文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 国文学科 > 日本文学入門2
日本大学ロゴ

日本文学入門2

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 日本文学入門2
令和元年度以前入学者 日本文学入門2
教員名 久米依子
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 オンデマンド型の遠隔授業と課題研究を組み合わせる。

Blackboard ID:20211396
授業概要 日本の近現代文学を考える。小説や詩歌、エッセイを読み解く力を身につけるとともに、教科書に載っているようなテクストをどのように扱うかの実践モデルを示す。
夏目漱石、太宰治、村上春樹、村田沙耶香の小説や近現代詩の代表作品、またその関連作品を取り上げる予定。
授業のねらい・到達目標 ・1年次の入門科目として日本の近現代文学に親しむとともに、多くの文学テクストを読み、文学を考えるに際して必要な知識を学ぶことができる。またテクストを分析するのに必要な方法、概念を身につけることを目指す。
この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。

なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP1,2,3,8及びカリキュラムポリシーCP1,2,3,8に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,日本文学・日本語学研究、ひいては人文学の役割や、倫理的な課題を理解し、説明することができる。(A-1-1)
・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。(A-2-1)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1)
・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら、自己の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1)
授業の方法 授業の形式:【講義】
Blackboardを通じて教材を確認し、オンデマンド資料を視聴して学習し、課題を提出する。課題の提出で出欠を確認する。期限後の課題提出は認めない。また課題図書の中から最終レポートを作成し、期日までに提出する予定。フィードバック方法等については、授業内で指示する。
授業計画
1 ガイダンス、読書リストの提示。
文学表現と現代社会。
【事前学習】近代文学に関する知識を整理しておく (2時間)
【事後学習】文学と近現代社会との関係の考察を始めておく (2時間)
2 近代小説を読むー漱石の試み1
【事前学習】明治社会の様相を理解する。 (2時間)
【事後学習】近代小説の切り開いた表現を考える。 (2時間)
3 近代小説を読むー漱石の試み2
【事前学習】リアルな小説と反リアルな表現を考える。 (2時間)
【事後学習】比喩や象徴の役割を考える。 (2時間)
4 近代小説を読むー漱石の試み3
【事前学習】社会批判としての小説の意味を考える。 (2時間)
【事後学習】文化としての小説について考察する。 (2時間)
5 近代小説を読むー太宰治とは何者か1
【事前学習】社会状況の中の「自己」を考える。 (2時間)
【事後学習】社会把握と自己把握の関連を考える。 (2時間)
6 近代小説を読むー太宰治とは何者か2
【事前学習】「私」を語る問題を考える。 (2時間)
【事後学習】偽装される自己を考える。 (2時間)
7 現代小説を読むー村上春樹の時代1
【事前学習】新しい文学の方法を考える。 (2時間)
【事後学習】社会の変容と文学の関係を考える。 (2時間)
8 現代小説を読むー村上春樹の時代2
【事前学習】人間把握の変容を理解する。 (2時間)
【事後学習】世界的な状況と小説の関連を考える。 (2時間)
9 現代小説を読むー「コンビニ人間」の時代1
【事前学習】現代社会の課題と小説の関係を考える。 (2時間)
【事後学習】ジェンダーを描く小説の問題を考える。 (2時間)
10 現代小説を読むー「コンビニ人間」の時代2
【事前学習】現代社会に対する小説の意義を考える (2時間)
【事後学習】国際的な状況と小説の受容を考える (2時間)
11 近代詩を読むー生と死の表象
【事前学習】近代詩表現の拓いた表現を考える。 (2時間)
【事後学習】近代詩の問いかけを考える。 (2時間)
12 現代詩を読むージェンダーと詩表現
【事前学習】現代社会と詩の関係を考える。 (2時間)
【事後学習】現代詩の表現の可能性を考える。 (2時間)
13 現代文学の可能性1
【事前学習】現代社会に小説の関係を考える。 (2時間)
【事後学習】小説の可能性を考える。 (2時間)
14 現代文学の可能性2
【事前学習】小説表現をが拓くものを考える。 (2時間)
【事後学習】小説の今後の展望。 (2時間)
15 理解度(到達度)の確認を目的としたレポートの作成と提出。
【事前学習】レポートの作成。 (2時間)
【事後学習】授業のまとめを行う。 (2時間)
その他
教科書 『風の歌を聴け (講談社文庫)』 講談社 2004年
その他、BlackBordを通してpdf資料を配布する。
参考書 授業中に指示する予定。
成績評価の方法及び基準 レポート:最終レポート(40%)、授業参画度:課題の提出(60%)
オフィスアワー 水曜4限、木曜3限、7号館4階研究室、およびメール

このページのトップ