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人文地理学概論

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令和2年度以降入学者 人文地理学概論
令和元年度以前入学者 人文地理学概論1
教員名 清水和明
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 遠隔授業(zoomによる同時双方型授業)

Blackboard ID:20213522
授業概要 地理学は研究手法に基づいて,系統地理学と地誌学に分かれ,系統地理学は対象とする現象に応じて,自然地理学と人文地理学に細分化する。本授業では,人文地理学の観点から地表面上の現象に注目する。授業の前半では,地理学の基本的な概念や地理情報の表現方法について学ぶ。授業の後半では,資源・産業・生活・文化に関する現象を学ぶ。以上の内容を通して,人文地理学の主要な概念,研究領域について理解を深め,それらを体系的に説明できる能力を身につけることが,本授業の最終的な目標になる。
授業のねらい・到達目標 人間活動にかかわる現象の特徴とその地域差について,地理学の視点から説明できる能力を身につける。
空間スケールでの現象の多様性と相互関係性を考察する能力を習得する。
授業の方法 授業の形式:講義
zoomを利用した同時双方型で進めます。
(時間割どおりの時間に実施します)
授業で使用する資料はBlackboardにアップロードします。
この資料の内容に基づいて授業を進めます。
履修条件 授業に関する連絡はblackboardから行います。必ずblackboardに登録してください。
初回授業に必ず参加すること。
授業計画
1 ガイダンス―講義内容の説明―
【事前学習】シラバスを読み,講義内容を確認すること (2時間)
【事後学習】地図帳を利用して,地名・位置を把握しておくこと (2時間)
2 人文地理学の主要な概念―地域,空間,場所,環境,景観―
【事前学習】人文地理学とはどのような学問だと思うか,各自の考えをまとめてくること (2時間)
【事後学習】各概念の特徴について,自分の言葉で整理すること (2時間)
3 人文地理学の見方・考え方―環境に関する幾つかの概念―
【事前学習】一般的に「環境」がどのような意味で使用されているのか,自分の言葉で整理しておくこと (2時間)
【事後学習】環境決定論と環境可能論に基づいた研究について調べておくこと (2時間)
4 人文地理学の研究手法(1)―地図の表現方法,地理情報システム―
【事前学習】地図アプリを参照せずに,大学周辺の地図を各自で作成すること (2時間)
【事後学習】社会での地理情報システムの活用状況について具体例を調べること (2時間)
5 人文地理学の研究手法(2)―フィールドワーク―
【事前学習】フィールドワークとは何をすることか調べてくること (2時間)
【事後学習】各自の出身地を対象に,どのよう地域調査ができるか,企画書を作成すること (2時間)
6 資源と産業と地理学(1)―農業立地と地域構造―
【事前学習】日本国内を対象に,ある農産物を選び,栽培面積,収穫量が多い地域を調べてくること (2時間)
【事後学習】農産物の産地をめぐる課題について,ある地域を選び,その現状を調べること (2時間)
7 資源と産業の地理学(2)ーエネルギー・資源の利用ー
【事前学習】日本を事例に,エネルギー・資源の利用状況の変化について調べておくこと (2時間)
【事後学習】エネルギー・資源の利用に関する地理的な問題について調べ,その内容をまとめておくこと (2時間)
8 資源と産業の地理学(3)―工業立地と地域構造―
【事前学習】日本の主要な工業地域について,代表的な業種をまとめてくること (2時間)
【事後学習】任意の地場産業について産地の成立過程から現状の取組みを調べてくること (2時間)
9 資源と産業の地理学(4)―第3次産業―
【事前学習】第3次産業の定義と分類について調べておくこと (2時間)
【事後学習】特敵の地域を対象に,第3次産業の立地特性について調べておくこと (2時間)
10 資源と産業の地理学(5)-世界の貿易と経済圏-
【事前学習】第二次世界大戦後における世界の貿易の枠組みをまとめておくこと (2時間)
【事後学習】2国間ないし多国間での貿易協定のメリットとデメリットを整理しておくこと (2時間)
11 生活と文化の地理学(1)-村落と都市-
【事前学習】辞書などを利用し,村落と都市の概念について調べておくこと (2時間)
【事後学習】村落と都市の構造と機能についてまとめておくこと (2時間)
12 生活と文化の地理学(2)-衣食住の地理的差異-
【事前学習】衣食住の地域的差異が生じる要因について各自の考えをまとめておくこと (2時間)
【事後学習】「伝播」をキーワードに,衣食住の地理的な拡がりについてまとめておくこと (2時間)
13 生活と文化の地理学(3)-民族・言語・宗教の地理的差異-
【事前学習】地図を利用して民族・言語・宗教の分布をまとめておくこと (2時間)
【事後学習】国民国家と民族・言語・宗教の関係について,具体的な国・地域を事例にまとめること (2時間)
14 現代世界の地域問題-環境問題・食料問題・資源エネルギー問題-
【事前学習】「エコロジカルフットプリント」の概念を調べてくること (2時間)
【事後学習】国ごとのエネルギー自給率,食料自給率について最新の数値を調べること (2時間)
15 授業の総括(これまでの復習・解説を行い,授業の理解を深める)
【事前学習】配布資料と各自のノートを見直すこと (2時間)
【事後学習】授業で学んだ内容の要点を整理しておくこと (2時間)
その他
教科書 教科書は使用しません。授業資料に基づいて授業を進めます。
(授業資料はblackboardで配信します)
参考書 上野和彦・椿 真智子・中村康子編著 『地理学基礎シリーズ1 地理学概論』 朝倉書店 2015年 第2版
人文地理学会編 『人文地理学事典』 丸善出版 2013年
森島 済・赤坂郁美・羽田麻美・両角政彦共訳 『マシューズ&ハーバート 地理学のすすめ』 丸善出版 2015年
フィル・ハバード,ロブ・キチン,ブレンダン・バートレイ,ダンカン・フラー著 山本正三・菅野峰明訳 『現代人文地理学の理論と実践―世界を読み解く地理学的思考―』 明石書店 2018年
伊藤達也・小田宏信・加藤幸治編著 『経済地理学への招待』 ミネルヴァ書房 2020年
帝国書院編集部編 『新詳資料 地理の研究』 帝国書院 2020年
このほか,授業内で適宜紹介します。
文理学部図書館HPで利用できる電子資料を紹介する予定です。
成績評価の方法及び基準 レポート:中間レポートと期末レポートを合わせて評価します。(100%)
授業内で具体的な評価項目を説明します。
中間レポートの講評は個別に行う予定です。
オフィスアワー メールアドレスを公開しますので,随時対応します。
メールの件名は「月1限 質問 学籍番号 氏名」でお願いします。
備考 日頃より身近な地域の出来事をはじめ,現代世界の様々な現象や問題について関心を持つように心がけてください。
教職科目ですので「自分ならどう教えるか」ということを絶えず考えながら受講してください。

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