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令和2年度以降入学者 | 美学特殊講義1 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学特殊講義1 | ||||
教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型授業(資料と音声配信による) BlackboardコースのID: 木曜3限→20211223 |
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授業概要 | ヨーロッパの代表的な建築様式とその根底にある思想について講義する。 |
授業のねらい・到達目標 | 本講義は美学特殊講義2とともに「様式と思想」というテーマを形成する。前期の「美学特殊講義1」では「建築様式」を中心に扱う。受講者は、本講義を受講することによって、実用的箱ものである建築に、時代ごと地域ごとの「様式」があること、したがって建築が単に実用的なものであるだけでなく、美的・藝術的なものでもあること、そしてその様式が同時代の思想に影響を受けていることを知ることができる。またこうした内容を知識を獲得することによって、ふだん何気なく都市に存在している建築物を楽しむ眼を養うことができる。 ・真・善・美・聖の探究から得 られた豊かな知識と教養に 基づいて,自己の倫理観を もって,人間と社会の倫理 的な課題に向き合うことが できる。(A-1-3) ・自らの思想的課題に取り 組むために必要な情報を 収集し,それを分析して用 いることができる。(A-4-3) この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1, DP4及びカリキュラムポリシーCP1, CP4に対応しています。 ・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3) ・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 毎回、資料とそれを解説する音声をBlackboard上に掲載するので、受講者にはそれを閲覧・試聴しながら受講していただきます(オンデマンド型学習)。15回の授業のなかで10回の小レポートを課すので、受講者は小レポートが課せられた回の授業を400字程度でまとめて担当者にBlackboard上でお送りください。提出されたものに対し担当者は、(要約として十分であるとか、○○が不足しているといった)短いコメントを付して返却するので、受講者は復習に役立てていただきたい。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:建築様式について、建築と思想について
【事前学習】シラバスを確認し、建築史に関係する情報を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】中世ヨーロッパの思想について調べる。 (2時間) |
2 |
ロマネスク様式以前のヨーロッパの建築
【事前学習】第1回講義内容を復習し、西洋建築の日本建築との構造的違いを知識として蓄えること。 (2時間) 【事後学習】西洋史の本を用いて、初期中世世界について理解する。 (2時間) |
3 |
ロマネスク様式〈1〉―ヨーロッパの統一様式―
【事前学習】第2回講義内容を復習し、カロリング様式の基本的特徴を理解する。 (2時間) 【事後学習】第1回小レポートを通して、ロマネスク様式の建築上の特徴を理解する。 (2時間) |
4 |
ロマネスク様式(2)―ロマネスク様式の思想―
【事前学習】第3回講義内容を復習し、キリスト教の建築上の反映について理解する。 (2時間) 【事後学習】第2回小レポートを通して、西暦1000年前後の科学を復習する。 (3時間) |
5 |
ロマネスク様式とゴシック様式―代表的建築を見る―
【事前学習】第4回講義内容を復習し、西暦1200前後の科学思想を調べてみる。 (2時間) 【事後学習】第3回小レポートを通して、ロマネスク様式とゴシック様式との違いを理解する。 (3時間) |
6 |
ゴシック様式(1)―ゴシックの美学と「中心の喪失」
【事前学習】第5回講義内容を復習し、ゴシック様式の新しい兆候を理解する。 (2時間) 【事後学習】第4回小レポートを通して、「光」の美学について理解する。 (3時間) |
7 |
ゴシック様式(2)―パノフスキーの解釈―
【事前学習】第6回講義内容を復習し、中世のスコラ哲学の基本を調べる。 (2時間) 【事後学習】第5回小レポートを通して、大聖堂とスコラ哲学との関係を理解する。 (3時間) |
8 |
ゴシック様式(3)―ヴォリンガーとヤンツェンの解釈―
【事前学習】第7回講義内容を復習し、ゴシック建築の内部空間の画像を検索してみる。 (2時間) 【事後学習】第6回小レポートを通して、藝術意欲という観点から建築を考察する術を獲得する。 (3時間) |
9 |
ゴシック様式(4)―ゲーテの二つのゴシック建築論―
【事前学習】第8回講義内容を復習し、古典主義について調べてみる。 (2時間) 【事後学習】第7回小レポートを通して、ゲーテのゴシック理解の変移を理解する。 (3時間) |
10 |
ゴシック様式(5)―ロマン主義のゴシック様式論―
【事前学習】第9回講義内容を復習し、ロマン主義について調べてみる。 (2時間) 【事後学習】第8回小レポートを通して、ロマン主義のゴシック様式観を理解する。 (3時間) |
11 |
ゴシック様式(6)―ユイスマンスとバタイユのゴシック様式論―
【事前学習】第10回講義内容を復習し、20世紀におけるゴシック評価について調べてみる。 (2時間) 【事後学習】ユイスマンスとバタイユのゴシック理解の独自性を理解する。 (2時間) |
12 |
ゴシック様式(7)―19世紀以降の擬ゴシック様式―
【事前学習】第11回講義内容を復習し、日本にある擬ゴシック様式の建築について調べる。 (2時間) 【事後学習】ゴシック・リバイバルの精神を理解する。 (2時間) |
13 |
ルネサンスとバロック―精神の違い―
【事前学習】建築におけるポスト・ゴシック様式について調べておく(A-4)。 (2時間) 【事後学習】第9回小レポートを通して、ルネサンスとバロックの様式的差異を理解する。 (3時間) |
14 |
バロック様式―神秘主義と装飾―
【事前学習】第13回講義内容を復習し、バロック的神秘主義について調べる。 (2時間) 【事後学習】第10回小レポートを通して、建築におけるバロック様式の思想について理解する。 (3時間) |
15 |
まとめ―建築における装飾的なもの―
【事前学習】藝術における装飾の意義について、調べたり考えたりしたことをメモする(A-1, A-4)。 (2時間) 【事後学習】ゴシックとバロックの装飾的精神性について理解する(A-1, A-4)。 (3時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用せず、毎回プリント(資料)を配信します。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末レポート(50%)、授業参画度:全10回の小レポート(50%) |
オフィスアワー | Blackboardのメールで随時受け付けます。 |