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古文書・古記録学3

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令和2年度以降入学者 古文書・古記録学3
令和元年度以前入学者 古文書・古記録学3
教員名 小川雄
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 同時双方向型の遠隔授業(Zoomによるライブ中継)14回と、課題研究1回(試験)を組み合わせる。

Blackboard ID:20211366
授業概要 江戸幕府の編纂史料から古記録を学ぶ。
授業のねらい・到達目標 『徳川実紀』『後鑑』は、いずれも江戸幕府が編纂した史料であって、『徳川実紀』は現王権の徳川将軍家の歴史、『後鑑』は前王権の足利将軍家の歴史を叙述の対象としている。また、『徳川実紀』と『後鑑』は、多数の古記録を収集して編纂され、各記事の典拠を明示して、信頼性を担保している。本講義では、『徳川実紀』『後鑑』の記事と典拠を対照させながら、古記録の成立や利用のあり方を学習し、理解できるようにする。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,4,6及びカリキュラムポリシーCP3,4,6に対応しています。

・既存の知識にとらわれることなく、物事を論理的・批判的に説明することができる。(A-3-2)
・日常生活における現象に潜む人文学的問題を発見し、専門的知識に基づいて説明することができる。(A-4-2)
・新しい人びととコミュニケーションを取り、専門的知識について正しく説明することができる。(A-6-2)
授業の方法 授業の形式:【実習】
『徳川実紀』『後鑑』とその典拠をサンプルとして、活字史料と未翻刻史料(崩し字)を読解していく。

授業実施日にBlackboardを通して、教材の配信をおこなう。受講者は教材を閲覧しながら、教員の解説をノートにまとめ、読解の実習をおこなう。

初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
授業計画
1 ガイダンス(古記録の定義や、授業の目標・方法について説明する)
  配信した手引きを読み、疑問点は質問する。
【事前学習】シラバスを事前に確認する。 (2時間)
【事後学習】漢文読解に関する知識を整理する。 (2時間)
2 『徳川実紀』の構成
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】『国史大辞典』(吉川弘文館)で、『徳川実紀』の項目を確認する。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
3 『後鑑』の構成
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】『国史大辞典』(吉川弘文館)で、『後鑑』の項目を確認する。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
4 日記史料に基づく記事1(簡略な記事から読み取れることを学ぶ
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
5 日記史料に基づく記事2(長文記事の読み込み方を学ぶ)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
6 史料を複合した記事1(編纂の方法を学ぶ)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
7 史料を複合した記事2(編纂の取捨選択を学ぶ)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
8 人事・卒伝の記録1(簡略化された記事を読む)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
9 人事・卒伝の記録2(詳細化された記事を読む)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】漢文と訓点の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録読解を実習する。 (2時間)
10 日記を読む1(日常記録の記され方を学ぶ)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】崩し字の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録翻刻を実習する。 (2時間)
11 日記を読む2(日常記録の読み解き方を学ぶ)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】崩し字の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録翻刻を実習する。 (2時間)
12 日記を読む3(重大事件の記され方を学ぶ)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】崩し字の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】講義を振り返り、整理した要点に沿って古記録翻刻を実習する。 (2時間)
13 二次史料を読む1(情報の記され方を学ぶ)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】崩し字の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】義を振り返り、整理した要点に沿って古記録講読を実習する。 (2時間)
14 二次史料を読む2(情報の読み解き方を学ぶ)
  配信教材を閲覧して、教員の解説を視聴しつつ、指名に応じて実習する。
【事前学習】崩し字の書き取りをおこなう。 (2時間)
【事後学習】義を振り返り、整理した要点に沿って古記録講読を実習する。 (2時間)
15 試験と解説
  配信された出題について、解答を提出する(課題研究)。
【事前学習】解説を踏まえて、自己の解答を再検討する。 (2時間)
【事後学習】卒業論文の執筆に向け、古文書読解を実践する。 (2時間)
その他
教科書 各回に授業用テキストをBlackboardで配信する。
参考書 『くずし字用例辞典』(東京堂出版)の用意が望ましい。
成績評価の方法及び基準 試験(80%)、授業参画度(20%)
試験は、第15回配信の出題への解答内容で評価する。
授業参画度は、講義中に指名した際の読解力の向上をみて評価する。
オフィスアワー Blackboardを通じての質問・相談に対応する。

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