教育が問題なのか?(1)「輸入品」としての教育①明治~戦前まで【課題研究】
【事前学習】『子どもの教育の歴史』第Ⅱ部第1章、第Ⅱ部第2章を読み、疑問点を挙げておく。 (2時間)
【事後学習】『子どもの教育の歴史』第Ⅱ部第1章、第Ⅱ部第2章を読み、要点をまとめる。 (2時間)
6 6. なぜ西洋の教育が問題なのか?(2)「輸入品」としての教育②戦後【課題研究】
【事前学習】『子どもの教育の歴史』第Ⅱ部第3章、第Ⅱ部第4章を読み、疑問点を挙げておく。。 (2時間)
【事後学習】『子どもの教育の歴史』第Ⅱ部第3章、第Ⅱ部第4章を読み、要点をまとめる。 (2時間)
7 7. <子ども>の誕生(1)中世ヨーロッパを例に【オンデマンド型+課題研究】(A-2-2)
小テスト①(第1回~第6回までの復習)
【事前学習】『子どもの教育の歴史』第Ⅰ部第1章を読み、疑問点を挙げておく。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行いつつ、中世の子ども観について要点をまとめる。 (2時間)
8 8. <子ども>の誕生(2)中世から近代、そして現代へ①(欧米を中心に)【オンデマンド型】
【事前学習】『子どもの教育の歴史』第Ⅰ部第1章及び第2章1-4を読み、疑問点を挙げておく。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行いつつ、欧米の子ども観の変遷について整理する。 (2時間)
9 9. <子ども>の誕生(2)中世から近代、そして現代へ②(アジアを中心に)【オンデマンド型】
【事前学習】『子どもの教育の歴史』第Ⅰ部第1章及び第2章5-6を読み、疑問点をまとめる。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行いつつ、アジアの子ども観の変遷について整理する。 (2時間)
10 10. 近代における「教育」の誕生(1)声の文化と文字の文化、リテラシー【オンデマンド型】
【事前学習】『子どもの教育の歴史』第Ⅰ部第2章1-4を読みなおす。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行いつつ、市民社会成立以前の教育・学びの形態について要点をまとめる。 (2時間)
11 11. 近代における「教育」の誕生(2)市民社会の成立【オンデマンド型】
【事前学習】『教育学』2章まで、『子どもの教育の歴史』第Ⅰ部第2章1-4を読みなおす。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行いつつ、市民社会成立後の教育・学びの形態について要点をまとめる。 (2時間)
12 12. 近代西洋における学校の歴史(1)教育の世俗化【オンデマンド型+課題研究】(A-2-2)
小テスト②(第7回~第11回までの復習)
【事前学習】『子どもの教育の歴史』第Ⅰ部第3章を読み、疑問点を挙げておく。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行いつつ、『子どもの教育の歴史』第Ⅰ部第3章を読みなおし、要点をまとめる。 (2時間)
13 13. 近代西洋における学校の歴史(2)義務教育制度の成立と普及【オンデマンド型】
【事前学習】『教育学』3章まで、『子どもの教育の歴史』第Ⅰ部第3章を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】これまでの資料やテキストをまとめて、レポートの準備をする。 (2時間)
14 14. 次世代に世界を伝えるということ【対面型】(A-8-2)
過去から未来へ、何を、何のために、どう伝えるのか
【事前学習】『大学生のためのレポート・論文術』を参照し、レポートを作成する。 (2時間)
【事後学習】『大学生のためのレポート・論文術』を再読し、レポートを振り返る。 (2時間)
15 15. 授業のまとめ:再び「教育とは何か?」-西洋近代教育史から考える【オンデマンド型】(A-4-2)
【事前学習】これまでの資料やレポートを振り返り、授業を通して学んだことをまとめる。 (2時間)
【事後学習】これまでの資料の復習を行うとともに、レポートを振り返り、改善可能だった点をまとめる。 (2時間)
その他
教科書 広田照幸 『ヒューマニティーズ 教育学』 岩波書店 2009年
江藤恭二監修、篠田弘ほか編 『新版 子どもの教育の歴史―その生活と社会背景をみつめて』 名古屋大学出版会 2008年
小笠原喜康 『最新版 大学生のためのレポート・論文術 (講談社現代新書)』 講談社 2018年
参考書 今井康雄 『教育思想史』 有斐閣アルマ 2009年
藤井千春編著 『西洋教育思想』 ミネルヴァ書房 2016年
岩下誠ほか著 『問いからはじめる教育史』 有斐閣 2020年
関川悦雄・北野秋男 『教育思想のルーツを求めて(初版第4刷)』 啓明出版(初版第4刷) 2009年
「世界の歴史」編集委員会(編集)  『もういちど読む山川世界史』 山川出版社 2009年
・高校の地歴(日本史・世界史)・公民(倫理、政治経済、現代社会)の内容と関連する科目であるため、これら科目の教科書や用語集等で各自復習をしておいてください。
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末レポート(40%)、授業内テスト(20%)、授業参画度:リアクションペーパー及びミニレポート(40%)
・4回以上の欠席の場合、単位修得が認められない場合があります。
・授業参画度はリアクションペーパーやミニレポートの提出で評価します。
・復習のための小テストを数回実施します。
オフィスアワー メールやBlackboardで適宜対応します。授業内でE-mailアドレスを伝えるので確認してください。
備考 ・授業初回のイントロダクションには必ず出席すること。
・毎回感想などを記入してもらいます。記述内容は授業中に公表することもあります。

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