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令和2年度以降入学者 | 日本史特講5 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 日本史特講5 | ||||
教員名 | 坂口太助 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業で実施する。Blackboardにて教材(プリント=PDFと解説音声=MP3)を配信する。 Blackboard ID: 20211266 |
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授業概要 | 全体テーマ:「1910~20年代の世界と日本」 明治以降「欧米諸国に追いつくこと」を目標に近代化を進めた日本は、日露戦争(1904~05年)に勝利し「列強」「大国」の1つとなり、国際連盟でも中心的役割を果たしていた。しかし、満州事変(1931年)を契機として国際的な孤立へと向かうことになる。本講義では、「列強」「大国」となった日本がどのように世界とかかわり、なぜ満州事変へと至ることになるのか、その過程を考えていく。 |
授業のねらい・到達目標 | (1)近代の日本は様々な戦争(及び事変)にかかわり、その影響は現在でも残っていると言える。それらの戦争のうち、本講義で扱う日清戦争・日露戦争・第一次世界大戦についてその概要を理解する。 (2)結果を見るだけではなく「過程」を考えることで、歴史学的(実証的)な考え方・分析を行う力を身につける。 (3)国際環境を把握し、そのうえで日本が選択した対応や進路について考えることで、「世界の中の日本」という視点から物事を見る力を身につける。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP2、3に対応しています。 (以下は令和2年度以降入学者対象の新カリキュラム) この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP2、3に対応しています。 世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができる。(A-2-3) 物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができる。(A-3-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 オンデマンド型の遠隔授業。時間割上の授業実施日に、Blackboardを通じて教材(プリント=PDFと解説音声=MP3)を配信する。原則として翌週の授業実施日までの1週間教材を公開するので、受講者は1週間の中で都合の良い日時に教科書と配信教材で学修すること。 授業の進捗に応じて3回の課題(レポート)を課す予定であり、期日までに所定の方法で提出すること。また、課題のほかに出席・受講状況の確認を兼ねて簡単な小課題・アンケート等を実施することもある。 課題の返却はしないが、答案全体を見て気が付いた点、あるいは質問や要望が多く寄せられた点などについては、授業内(プリントまたは音声)で講評・解説・回答を行う。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス及び総論①(オンデマンド授業):この講義の目的・到達目標・進め方・評価方法等について解説するとともに、日本の「近代」という時代の概要・特徴を確認する。
【事前学習】これまでどの程度歴史(特に日本近代史)を学んだか簡単なアンケートを行う予定。高校時代を含めどの程度歴史を学んだか簡単に振り返っておくこと。 (0.5時間) 【事後学習】進め方・目的・評価方法等について確認しておくこと。また歴史は話が続いていくので確認・復習が大切となる。教科書と配信教材をもとに授業内容を整理しておくこと。 (1時間) |
2 |
総論②(オンデマンド授業):第一次世界大戦という戦争と「総力戦」について確認する。
【事前学習】「戦争」という言葉からどのようなことがイメージされるか整理しておくこと。 (0.5時間) 【事後学習】第一次世界大戦とそれまでの戦争との違い、同大戦がその後の歴史に与えた影響について整理すること。 (2時間) |
3 |
明治時代の日本の概観①(オンデマンド授業):幕末から明治初期にかけての日本を取り巻く国際的な環境について考えていく。
【事前学習】教科書の3~6、9~14、23~24ページを読み、ペリー来航から明治新政府成立までの過程を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
4 |
明治時代の日本の概観②(オンデマンド授業):日清戦争の概要について確認する。
【事前学習】教科書の86~92ページを読み、日本と中国(清国)の対立要因と日清戦争の概要について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
5 |
明治時代の日本の概観③(オンデマンド授業):日清戦争から日露戦争へと至る過程について確認する。
【事前学習】教科書の93~102ページを読み、日清戦争後の日本・ロシア・イギリスの状況を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
6 |
明治時代の日本の概観④(オンデマンド授業):日露戦争の概要について確認する。また、序盤のまとめも行う。
【事前学習】教科書の103~106ページを読み、日露戦争の概要について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】序盤のまとめを行うので、ここまでの授業内容を復習・確認するとともに課題に取り組むこと。 (3時間) |
7 |
日露戦争後の世界と韓国併合(オンデマンド授業)①:日露戦争後の日本を取り巻く国際環境を、特に日本とアメリカとの関係に注目して考えていく。
【事前学習】教科書の108~111ページを読み、日露戦争後の日米関係について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
8 |
日露戦争後の世界と韓国併合(オンデマンド授業)②:韓国併合について考えていく。
【事前学習】教科書の107~108ページを読み、韓国併合の過程・概要について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
9 |
第一次世界大戦と日本(オンデマンド授業)①:第一次世界大戦と日本とのかかわりについて考えていく。
【事前学習】教科書の153~156ページを読み、第2回の授業内容と合わせて第一次世界大戦の概要を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
10 |
第一次世界大戦と日本(オンデマンド授業)②(オンデマンド授業):第一次世界大戦中の日本の行動を、中国との関係(特に対華21カ条要求)を中心に考えていく。
【事前学習】教科書の158~159ページを読み、対華21カ条要求の概要を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
11 |
「5大国」日本と国際連盟(オンデマンド授業):第一次世界大戦後の日本の国際的な地位・立ち位置と、国際連盟という組織について考えていく。また、中盤のまとめを行う。
【事前学習】教科書の167~170ページを読み、パリ講和会議の概要について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】中盤のまとめを行うので、ここまでの授業内容を復習・確認するとともに課題に取り組むこと。 (3時間) |
12 |
ワシントン会議と日本①(オンデマンド授業):ワシントン会議の概要を確認するとともに、結ばれた諸条約(4カ国条約・9カ国条約・海軍軍縮条約)について考えていく。
【事前学習】教科書の170~173ページを読み、ワシントン会議の概要について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
13 |
ワシントン会議と日本②(オンデマンド授業):ワシントン会議前後の日米関係について考えていく。
【事前学習】教科書の173~175ページを読み、ワシントン会議前後の日米関係について確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
14 |
世界恐慌から満州事変へ(オンデマンド授業):世界恐慌発生後の各国の対応を、日本とドイツを中心に考えていく。
【事前学習】教科書の205~208、222~224ページを読み、世界恐慌の概要と日本・ドイツ・イタリアの動向を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業(配信教材)と教科書をもとに内容を復習・確認しておくこと。 (2時間) |
15 |
授業全体のまとめ(オンデマンド授業):授業全体のまとめを行う。
【事前学習】これまでの授業内容を振り返っておくこと。 (3時間) 【事後学習】全体のまとめを行うので、ここまでの授業内容を復習・確認するとともに課題に取り組むこと。また、日本の近代とはどのような時代であったかを自分なりに考えてみること。 (3時間) |
その他 | |
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教科書 | 鳥海靖 『もういちど読む山川日本近代史』 山川出版社 2013年 授業に関係する様々な文献のうち、内容が幅広く読みやすいものを教科書とした。授業内容の整理・課題作成の手助けともなるので購入すること。 |
参考書 | 参考文献は授業内で紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:3回の課題から評価(80%)、授業参画度:授業内での小課題・アンケートから評価(20%) 授業内容の理解度を確認するため3回の課題(レポート)を課し、これを主たる評価対象とする。これに授業内での簡単な小課題やアンケートの提出状況・内容を合わせて総合的に評価する。 なお、本科目は特講科目であるため、当時の日本政府や軍の内部で作成されていた文書等も授業内で教材(史料・資料)として取り上げる(「くずし字」ではなく史料集・資料集として刊行されているものを使用)。もちろん授業内で解説を行うので予備的な知識は全く必要ないが、こうした史料・資料を含めての総合的な授業内容の理解度が成績とかかわるので、受講する学生は真剣かつ熱心に授業に取り組むことを期待します。 |
オフィスアワー | 授業内で質問・要望欄を設けたアンケートを実施するほか、Blackboardも使用の予定。寄せられた質問等に対しては、内容によりBlackboard、あるいは授業内で回答する。 |