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令和2年度以降入学者 | 美学特殊講義2 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学特殊講義2 | ||||
教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型授業(資料と音声配信による) BlackboardコースのID: 木曜3限→20211224 |
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授業概要 | ヨーロッパの代表的な絵画様式とその根底にある思想について講義する。 |
授業のねらい・到達目標 | 本講義は「美学特殊講義1」とともに「様式と思想」というテーマを形成する。後期の「美学特殊講義2」では「絵画」を中心に扱う。受講者は、本講義を受講することによって、ヨーロッパ絵画の時代ごとの「様式」と、その様式に影響を与えた同時代の「思想」を知ることができる。さらに、こうした知識を獲得することによって、実際の絵画作品を立体的に楽しむ眼を養うことができる。(授業では一部、彫刻作品も扱う。) ・真・善・美・聖の探究から得 られた豊かな知識と教養に 基づいて,自己の倫理観を もって,人間と社会の倫理 的な課題に向き合うことが できる。(A-1-3) ・自らの思想的課題に取り 組むために必要な情報を 収集し,それを分析して用 いることができる。(A-4-3) この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1, DP4及びカリキュラムポリシーCP1, CP4に対応しています。 ・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3) ・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 毎回、資料とそれを解説する音声をBlackboard上に掲載するので、受講者にはそれを閲覧・試聴しながら受講していただきます(オンデマンド型学修)。15回の授業のなかで10回の小レポートを課すので、受講者は小レポートが課せられた回の授業を400字程度でまとめて担当者にBlackboard上でお送りください。提出されたものに対し担当者は、(要約として十分であるとか、○○が不足しているといった)短いコメントを付して返却するので、受講者は復習に役立てていただきたい。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:造形藝術と思想について―音楽との比較を通じて―
【事前学習】シラバスを読んで、授業内容や授業のねらいを理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】藝術と思想との関係について理解するよう努める。 (2時間) |
2 |
中世末期の風景画
【事前学習】ヨーロッパの風景画に関する情報や知識を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】第2回講義をもとに、中世末期に風景画が出現した背景について理解すること。 (2時間) |
3 |
ルネサンス藝術の精神(1):アルベルティの有機体論的美学
【事前学習】ルネサンスの藝術作品に関する情報や知識を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】第1回小レポートを通して、アルベルティの思想について理解しておくこと(A-1, A-4)。 (3時間) |
4 |
ルネサンス藝術の精神(2):ヴァザーリの藝術観
【事前学習】ルネサンス藝術の基本的な考え方について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】第2回小レポートを通して、ヴァザーリの藝術観について復習 (3時間) |
5 |
ルネサンス藝術の精神(3):ミケランジェロと新プラトン主義
【事前学習】前回授業のヴァザーリによる資料中のミケランジェロの部分を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】第3回小レポートを通して、ミケランジェロと新プラトン主義との関係について復習すること。 (3時間) |
6 |
バロック絵画の精神:ヴェルフリンに基づいて。バロック建築との比較
【事前学習】バロック様式の特徴について情報や知識を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】第4回小レポートを通して、バロック絵画技法の特徴を理解すること。 (3時間) |
7 |
17世紀オランダの静物画
【事前学習】ルネサンス様式とバロック様式の違いについて、これまでの資料で復習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第5回小レポートを通して、オランダ(ネーデルランド)絵画の傾向を理解すること。 (3時間) |
8 |
ラオコーン論争(1):ヴィンケルマン
【事前学習】絵画と彫刻の違いについて、自分なりの見解を形成してくること。 (2時間) 【事後学習】第6回小レポートを通して、彫刻の本質を理解すること。 (3時間) |
9 |
ラオコーン論争(2):レッシング以降の展開と顛末
【事前学習】前回授業の資料をもとに、ヴィンケルマンのラオコーン論を復習すること。 (2時間) 【事後学習】第7回小レポートを通して、ラオコーン論争によるドイツ美学発展史の正負の両側面を理解する。 (3時間) |
10 |
ロマン主義絵画(1):思想的支柱としてのフィヒテ
【事前学習】西洋哲学史の本などでカント以降の哲学史を調べていること。 (2時間) 【事後学習】第8回小レポートを通して、ロマン主義とドイツ観念論との関係を理解すること。 (3時間) |
11 |
ロマン主義絵画(2):フリードリヒと崇高の美学
【事前学習】美と崇高の二大価値について、調べてみる。 (2時間) 【事後学習】第9回小レポートを通して、崇高の美学の絵画的表現について理解する。 (3時間) |
12 |
印象主義(1):生理学的表象主義または絵画の革命
【事前学習】印象主義絵画について自分で調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】第12回講義の内容をもとに、印象主義のもつ科学的側面について理解する。 (2時間) |
13 |
印象主義(2):代表的画家たち
【事前学習】第12回講義の内容をもとに、印象主義とそれまでの写実的絵画との違いについて復習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第10回小レポートを通して、印象主義の美学について理解する。 (3時間) |
14 |
表現主義:印象主義の否定としての精神主義
【事前学習】表現主義の代表的絵画について、各自調べておく。 (2時間) 【事後学習】第14回講義の内容をもとに、印象主義との対比において表現主義を理解できるようにする。 (2時間) |
15 |
エピローグ:現代絵画へのプロローグ
【事前学習】これまでの資料をもとに、表現主義に始まる現代絵画の特徴を復習・理解しておくこと(A-1, A-4)。 (2時間) 【事後学習】第15回授業をもとに、表現主義の領域横断的な傾向について理解する(A-4)。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用せず、毎回プリント(資料)を配信します。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末レポート(50%)、授業参画度:全10回の小レポート(50%) |
オフィスアワー | Blackboardのメールで随時受け付けます。 |