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介護演習

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令和2年度以降入学者 介護演習
令和元年度以前入学者 介護演習
教員名 上之園佳子
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 (1)対面式授業(介護演習室等と教室)
(2)同時双方向型授業(Zoomミーティング、ブレイクアウトセッション)

Blackboard ID :20212144
授業概要 介護福祉の基本となる理念、生活支援スキル(介護技術)と介護過程について理解を深める。特に要介護者の自立支援を本人の主体性と意思を尊重しエンパワーメントの視点からのケアを理解しすることを目的としている。
担当教員は、家族介護者や介護職員等への介護技術教育、また介護支援専門員(ケアマネジャ)の経験から、この演習は学生がより具体的な実技体験を通じた体験型学習とする。
授業のねらい・到達目標 この授業では、生活支援の考え方を介護福祉実践を通して学び、知識と技術を獲得できるようにします。介護の基本となる介護関係や人の心身のしくみ、科学的根拠に基づく介護技術を学びぶ。
到達目標
・生活支援としての基本的な介護技術を活用できる。
・利用者の主体性、自立支援の考え方に基づく生活支援を実践を説明できる。
・事例演習よりケアプランや個別に対応した生活支援を実践できる。

この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP4及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。
なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシー DP6,7 及びカリキュラムポリシー CP6,7に対応している。
・周りの人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について正しく説明することができる(A-6-2)。
・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮し、他者と協働して作業をすることができる(A-7-2)。
授業の方法 授業の形式:【講義,演習,実習】
(1)対面授業では、講義、演習・実習(実技演習・実習部分)を一つの流れで行う。
  ・介護演習室のベッドや車椅子等を使い体験型授業、学生相互でグループワークで体験、模擬実技をロールプレイで発表する
  ・基本を講義しデモンストレーション実技で学んだ後、学生がグループ学習で利用者役と介護者役、両者の役割で実践する
(2)同時双方向型授業(Zoomによるオンライン授業)では、Blackboardを通じた教材資料配信、講義で事例研究(ブレイクアウトセッション)をすすめる。
*対面授業に参加できない時はオンライン(Zoom)での授業・演習配信、動画での配信をする予定。
履修条件 「介護福祉論」の科目を履修していることが望ましい。
授業計画
1 ガイダンス 介護福祉の理論と介護技術:本講義の概要と演習時の注意事項【同時双方向型授業】
【事前学習】シラバスを事前に確認し授業全体の流れを理解すること。 (1時間 )
【事後学習】介護実践から介護福祉の理念を知ったことをまとめること。 (1時間 )
2 からだの動きと生活支援(1) ボディメカニクスを応用したベッド上での動作援助について学ぶ。【対面授業】
【事前学習】ボディメカニクスについて事前に確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】日常的な起居動作でボディメカニクスを確認すること。 (1時間)
3 からだの動きと生活支援(2) ボディメカニクスを応用した起居動作、移乗における意思決定支援と自立支援について理解をする(A-6-2)。【対面授業】
【事前学習】ボディメカニクスを動作に活用できるようにしておくこと。 (1時間)
【事後学習】生活動作の援助での自立支援について考えをまとめておくこと。 (1時間)
4 からだの動きと生活支援(3) 学内、学外のバリアフリーとユニバーサルデザインについて車いすの体験学習でから生活の質(QOL)について理解する(A-6-2)。【対面授業】
【事前学習】学内でのバリアーを事前に確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】通学路のバリア―を発見して次回授業で発表すること。 (1時間)
5 生活行動と生活支援(1)ガイドヘルプ  視覚障がいの人の生活支援を学内の体験学習を通して学ぶ。【対面授業】
【事前学習】通学路のバリア―を発見して次回授業で発表する。 (1時間)
【事後学習】視覚障がいの人にとっての点字ブロック等の支援を確認しておくこと。 (1時間)
6 生活行動と生活支援(2) 衣服の着脱 自分の着脱行動から自立支援(本人の保有能力を活かした支援の視点)の方法を学ぶ(A-6-2)。【対面授業】
【事前学習】衣服の生活なかで人にとっての影響を考えておくこと。 (1時間)
【事後学習】左上肢の麻痺を想定した衣服の着脱を復習しておくこと。 (1時間)
7 生活行動と生活支援(3)食事の介護 嚥下機能と食事生活の個別の価値観を尊重した支援することを学ぶ(A-6-2)。【対面授業】
【事前学習】嚥下機能の復習(介護福祉論)をしておくこと。 (1時間)
【事後学習】嚥下機能の介護技術の復習をしておくこと。 (1時間)
8 生活支援の理解と習熟(1)授業1回目から7回目までの自立支援としての介護技術の確認と復習 グループワーク【対面授業】
【事前学習】自立支援の介護技術について復習しておくこと。 (1時間)
【事後学習】各自の「介護技術の課題」を再度確認しておくこと。 (1時間)
9 生活支援の理解と習熟(2)介護技術の相互評価 各学生が「介護技術(コミュニケーション含む)の課題」に応じ実技を発表し、それに対して学生が相互評価する(A-6-2)。【対面授業】
【事前学習】「介護技術の課題」項目を復習しておくこと。 (3時間)
【事後学習】介護技術の相互評価項目で自分の課題を確認しておくこと。 (2時間)
10 ケアプランと介護実践(1)事例演習:グループワーク:事例のアセスメントと目標の設定、ケアプラン作成
事例に対するケアプラン作成とそれに応じた実際の生活支援の場面を学んだ介護技術を活用してグループワークので検討する(A-7-2)。【同時双方向型授業】
【事前学習】これまでの授業での介護技術の復習をしておく。 (1時間)
【事後学習】グループでディスカッションしたケアプランを完成しておくこと。 (2時間)
11 ケアプランと介護実践(2)事例演習:グループワーク:実践の支援場面のロールプレイ(役割設定等)
事例のケアプランに応じた実際の生活支援場面のロールプレイの役割と介護技術の展開(介護過程)実践する(A-7-2)。【同時双方向型授業】
【事前学習】各グループで作成したケアプランを確認しておく。 (2時間)
【事後学習】各グループでの自分の役割とロールプレイを撮影すること。 (2時間)
12 ケアプランと介護実践(3)事例演習:グループワーク:実践の支援場面のロールプレイ(役割設定等)
事例のケアプランに応じた実際の生活支援場面のロールプレイの役割と介護技術の展開(介護過程)実践する(A-7-2)。【対面授業】
【事前学習】ロールプレイを撮影しておくこと。 (2時間)
【事後学習】学生相互の評価を踏まえ自己評価をして提出すること。 (1時間)
13 ケアプランと介護実践(4)事例演習:グループ発表と学生相互での評価
事例に対して作成したケアプランに沿って、介護技術を用いて個別ケア場面のロールプレイによる発表。それに対して学生が相互に評価して改善などを話し合う(A-7-2)。【対面授業】
【事前学習】バイタルサインについて復習、調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】日常生活での自分のバイタルサインを確認しておくこと。 (2時間)
14 2グループに分かれ実践をおこなう。1グループ:乳児のケア 沐浴などの育児ケア 新生児のケア(抱き方、着替え、おむつ交換、沐浴)についてベビー人形を使い体験体験をする。2グループ:バイタルサイン 血圧測定、脈・呼吸等)の測定と意義、身体の循環器の形態機能を学ぶ。【対面授業】
【事前学習】新生児、乳児の特徴について調べておくこと。 (1時間)
【事後学習】体験した乳児のケアの感想をまとめておく。 (1時間)
15 地域での生活支援の場面でのシミュレーションでの介護過程のまとめをする(A-7-2)。【対面授業】
【事前学習】これまでの授業をまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】生活を支援することとケアマネジメントについてまとめておくこと。 (1時間)
その他
教科書 特に指定はない。
参考書 適宜、必要な資料の配布や関連書籍の紹介をする。
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業内テスト(30%)、授業参画度(30%)
(1)授業参画度は、介護技術の実技を中心とした授業のため実技への取組み、授業ごとの課題(リアクションペーパー)で評価する。
(2)授業内テストは、介護実技テストの学生相互評価とする。
(3)レポートは、事例研究のケアプランの作成、プレゼンテーション(事例研究ロールプレイ)を総合的に評価する。

*対面授業に参加できなかった場合は、下記の対応となる。
(1)オンデマンド(動画配信)を視聴し課題(リアクションペーパー)提出にて評価する。
(2)介護実技テストを別日(要相談)に設定し評価する。
(3)作成したケアプランとプロセスレコードで評価をする。
オフィスアワー メールやBlackboardを用いて質疑応答する。
備考 実技の演習が中心となる授業のため、活動しやすい服装での出席が必要となる。

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