文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 哲学科 > 哲学特殊講義1
日本大学ロゴ

哲学特殊講義1

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 哲学特殊講義1
令和元年度以前入学者 哲学特殊講義1
教員名 三平正明
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 課題研究(Blackboardで学習資料を配信します)
Blackboard ID:20211215
授業概要 条件文の哲学:「ならば」の迷宮。条件文は日常でごくふつうに使われます。例えば、「あたしの彼に手を出したら、ただじゃおかないから」「コロナさえなければ、今頃は楽しくやっていたのにな」など。そしてもちろん、条件文は、それなしでは私たちの思考が成り立たないような、きわめて重要な表現形式です。しかし、ひとたび条件文を分析しようとすると、数々の手ごわい問題が待ち受けています。この授業では、そうした問題の一端を紹介しながら、条件文に関するいくつかの哲学的な見解を考察していきます。
授業のねらい・到達目標 (1) 実質条件文と厳密条件文の違いを理解して、それを説明することができる。
(2) 反事実条件文の重要な特徴を述べることができる。
(3) 日常で目にするいろいろな条件文に、哲学的な分析を応用することができる。


この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,4及びカリキュラムポリシーCP1,4に対応しています。
〇 真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて、自己の倫理観をもって、人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3)
〇 文献や資料の読解・解釈を通じて、あるいは、現代の思想的状況を注意深く考察することによって、哲学的問題を発見し、解決策を考えることができる。(A-4-3)
授業の方法 (1) 授業の形式:【講義】
(2) Blackboardに、条件文に関するいくつかの文献資料と授業メモを掲載します。授業の進展に応じて、配布した資料を事前に読んでおいてください。
(3) 重要事項については、小課題が出ますので、期日までに提出してください。提出後、課題について解説を行います。
(4) 試験日には、Blackboardを通じて試験問題を配布します。
(5) Blackboardの掲示板機能を用いて、質問や議論の機会を設けます。
履修条件 なし
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業の方法について説明する)【課題研究型】
【事前学習】シラバスを事前に確認しておく。 (1時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、条件文の例とその働きを考えてみる。 (1時間)
2 条件文とは何か【課題研究型】
【事前学習】プリントの「条件文とは何か」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、条件文についての基本的な捉え方をまとめておく (2時間)
3 日常的な条件文のタイプ【課題研究型】
【事前学習】プリントの「日常的な条件文のタイプ」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、条件文のさまざまなタイプを整理してみる。 (2時間)
4 実質条件文【課題研究型】
【事前学習】プリントの「実質条件文」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、実質条件法の論理的振る舞いをまとめる。 (2時間)
5 実質条件文の問題点【課題研究型】
【事前学習】プリントの「実質条件文の問題点」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、実質条件文の問題点を自分でも考えてみる。 (2時間)
6 「ならば」は実質条件法か【課題研究型】
【事前学習】プリントの「「ならば」は実質条件法か」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、実質条件法の擁護論と反対論を整理する。 (2時間)
7 厳密条件文【課題研究型】
【事前学習】プリントの「厳密条件文」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、厳密条件法の論理的振る舞いをまとめる。 (2時間)
8 厳密条件文の問題点【課題研究型】
【事前学習】プリントの「厳密条件文の問題点」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、厳密条件文の問題点を自分でも考えてみる。 (2時間)
9 ラムジーのテスト【課題研究型】
【事前学習】プリントの「ラムジーのテスト」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、ラムジーの考えをまとめておく。 (2時間)
10 グッドマンの先駆的な試み【課題研究型】
【事前学習】プリントの「グッドマンの先駆的な試み」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、グッドマンの試みを整理しておく。 (2時間)
11 ストルネイカーの基本的な着想【課題研究型】
【事前学習】プリントの「ストルネイカーの基本的な着想」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、ストルネイカーの着想をまとめておく。 (2時間)
12 条件文の意味論【課題研究型】
【事前学習】プリントの「条件文の意味論」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、ストルネイカーの意味論について重要事項をまとめておく。 (2時間)
13 ルイスの反事実条件文【課題研究型】
【事前学習】プリントの「ルイスの反事実条件文」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、ストルネイカーとルイスの意味論の違いを整理しておく。 (2時間)
14 哲学的な応用【課題研究型】
【事前学習】プリントの「哲学的な応用」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】プリントと講義に基づき、哲学的な応用の事例を考えてみる。 (2時間)
15 試験と解説【課題研究型】(A-1-3, A-4-3)
【事前学習】第2回~第14回の内容を復習しておく。 (4時間)
【事後学習】学んだ事項を整理しておく。 (2時間)
その他
教科書 なし。プリントや資料を配布します。
参考書 加地大介 『論理学の驚き』 教育評論社 2020年
デイヴィッド・ルイス (著),吉満昭宏 (訳) 『反事実的条件法 (双書現代哲学 6)』 勁草書房 2007年
野上志学 『デイヴィッド・ルイスの哲学』 青土社 2020年
坂原茂 『日常言語の推論 (コレクション認知科学)』 東京大学出版会 2007年
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%)
【授業参画度】は、小課題やBlackboard掲示板での質疑によって評価します。
【授業内テスト】は、条件文の重要事項について理解を確認するためのものです。
*授業達成目標の A-1-3 と A-4-3 は、授業における学修の積み重ねの結果、授業の最後に達成されます。そして、その評価は、授業参画度と授業内テストをあわせて行われます。
オフィスアワー Blackboard掲示板。または、遠隔授業用のメールアドレス、t0001277★stu.chs.nihon-u.ac.jp宛に(★を@に変換して)連絡してください。

このページのトップ