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令和2年度以降入学者 | 考古学方法論3 | ||||
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教員名 | 成瀬晃司 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業による実習を主とし、同時双方向型授業(Zoomによるライブ中継)を併用する。 BlackboardコースID:20211374 |
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授業概要 | 「モノ(考古遺物)」の正しい観察・評価方法を学修する。 また、約40年にわたる発掘調査業務経験・考古学研究実績を有する教員が、出土遺物の基礎的整理方法・技能を指導する。 |
授業のねらい・到達目標 | (1)「モノ(遺物)」の観察法を理解し、遺物研究方法とそれに必要な技術を体得し、遺物を評価する観察力を身につける。(A4-3、A6-3) (2)遺物研究方法を理解することによって、各種発掘調査報告書の内容を理解・評価できる知識を習得する(A3-3、A4-3)。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP3、4、6に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【実習】 考古遺物を扱う基礎的方法論について、実習形式で授業を行う。テーマに関連した基礎論文を読み、その内容について、発表および討論を行う。 対面授業に参加できなかった場合は、期日までにテーマに沿ったレポート課題を提出する。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | 考古学方法論1必修(考古学方法論1~4の全履修を希望する) |
授業計画 | |
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1 |
埋蔵文化財と考古学-発掘調査から報告書作成までのプロセスを理解する(A3-3)【双方向型授業】
【事前学習】シラバスの内容を確認し、本授業を選択した自分の考えをまとめる (1時間) 【事後学習】発掘調査から報告書作成までのプロセスをノートに整理する(A3-3) (2時間) |
2 |
考古学遺物研究の基礎的方法(分類学・型式学・層位学)を理解する(A3-3)【双方向型授業】
【事前学習】縄文時代土器の特徴について、自分の考えをまとめる(A3-3) (2時間) 【事後学習】遺物研究における分類学、型式学、層位学の相互関係をノートに整理する(A3-3) (2時間) |
3 |
遺物洗浄実習(1)-洗浄実習を通して、遺物の材質、遺存状態に適した洗浄方法を体得する(A4-3)【対面授業】
【事前学習】遺物遺存状況の違いによる洗浄方法について、自分の考えをまとめる(A3-3) (2時間) 【事後学習】遺物に適した洗浄方法をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
4 |
遺物洗浄実習(2)-遺物洗浄を通し、材質の特徴を理解する(A3-3、A4-3)【対面授業】
【事前学習】第3回で扱った遺物が出土した遺跡について調べてくる(A3-3) (2時間) 【事後学習】実習で扱った遺物の特徴・共通点について整理する。(A4-3) (2時間) |
5 |
遺物注記実習(1)-注記実習を通して、適切な注記方法を体得する(A4-3)【対面授業】
【事前学習】遺物注記の留意点について、自分の考えをまとめる(A3-3) (2時間) 【事後学習】実習で扱った遺物の表裏、上下など形態的特徴をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
6 |
遺物接合実習(1)-接合自習を通して、遺物に適した接合方法を理解する(A4-3)【対面授業】
【事前学習】遺物接合の効果について、自分の考えをまとめる(A3-3) (2時間) 【事後学習】遺物による接合方法の特徴、ルールをノートに整理する(A3-3) (2時間) |
7 |
遺物接合実習(2)-接合実習を通して、破片観察と回転体の接合を体得する(A3-3、A4-3)(対面授業)
【事前学習】回転体接合の留意点について、自分の考えをまとめる(A3-3) (2時間) 【事後学習】遺物接合がもたらす効果をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
8 |
遺物補修・復元実習(1)-実習を通して、石膏を使用した復元・補修方法を体得する(A4-3)【対面授業】
【事前学習】図録などで、修復・復元された遺物を観察し、感想をまとめる(A3-3) (2時間) 【事後学習】修復・復元方法の手順、留意点をノートに整理する(A3-3) (2時間) |
9 |
遺物補修・復元実習(2)-実習を通して、復元と調整方法を体得する(A4-3)【対面授業】
【事前学習】石膏による遺物修復・復元手順を再確認する(A4-3) (2時間) 【事後学習】修復・復元がもたらす効果(長所・短所)をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
10 |
縄文原体復元・施文実習-縄文原体を作成し、縄文土器施文技術を理解する(A3-3、A4-3)【対面授業】
【事前学習】縄文土器の文様を観察し、どんな道具が用いられているか、自分の考えをまとめる(A3-3) (2時間) 【事後学習】施文具と文様の関係をノートに整理する(A3-3、A4-3) (2時間) |
11 |
縄文土器拓本・断面実測実習-実習を通して、遺物の特徴に応じた拓本法による情報伝達方法を体得する(A4-3)【対面授業】
【事前学習】乾拓・湿拓事例を調べる。(A3-3) (3時間) 【事後学習】考古遺物における拓本転写法の特徴をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
12 |
縄文土器実測実習(1)-実習を通して、土器実測方法の基本を理解し、表現できるようになる(A4-3)【対面授業】
【事前学習】実測と写真による遺物提示方法の長短について、自分の考えをまとめる(A3-3) (2時間) 【事後学習】土器破片実測法の特徴とルールをノートに整理する(A4-3) (2時間) |
13 |
縄文土器実測実習(2)-実習を通して、遺物製作技術を観察し、表現できるようになる(A4-3)【対面授業】
【事前学習】土器破片から得られる情報について、自分の見解を整理する(A3-3) (2時間) 【事後学習】実習で体得した知識・観察力から、実測遺物の特徴をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
14 |
遺物の観察・評価-観察・実測実習を通して、遺物が内包する様々な情報を観察,記述した上で、遺跡全体様相からの評価を行い、発表する(A4-3、A6-3)【対面授業】
【事前学習】実測遺物出土遺跡発掘報告書を読み、同年代の遺物の特徴をノートに列記する(A3-3) (3時間) 【事後学習】観察した土器の遺跡内特徴を再評価する(A6-3) (2時間) |
15 |
モノを語る-観察を通して得られた可視的要素(形態・技術・痕跡など)から、それが何か(機能・用途など)をまとめ発表する。(A3-3、A4-3、A6-3)【双方向型授業】
【事前学習】モノの形態・技術・使用痕などを観察し、その情報から、機能・用途についてまとめ、発表できるようにしておく(A3-3) (4時間) 【事後学習】発表者が述べた内容を整理し、考古遺物研究法の視点・方法・目的の理解を深める(A4-4) (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 文化庁文化財部記念物課 監修 『発掘調査の手引き-整理・報告書編-』 同成社 2013年 第2版 発掘調査後の資料整理について報告書刊行までの流れも含め、詳しく書かれています。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:実習で選択した遺物の資料紹介を行い、遺物に対する観察力と遺跡の中での評価を通して、「A3-3、A4-3」を評価する(30%)、授業参画度:実習への取り組み姿勢、実習成果物の完成度、正確性、観察表現力を評価する(A3-3、A4-3)。(70%) 対面授業に参加できなかった場合は、期日までにテーマに沿ったレポート課題を提出によって評価する。 |
オフィスアワー | 電子メールやBlackboardを質疑応答を用いて行います。 |