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宗教学演習4

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令和2年度以降入学者 宗教学演習4
令和元年度以前入学者 宗教学演習4
教員名 小林紀由
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 同時双方向型授業(Zoomによるライブ中継)
Blackboard ID: 月曜2限→20211194
授業概要 ヨハネ黙示録の思想を考える
ヨハネ黙示録の2著者説(2人の著者がいる)との立場にたち、両者の思想的対立を初期キリスト教会の互いに対立するふたつの潮流の観点から分析し、キリスト教成立の背景に迫る。
授業のねらい・到達目標 ヨハネ黙示録を読み、この文書の思想を考える。その際、この文書には本来の著者と後にこれに加筆したふたりの著者がいるという立場に立って考察する。こういった考察をふまえ、初期キリスト教の2大潮流の対立にせまり、キリスト教成立の背景について理解を深める。
なお、この講座は信仰の立場にたつものではない。近年の文献学としての聖書学の成果を出来うる限り活かし、新約聖書思想の一側面の理解にせまろうとするものである。
[知識]この授業を通し、受講生は今日均一なものとして理解されている思想体系が、様々な思想の対立葛藤を通し、形成されてきたものであることを知ることができる。
[技能]また、テキストの精読を通し、さらには他のテキストとの比較を通し、テキストの真意を理解するための読み方を修得することができる。
[態度]受講生はこの授業の課程を通し、ひとつの思想体系について流布している先入見を排除し、その本来の意味を把握しようとする批判的読み方ともいうべき態度を身につけることができる。
 宗教学演習は、哲学科における宗教学の課程のなかで、テキストを自ら読み解き学生相互の議論を通し、その理解を深め、テキストの真意を理解するとともに、その現代的意義についての考察をも深めようとするものであり、この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP3,5,6,7,8に対応しています。
・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して,既存の見解を問い直すことができる(A-3-3)。
・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる(A-5-2)。
・さまざまな人とコミュニケーションをとり,傾聴力と発表力に基づいて,合理的な議論を推進することができる(A-6-2)。
・さまざまな集団活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行う姿勢を示すことができる(A-7-2)。
・自分の学修経験を振り返り分析して,今後の改善計画を立てることができる(A-8-2)。
授業の方法 授業の形式[演習]
各回、事前に(前回授業の終わりに)提示される課題箇所につき、同様に事前に提示される視点をふまえ精読し、テキストの不明な点・質問を要する点についてノートに整理しておく。また、その箇所が示す思想的意義について理解したことを同様にノートに整理しておく。月曜2限の授業時においては、はじめに30分をめどとし受講生からテキストの読みについての不明点・質問を受け、それに答える授業を展開する。10分程度の時間をおいた後、さらに後半30分程度テキストの真意、テキストについての読みをめぐって受講生は発言し、教師をまじえた討論を行い、テキストの理解を深める。授業の終わりには、次回の授業の予習該当箇所、および読みの視点についての課題が提示される。
授業終了後はテキストの読みについて反省的思索を深めその成果を「考察(リアクション)」としてまとめ、水曜日24時までにBlackboard掲示板に投稿する。この投稿内容については必要に応じて次回授業においてコメントされる。なお、いたしかたない理由で授業に参加できなかった者のために授業は録音され、授業日に配信される。授業に参加できなかった者はこの音声を聴取し、参加者と同様「考察(リアクション)」をBlackboard掲示板に投稿する。
ZoomミーディングのURLは授業開始10分前にBlackboard連絡事項に掲示される。
提出されたレポートは全体にたいするコメントと個人の採点結果とを返信する。
履修条件 なし
授業計画
1 授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する
【事前学習】シラバスのこのページに目を通し、授業の目標などにつき理解しておくこと。(A-3-3,A-5-2) (0.5時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
2 ヨハネ黙示録の序文 1章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
3 諸教会への手紙 2-3章の特徴について
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
4 第2章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
5 第3章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
6 4-6章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
7 7-9章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
8 10-11章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
9 12-13章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
10 14-16章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
11 17-18章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
12 19-20章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
13 21-22章を読む
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
14 ヨハネ黙示録の思想について再考する
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (1時間)
15 これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、レポート提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2) (2時間)
その他
教科書 日本聖書協会訳(口語訳、新共同訳、聖書協会共同訳)の使用を勧めます。また、講義中で他の訳についても紹介します。
Webで読む方法もあるようですが、私は詳しくありませんので、利用については自己責任でお願いします。
参考書 授業中に指示する
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
授業参画度は、毎回の発言および「考察(リアクション)」等で評価する。
オフィスアワー Zoom、Blackboard、授業開始後に提示するメールによって随時対応する。

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