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美学史2

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令和2年度以降入学者 美学史2
令和元年度以前入学者 美学史2
教員名 樋笠勝士
単位数    2 学年 1・2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンライン授業を行います。原則的にオンデマンド授業用として資料を配付しますので、これに対して毎回コメントペーパーを提出して下さい。提出先は、設定されたGoogleclassroomとなります。この最初の告知はBlackboardにて行います。以降は、Googleclassroomにて通知等の重要な情報をやりとりしますので、Googleclassroomへの登録をお願いします。
また時間割通りにリアルタイム授業(ズーム双方向ミーティングを利用。原則ビデオオン)も行いますが、これは配布した資料への説明やグループディスカッションや質疑応答の時間につかいます。リアルタイム授業への参加は義務ではありませんが、授業参画については評価対象となります。このリンクなどの情報もGoogleclassroomにてお知らせします。
授業概要 「芸術哲学」としての美学及び「感性学」としての美学の源流を学ぶー古代中世美学から近代美学前夜まで
授業のねらい・到達目標 「芸術」の概念について、そしてこれに関連する「感性」の働きについて、近代美学の基礎ともなった古典的理論を講義します。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2及びカリキュラムポリシーCP1,2に対応する。
・真・善・美・聖の探究から得られた知識と教養に基づいて,人間と社会の倫理的な課題を理解し,説明することができる(A-1-2)。
・思想・芸術・宗教の観点から,世界の現状をその歴史的背景とともに理解することができる(A-2-2)。
授業の方法 本科目は講義科目である。
オンライン授業では、一方通行にならないように、双方向ミーティングやコメントペーパーを活用します。
古典古代の芸術の理論や思想は、感性的経験を否定的に扱った(従って芸術の感性的側面を否定的に扱った)プラトンに対抗する形で登場したアリストテレスを基軸とするので、その関連文献を読んでおくのが望ましいです。また芸術という現象は宗教と深く関わっているので、宗教への関心も必要です。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。
授業計画
1 前期授業内容の総覧(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
[準備]前期配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき芸術と感性について問題意識を明確にしておくこと
2 「古代美学」のテーマ<美と芸術>の古典的意義
[準備]前期配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき芸術と感性について問題意識を明確にしておくこと
3 「芸術」の概念:techneとarsとart
[準備]前期配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき芸術について調べておくこと
4 「芸術」を否定する思索の意義ープラトン『国家』の詩人追放論
[準備]前回の後期配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づきプラトンについて調べておくこと
5 プラトンにおける超越論的「芸術」論〜詩人哲学者像(感性の価値の問題①)
[準備]前回の後期配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき『国家』について調べておくこと
6 プラトン的理想主義とアリストテレス的現実主義の相克:ミーメーシス論:「模倣」か「再現」か(感性の価値の問題②)
[準備]前回の後期配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づきアリストテレス哲学について調べておくこと
7 創造行為(詩作)についての思索ーアリストテレス『詩学』における悲劇論①悲劇の定義
[準備]アリストテレス関連配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき『詩学』について調べておくこと
8 創造行為(詩作)についての思索ーアリストテレス『詩学』における悲劇論②悲劇の構成要素
[準備]アリストテレス関連配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき悲劇について調べておくこと
9 「ムーサイの芸術」論:時間芸術と詩学(感性の価値の問題③)
[準備]アリストテレス関連配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づきミューズ的芸術について調べておくこと
10 新プラトン主義と近代ロマン主義の親近性ー超越論的存在論的美学
[準備]古代芸術史配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づきプロティノス哲学について調べておくこと
11 中世キリスト教思想における芸術論①:時間論と音楽論と詩学(感性の価値の問題④)
[準備]古代芸術史配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき教父哲学について調べておくこと
12 中世キリスト教思想における芸術論②:光の美学(感性の価値の問題⑤)
[準備]古代芸術史配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき教父哲学の芸術概念について調べておくこと
13 ルネサンス哲学の美学と芸術:詩学的伝統と造形芸術の価値
[準備]キリスト教関連芸術史配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき中世思想とルネサンス思想について調べておくこと
14 芸術における「近代」の問題ー規範化される古典古代の芸術論
[準備]キリスト教関連芸術史配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づき歴史的な区分について考えておくこと
15 形而上学からバウムガルテン美学へ(感性の価値の問題⑥)
[準備]ルネサンス・近代関連配布物を事前に確認しておくこと
[事後]授業に基づきノートを整理すること
その他
教科書 なし
参考書 佐々木健一 『美学辞典』 東大出版会
今道友信(編) 『講座 美学 vol1~5』 東大出版会
竹内敏雄(編) 『美学事典(増補版)』 弘文堂
E.パノフスキー 『イデア』 平凡社ライブラリー
美学会(編)『美学の事典』丸善出版
その他の参考書は教室にて紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:期末レポート(60%)、授業参画度(10%)、コメントペーパー(30%)
期末レポートを中心にした成績評価です。「コメントペーパー」は毎回の授業にて「意見、質問、感想」を書いてもらうもので、その内容を評価します。
オフィスアワー オンライン授業なので、メールで対応します。

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