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応用研究1

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令和2年度以降入学者 応用研究1
教員名 久保木秀夫
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 ・zoomを用いた同時双方向授業。ただし一部、課題研究をも組み込んでいく場合がある(事前に相談・周知する)。
・履修者は、初回授業開始時までに必ず、Blackboardへの登録を済ませておくこと。BlackboardのコースIDは、20211464。
・通信環境のトラブルその他により、やむを得ずリアルタイムで受講できなかった場合も、別途Blackboardのメール送信機能で連絡すること。より詳細な代替方法に関しては、初回授業で説明する予定。
授業概要 ・中古・中世を中心とした古典文学研究において、どのようなテーマがあるか、どのように調査研究を進めていくか、等々について、基礎的な知識や技術を確認・再確認しつつ、さらに応用的なスキルを学修していく。
・とりわけ、研究に際して役立つ・不可欠となる文献につき、どのようなものがあるのか、どのように探せばよいのか、Web上で公開されている様々なデータベース類を紹介し、その基礎的・応用的な活用方法をも学修していく。
・そのようにして収集した各種文献の記載内容を、綿密・厳密に調べていくことにより、何をどのように明らかしていけるのか、等々について、実践的に学んでいく。
授業のねらい・到達目標 ・古典文学研究に際し、どのような文献があり、どのように活用できるかという知識を身につける。
・それら各種文献につき、紙媒体・デジタル媒体を活用しながら、調べるスキルを身につける。
・信頼できる各種文献に基づく実証的研究がどのようなものであるかを理解し、自ら実践できるようになる。

・新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーCP3,4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP3,4,6,7,8に対応している。
・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-3)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題を分析し,複数の解決策を提示した上で,問題を解決することができる。(A-4-3)
・日本文学・日本語学研究のスキルを活用しながら,責任と役割を担い,新しいことに挑戦することができる。(A-5-3)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら,さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互の意思伝達を自由かつ確実に行い,他者との良好な関係を確立することができる。(A-6-3)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら,集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-3)
・日本文学・日本語学研究の専門性に基づきながら,学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる。(A-8-3)
授業の方法 授業の形式:【講義,実習】

・各回、具体的なテーマに基づく各種文献やデータベース類の紹介と、それらの調査方法・活用方法をレクチャーしていく。
・履修者は授業時間中、もしくは次回までの間に、紹介された各種ツールを実際に使用してみてもらう。また適宜その結果を報告してもらうこともある。
・さまざまな文献に基づき組み立てられた、研究史に残る論文の数々を実際に読みながら、そこで引用されている原資料や先行研究を履修者それぞれが一から調べ直すことにより、ひとつの論文が組み立てられ、公表されるまでの過程を追体験してみる。
フィードバック方法等については、授業内で指示する。
履修条件 ・Windowsでのみ使用可能なデータベースをも取り上げるため、WindowsOS対応のデジタル機器を、授業時間中に使えることが望ましい。
・ただし初回に履修者(含・履修検討中)のデジタル環境を確認し、授業時間中に実習(検索その他)の時間を設けられるか、次回までの課題とするか、といった調整を適宜行っていくようにする。
授業計画
1 スタートアップ:授業の目的・方法・評価について/デジタル環境の確認/具体的な授業方法の調整【同時双方向型】
【事前学習】シラバスに基づき自身の関心の所在を明確にしておく。 (2時間)
【事後学習】授業を踏まえて、関心のある研究テーマをそれぞれ考え、自分なりに調べてみる。 (2時間)
2 講義・実習:研究テーマについて/作品を調べる・専門的辞典・事典を調べる。【同時双方向型】
【事前学習】学習用の簡略化された辞事典と専門的な辞事典との違いを確認してみる。 (2時間)
【事後学習】授業を踏まえて、あらためて研究テーマを検討し、それに関わる事項について、専門的な辞事典を利用してみる。 (2時間)
3 講義・実習:校訂テキストを調べる。【同時双方向型】
【事前学習】代表的な校訂テキストについて調べておく。 (2時間)
【事後学習】校訂の方針・方向によって本文も変わってくることを確認してみる。 (2時間)
4 講義・実習:言葉・古語を調べる。【同時双方向型】
【事前学習】学習用辞典と専門的辞典との違いを確認してみる。 (2時間)
【事後学習】提示した事例について、複数の辞典を調べ、説明のありようの違いを自身の眼で確認してみる。 (2時間)
5 講義・実習:漢字・漢語を調べる。【同時双方向型】
【事前学習】どのような漢和辞典があるのかを確認しておく。 (2時間)
【事後学習】漢和辞典の引き方を実践してみる。 (2時間)
6 講義・実習:翻刻を調べる。【同時双方向型】
【事前学習】翻刻とは何か、具体的に調べてみる。 (2時間)
【事後学習】翻刻に基づき個々の作品や関連資料を読解してみる。 (2時間)
7 講義・実習:原本資料の図版・画像を調べる。
【事前学習】原本資料とはそもそも何かを確認しておく。 (2時間)
【事後学習】各種原本資料の図版・画像に接してみる。 (2時間)
8 講義・実習:原本資料そのものを調べる。【同時双方向型】
【事前学習】原本資料そのものの価値を考えておく。 (2時間)
【事後学習】各自関心のある作品の原本資料を調べてみる。 (2時間)
9 講義・実習:歴史資料を調べる。【同時双方向型】
【事前学習】文学と歴史との具体的な接点について考えておく。 (2時間)
【事後学習】関心のあるテーマに繋がる歴史資料を実際に調べてみる。 (2時間)
10 講義・実習:先行研究(学術書・雑誌論文等)を調べる。【同時双方向型】
【事前学習】事前に紹介する各種データベースを試用してみる。 (2時間)
【事後学習】授業内容をうけて、あらためて各種データベースで検索してみる。 (2時間)
11 講義・実習:古典文学研究に関する論文の読み方を学ぶ。【同時双方向型】
【事前学習】事前に指示した論文を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を踏まえつつ、同論文で引用されている他の論文を自ら入手し、読んでみる。 (2時間)
12 講義・実習:古典文学研究に関する先行研究の構成等を分析する。
【事前学習】事前に指示した論文を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を踏まえつつ、同論文で引用されている他の論文を自ら入手し、構成等を分析してみる。 (2時間)
13 実習:先行研究において引用されている全ての文献について調べ直す(中古・中世韻文)。【同時双方向型】
【事前学習】事前に指示した論文を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】同論文で引用されている各種文献を調べ直してみる。 (2時間)
14 実習:先行研究において引用されている全ての文献について調べ直す(中古・中世散文)。【同時双方向型】
【事前学習】事前に指示した論文を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】同論文で引用されている各種文献を調べ直してみる。 (2時間)
15 総括:研究テーマに関する各種文献の調査方法、データベースの活用方法、先行研究の読解方法等に関する、基礎的・応用的なスキルについての再確認。【同時双方向型】
【事前学習】これまでの授業内容を総括的に復習しておく。 (2時間)
【事後学習】学期末レポートに取り組む。 (2時間)
その他
教科書 ・PDF形式のプリントを毎回配布する。
・配布するプリントは、事前にOneDriveの共有フォルダに入れておくので、毎回確認し、環境的に可能であれば印刷もしておくこと。
参考書 国文学研究資料館 『古典籍研究ガイダンス 王朝文学を読むために』 笠間書院 2012年
『字典かな 出典明記 改訂版 (笠間影印叢刊刊行会)』 笠間書院 1972年
堀川貴司 『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』 勉誠出版 2010年
その他、授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:とある研究テーマに関する諸文献を、可能な限り収集した上、それらを組み合わせて判明したことを、レポートとしてまとめる。(40%)、授業参画度:講義に関わる積極的な発言や質問、実習に際しての取り組み・主体性・集中力・成果、及びスキルの定着度などを総合的に判断。(30%)、毎回提出してもらうコメントの充実度。(30%)
オフィスアワー 随時メールで受け付ける。対応までに時間を要することもある。

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