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令和2年度以降入学者 | 社会科・公民科教育法Ⅱ | ||||
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令和元年度以前入学者 | 社会科・公民科教育法Ⅱ | ||||
教員名 | 杉森知也 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型授業(一部、課題研究を組み合わせる)と一部対面授業 Blackboard ID: 20213481 |
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授業概要 | 生徒理解に基づきながら適切に授業を設定するための基礎的な方法の理解と、模擬授業と批評会の往還を通して授業改善に取りくむ姿勢と方法を獲得する。 なお、高校での教員経験をもとに、社会科系の授業計画を作成していくための基礎的知識と実践力を育成する。 |
授業のねらい・到達目標 | 1. 生徒の実態を踏まえた授業設計の重要性とその方法論を把握することができる。 2. 社会科(公民科を含む)教育で効果的なICTの活用や教材開発の方法を理解し、授業に活かすことができる。 3. 実践的な授業を想定して授業計画をたて、適切な学習指導案を作成することができる。 4. 模擬授業とその振り返りを通して、授業の多様な見方に触れるとともに、これを授業改善に活かす意義を理解することができる。 5. 授業実践を研究する方法や意味を理解して、自己の成長につなげようとすることができる。 |
授業の方法 | (1)授業の形式:【講義、演習】 解説については音声入りPowerPoint資料によるオンデマンドまたは課題研究でおこなう。模擬授業については、遠隔参加の学生がいること、グループでの発表となることを考慮して、対面授業とZoomによる同時双方向型授業またはZoomによる同時双方向型授業のみで実施する。なお、感染状況や履修者数によって実施困難な場合は、Zoomによる同時双方向型授業のみに切り替えることもある。授業方法や内容について変更がある場合は、事前にBb連絡事項から学生に告知する。 (2)具体的な方法 学習指導案の作成や教材研究の方法等については、オンデマンド教材でおこなう。これに基づいて、各自で学習指導案と教材を作成し、対面による模擬授業に臨む。模擬授業と批評会は、4-5名のグループで実施する(4人グループは、第14回授業で他のグループに分散して受講)。模擬授業は1人45分で実施し、批評会は基本的に20分程度おこなう。授業者以外が批評会の司会を担当し、出された指摘をまとめて自分の解釈も加えたレポートを次回の授業開始時までにBlackboardに提出する。履修人数にもよるが、通常の対面授業を想定した模擬授業をおこなう学生と、Zoom+PowerPoint資料等を使用して模擬授業をおこなう学生を振り分ける(遠隔型の模擬授業をおこなう学生はZoomで参加することになる)。また、対面授業を想定して授業を準備したとしても、感染状況によっては急遽、遠隔対応の授業に切り替えることが必要になる場合もある。授業開始後に希望を訊くが、人数に偏りが生じた場合は、希望通りにならないこともある。 (3)課題の提出方法・フィードバックの方法 いずれも、すべてBlackboardでおこなう。模擬授業のフィードバックは、対面授業の際に全体に対しておこなう。提出された課題についてのフィードバックは、全体に対しておこなうが、個別のフィードバックが必要な提出物があれば、個別におこなう。 |
履修条件 | 社会科・公民科教育法Ⅰを修得済み、または履修してること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス: 「良い授業」を振り返る【オンデマンド】
【事前学習】中学校・高校で受けた「良い」授業のエッセンスは何か振り返って考える。 (2時間) 【事後学習】講義をもとに、「良い」授業の要件を整理し、次回の授業で提出する。 (2時間) |
2 |
学習指導案の書き方①: 単元指導計画と学習指導案【オンデマンド】
【事前学習】単元指導計画と学習指導案の違いを調べる。 (1時間) 【事後学習】模擬授業をおこなおうとする単元・1時間分の授業の範囲を考える。 (2時間) |
3 |
学習指導案の書き方②: 生徒理解をどう学習指導案に活かすか【オンデマンド】
【事前学習】評価規準とは何かを再確認しておく。また評価の具体的な方法についても、調べる。 (2時間) 【事後学習】模擬授業をおこなおうとする単元・1時間分の授業の範囲を深める。 (2時間) |
4 |
授業の設計①: 「学習集団」と教材の種類【オンデマンド】
【事前学習】模擬授業で活用できる「教材」を考える。 (2時間) 【事後学習】授業で配布するプリントを完成させる。 (1時間) |
5 |
授業の設計②: ICTの活用で何ができるか【オンデマンド】
【事前学習】ICTとは何か、インターネット等で調べる。 (1時間) 【事後学習】授業で扱ったアプリの使用法を授業時に指示されたウェブサイトを閲覧し、さらに深く調べること。可能であれば、アプリをダウンロードして活用する。 (2時間) |
6 |
授業の設計③: 板書計画とノート指導【オンデマンド】
【事前学習】中学校や高校の黒板の大きさと、教室の大きさを調べる。どのようなノートやプリントに「作成する意欲」がわいたか思い起こしておく。 (2時間) 【事後学習】復習しやすいノート・プリントとはどのようなものか、自分なりに整理する。 (2時間) |
7 |
授業の設計④: 授業のユニバーサルデザイン(特にPowerPoint資料の文字と色)【オンデマンド】
【事前学習】「授業のユニバーサルデザイン」という文言について、インターネットで調べる。 (2時間) 【事後学習】本時の授業をもとに、自身の模擬授業で使用する学習指導案、プリント、PowerPoint資料等を修正する。 (3時間) |
8 |
中間評価【課題研究アンケート】と質問受付【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】これまでの授業の取り組み、方法の課題等を考える。 (1時間) 【事後学習】アンケートへの回答を踏まえて、次回以降の取り組みに活かす。また、模擬授業の資料作成を完了し、提出する (1時間) |
9 |
質問受付: 学習指導案、教材について【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】授業担当者は、学習指導案と使用教材等を準備する。他のメンバーは、模擬授業の箇所を予習する。 (3時間) 【事後学習】模擬授業と批評会・フィードバックをもとに、学習指導案の見直しをおこなう。 (2時間) |
10 |
模擬授業と批評会①: 発声と体の向き、生徒への目線【対面・Zoomによる同時双方向型授業の併用】
【事前学習】授業担当者は、学習指導案と使用教材等を準備する。他のメンバーは、模擬授業の箇所を予習する。 (3時間) 【事後学習】模擬授業と批評会・フィードバックをもとに、学習指導案の見直しをおこなう。 (2時間) |
11 |
模擬授業と批評会②: 発問を精選することの重要性【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】授業担当者は、学習指導案と使用教材等を準備する。他のメンバーは、模擬授業の箇所を予習する。 (3時間) 【事後学習】模擬授業と批評会・フィードバックをもとに、学習指導案の見直しをおこなう。 (2時間) |
12 |
模擬授業と批評会③: チョークの使い方【対面・Zoomによる同時双方向型授業の併用】
【事前学習】授業担当者は、学習指導案と使用教材等を準備する。他のメンバーは、模擬授業の箇所を予習する。 (3時間) 【事後学習】模擬授業と批評会・フィードバックをもとに、学習指導案の見直しをおこなう。 (2時間) |
13 |
模擬授業と批評会④: 板書を見直す【対面・Zoomによる同時双方向型授業の併用】
【事前学習】授業担当者は、学習指導案と使用教材等を準備する。他のメンバーは、模擬授業の箇所を予習する。 (3時間) 【事後学習】模擬授業と批評会・フィードバックをもとに、学習指導案の見直しをおこなう。 (2時間) |
14 |
模擬授業と批評会⑤: 生徒の「つぶやき」を拾うということ【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】授業担当者は、学習指導案と使用教材等を準備する。他のメンバーは、模擬授業の箇所を予習しておくこと (3時間) 【事後学習】模擬授業と批評会・フィードバックをもとに、学習指導案の見直しをおこなう (2時間) |
15 |
学習指導案の修正: 質問受付【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】社会科・公民科を通してどのような力を育みたいのか、そのためにどのような授業や指導が必要なのかを考える。 (3時間) 【事後学習】授業で書いたものをもとに、さらに内容を深める。 (4時間) |
その他 | |
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教科書 | 文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編(平成29年7月)』 東洋館出版社 2018年 文部科学省 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 公民編(平成30年7月)』 東京書籍 2019年 『中学社会 公民的分野(公民904 AB版)』 日本文教出版 2021年 宮本憲一、宇野重規ほか 『高校政治・経済 新訂版(政経312 A5版)』 実教出版 2018年 その他、資料は適宜、配布する。 |
参考書 | 授業時に、適宜、紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学習指導案と批評会報告書の質で評価する(60%)、授業参画度:模擬授業および批評会におけるグループへの寄与で評価する(20%)、模擬授業の質で評価する(20%) 学習指導案の記載内容と模擬授業で見られた課題については、各回の最後に全体に対してフィードバックをおこなう。 |
オフィスアワー | 第8回授業で、Zoomによる相談会を実施する。それ以外に質問があるは、メールまたはBlackboardの掲示板で受け付ける。メールだと個別でとどまるので、授業の内容に関する質問はできる限り、掲示板で受け付けたい。 |
備考 | 1. 模擬授業を担当する回は、特に遅刻・欠席は認められない。必要があれば、事前に他のメンバーと発表順を入れ替えるなどを調整しておくこと。 2. 学習指導案は、第9回授業開始まで(期日は、授業開始後に告知)に全員、Bb経由で提出すること。また、各自発表週にBb掲示板にも学習指導案をUPすること。詳細は、授業開始後に案内する。 3. 各回におこなうグループメンバーからの批評内容や教員からのフィードバックについては、模擬授業担当者以外も自分のこととして引き取り、15回目の授業で提出する修正版の学習指導案に活かすこと。 4. 受講生の機器等準備状況や社会状況の変化によって、授業の形態や授業方法・計画を変更する可能性がある。その際は、事前に授業方針を告知しながら実施する。 5. 指定教科書は、必ず指定通りの出版年のものを購入すること。古いものは、記述・記載内容が変わるため、利用することはできない。 6. 学生への連絡は、基本的にBbの連絡事項・メールでおこなう。授業実施期間中は、必ず定期的にチェックすること。 7. 履修人数によっては、授業の方法(模擬授業回)を大きく変更することもある。現状では、対面授業を前提とした模擬授業とZoomによる模擬授業を併用しておこなう日と、Zoomによる模擬授業のみをおこなう日とを設定している。 |