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令和2年度以降入学者 | 宗教学演習3 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 宗教学演習3 | ||||
教員名 | 小林紀由 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 同時双方向型授業(Zoomによるライブ中継) Blackboard ID: 月曜2限→20211193 |
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授業概要 | マタイ福音書の精読、およびマルコ福音書との比較を通し、初期キリスト教会に存在した思想の多様性についての理解を深め、様々な思想の対立の中でキリスト教が形成されていったことを理解する。 マタイ福音書はマルコ福音書を批判し骨抜きにするために創作されたものと理解される。 「狭き門より入れ」の真意とは。 |
授業のねらい・到達目標 | 福音書(イエス伝)ははじめマルコ(伝統的にそう呼ばれている名称)によって創作されたものと理解されている。マルコ福音書は相当程度に流布し、広い影響を与えたものと考えられるが、その結果マタイ、あるいはルカによる修正が計られることともなった。マタイはマルコのどこをどう修正しようとしたのか。それはマタイのどのような思想を表現しようとした結果なのか。そういった分析を通して、初期キリスト教界にあった思想の多様性を理解し、さらにどのようにして今日のキリスト教が形成されていったのかを把握しようとする。 [知識]この授業を通し、受講生は今日均一なものとして理解されている思想体系が、様々な思想の対立葛藤を通し、形成されてきたものであることを知ることができる。 [技能]また、テキストの精読を通し、さらには他のテキストとの比較を通し、テキストの真意を理解するための読み方を修得することができる。 [態度]受講生はこの授業の課程を通し、ひとつの思想体系について流布している先入見を排除し、その本来の意味を把握しようとする批判的読み方ともいうべき態度を身につけることができる。 宗教学演習は、哲学科における宗教学の課程のなかで、テキストを自ら読み解き学生相互の議論を通し、その理解を深め、テキストの真意を理解するとともに、その現代的意義についての考察をも深めようとするものであり、この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP3,5,6,7,8に対応しています。 ・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して,既存の見解を問い直すことができる(A-3-3)。 ・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる(A-5-2)。 ・さまざまな人とコミュニケーションをとり,傾聴力と発表力に基づいて,合理的な議論を推進することができる(A-6-2)。 ・さまざまな集団活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行う姿勢を示すことができる(A-7-2)。 ・自分の学修経験を振り返り分析して,今後の改善計画を立てることができる(A-8-2)。 |
授業の方法 | 授業の形式[演習] 各回、事前に(前回授業の終わりに)提示される課題箇所につき、同様に事前に提示される視点をふまえ精読し、テキストの不明な点・質問を要する点についてノートに整理しておく。また、その箇所が示す思想的意義について理解したことを同様にノートに整理しておく。月曜2限の授業時においては、はじめに30分をめどとし受講生からテキストの読みについての不明点・質問を受け、それに答える授業を展開する。10分程度の時間をおいた後、さらに後半30分程度テキストの真意、テキストについての読みをめぐって受講生は発言し、教師をまじえた討論を行い、テキストの理解を深める。授業の終わりには、次回の授業の予習該当箇所、および読みの視点についての課題が提示される。 授業終了後はテキストの読みについて反省的思索を深めその成果を「考察(リアクション)」としてまとめ、水曜日24時までにBlackboard掲示板に投稿する。この投稿内容については必要に応じて次回授業においてコメントされる。なお、いたしかたない理由で授業に参加できなかった者のために授業は録音され、授業日に配信される。授業に参加できなかった者はこの音声を聴取し、参加者と同様「考察(リアクション)」をBlackboard掲示板に投稿する。 ZoomミーディングのURLは授業開始10分前にBlackboard連絡事項に掲示される。 提出されたレポートは全体にたいするコメントと個人の採点結果とを返信する。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
授業の意図と目的 初期キリスト教における諸思想について
【事前学習】シラバスを読み、初期キリスト教会について調べ、ノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (0.5時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
2 |
原始キリスト教成立の歴史的背景と新約聖書
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
3 |
マタイ福音書の系図 1章
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
4 |
誕生物語 1-2章
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
5 |
洗礼と誘惑物語 3-4章
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
6 |
山上の説教 5-6章
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
7 |
山上の説教つづき 7章
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること。 (1時間) |
8 |
イエスの活動 8-9章
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
9 |
イエスの活動 10-11章
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
10 |
イエスの活動 12-13章
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
11 |
イエスの活動 14-15章
【事前学習】予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておく。 (1時間) 【事後学習】ノーノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。トを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること。 (1時間) |
12 |
イエスの逮捕 26-27章
【事前学習】予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておく。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
13 |
イエスの復活 28章
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
14 |
マタイのイエス像について再考する
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、次回の「考察(リアクション)」提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (1時間) |
15 |
これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。 マタイ福音書をめぐる議論の再検討
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。(A-3-3,A-5-2)。 (1時間) 【事後学習】ノートを整理し、レポート提出にそなえること(A-3-3,A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 日本聖書協会訳(口語訳、新共同訳、聖書協会共同訳)の使用を勧めます。また、講義中で他の訳についても紹介します。 Webで読む方法もあるようですが、私は詳しくありませんので、利用については自己責任でお願いします。 |
参考書 | 授業中に指示する |
成績評価の方法及び基準 | レポート(50%)、授業参画度(50%) 授業参画度は、毎回の発言および「考察(リアクション)」等で評価する。 |
オフィスアワー | Zoom、Blackboard、授業開始後に提示するメールによって随時対応する。 |