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特別支援教育概論

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令和2年度以降入学者 特別支援教育概論
令和元年度以前入学者 特別支援教育概論
教員名 早川智博
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 コロナ禍の感染防止のため、同時双方向型授業(ZOOMによるライブ中継による講義と、ブレークアウトセッションでのグループ協議による課題解決学修)で行う。
集中 Blackboard ID:20213375
授業概要 特別支援教育の教員経験がある者が、その経験を生かし、共生社会の形成に向けた特別支援教育の基礎と特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解と支援について講義する。教員養成に関する法令改正による教育課程の認定に新たに加えられた内容の「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解」である。授業では、基礎的な理論を習得した後に、特別支援学級、特別支援学校等で実際に行われているチームティーチングを模して、グループ協議(同時双方向型授業ではzoom内のブレークアウトセッション)を行う。幼児、児童及び生徒の特性に応じた指導・支援方法等について、仮説に基づき自分の意見を理由をもって説明し、グループで協議して指導・支援方法等をまとめ、課題解決が図られるようにする実践的な授業である。
授業のねらい・到達目標 共生社会の実現に向けた特別支援教育の基礎を学び、特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒について生きる力を身に付けていくことができるよう、個別の教育的ニーズに対して、組織的に対応していくための必要な知識や支援方法を理解する。
①特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒の障害の特性及び心身の発達を理解することができる。
②特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する教育課程や支援の方法等を理解するとともに、個に応じた指導・支援等を仮説や根拠に基づき協議し、協働により課題解決を図ることができる。
③障害はないが特別の教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難とその対応を理解することができる。
授業の方法 授業の形式:【遠隔授業】
ZOOMによる【同時双方向型による授業】ライブ中継で授業を行う。全8回の授業を3日に分けて行う集中講義である。1日目は1、2回、2日目は3~5回、3日目は6~8回である。8回目は授業内試験を行う。学生は授業の1週間前にBlackBoardに掲示された資料を各自印刷をしておくこと。事前学習では毎回、教科書等の内容を予習する。特に2回目には事前課題を授業前日までにBlackBoardに提出すること。特別支援教育の教育現場では、複数の教員でチームティーチングで指導することにより、個に応じた指導をより充実させている。授業でも実際の指導・支援を想定して、グループ協議(同時双方向授業になった場合ではZOOM内のブレークアウトセッション)にて3人から4人のグループをつくり、事例や課題について解決案等を協議する。事前課題や授業後のリアクションペーパー等を使い自分の考えを述べる。リアクションペーパーは授業後BlackBoardで回収し、できる限り翌週までに返却する。グループ協議(同時双方向授業になった場合はブレークアウトセッション)での主体的・協働的な学びの要素を含んだ演習で課題解決能力を高められるようにする。
授業計画
1 ガイダンスの到達目標及び授業の方法等について説明する。共生社会の形成に向けた特別支援教育に関する制度の理念や仕組みを理解する。
【事前学習】シラバスを読んで、授業全体の流れを確認すること。教科書(1)「特別支援教育のすべてがわかる教員を目指すあなたへ」の014頁から049頁を読み、特別支援教育の特徴をノートにまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】グループ協議(同時双方向型授業の場合はzoom内のブレークアウトセッション1,2)の内容をBlacBoard内にある「1回リアクションペーパー」に入力しBlackBoardに提出すること。 (1時間)
2 特別支援教育の特徴として「ニーズに応じた教育」「自立活動という領域」について理解する。さらに、「普通教育における特別支援教育の位置づけ」「特別支援学校の教育課程と授業の実際」等について理解する。教育課程の枠組みを踏まえ、「個別の教育支援計画」及び「個別の指導計画」を作成する意義と方法を理解する。
【事前学習】教科書(1)「特別支援教育のすべてがわかる教員を目指すあなたへ」の156頁から165頁までを読み、そこに示された各計画を自分が作成することを想定して内容を確認すること。事前課題として、教科書(1)「特別支援教育のすべてがわかる教員を目指すあなたへ」の付録DVD「Ⅳ その他計画書等」の中にある「個別の指導計画」の「本人・保護者の希望」に関係の深いと思われる「教科名・短期の目標・選んだ理由」を選び、BlackBoardにある事前課題用紙に入力し授業前日までに提出すること。 (1時間)
【事後学習】グループ協議(ブレークアウトセグループセッション(同時双方向型授業の場合はzoom内のブレークアウトセッション3)での内容をBlackBoard内にある「2回リアクションペパー」に入力しBlackBoardに提出すること。 (1時間)
3 視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、病弱、重複障害等をはじめとする特別支援学校で支援を必要とする幼児・児童及び生徒の障害の特性や基本的な知識を身につけるとともに支援方法を理解する。
【事前学習】教科書(1)「特別支援教育のすべてがわかる教員を目指すあなたへ」の072頁から128頁までを読むとともに、付録DVD「Ⅰ 障害種別特別支援学校のスライド」を見て、障害種別の特別支援学校の教育活動や障害の特性について内容を整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】グループ協議(同時双方向型授業の場合はzoom内のブレークアウトセッション4,5)での内容をBlackBoard内にある「3回リアクションペパー」に入力しBlackBoardに提出すること。 (1時間)
4 知的障害のある幼児・児童及び生徒の障害の特性や基本的な知識を身につけるとともに支援方法を理解する。
【事前学習】教科書(2)「特別支援教育の基礎・基本2020」の第Ⅱ部第3章,「知的障害」の内容を整理してノートにまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】グループ協議(同時双方向型授業の場合はzoom内のブレークアウトセッション6,7,8)での内容をBlackBoard内にある「4回リアクションペパー」に入力しBlackBoardに提出すること。 (1時間)
5 発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別な支援を必要とする幼児・児童及び生徒の障害特性や基本的知識を身に着けるとともに、支援方法について例示できるようにする。
【事前学習】教科書(2)「特別支援教育の基礎・基本2020」の第Ⅱ部第章,「発達障害」を読み、「発達障害の基礎知識」、「自閉症」の特徴と指導・支援についてノートにまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】グループ協議(同時双方向型授業の場合はzoom内のブレークアウトセッション9)での内容をBlackBoard内にある「5回リアクションペパー」に入力しBlackBoardに提出すること。 (1時間)
6 発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別な支援を必要とする幼児・児童及び生徒の障害特性や基本的知識を身に付けるとともに、支援方法について例示できるようにする。
【事前学習】教科書(2)「特別支援教育の基礎・基本2020」の第Ⅱ部第9章,「発達障害」を読み、「学習障害」、「注意欠陥/多動性障害」の特徴と指導・支援についてまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】グループ協議(同時双方向型授業の場合はzoom内のブレークアウトセッション10)での内容をBlackBoard内にある「6回リアクションペパー」に入力しBlackBoardに提出すること。さらに「学習障害」、「注意欠陥/多動性障害」の定義と指導・支援についてまとめておくこと。 (1時間)
7 支援体制の構築に向けた特別支援教育コーディネーター、関係諸機関・家庭との連携による支援をについて理解する(母国語や貧困の問題等による特別の教育的ニーズのある幼児・児童・生徒の学習上および生活上の困難や対応の必要性を含む)。
【事前学習】教科書(1)「特別支援教育のすべてがわかる教員を目指すあなたへ」の050頁から054頁までを読み、特別支援学校教員の職務について整理してまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】グループ協議(同時双方向型授業の場合はzoom内のブレークアウトセッション11)での内容をBlackBoard内にある「7回リアクションペパー」に入力しBlackBoardに提出すること。 (1時間)
8 授業内試験とその解説。試験後のグループ協議を通して特別支援教育への理解をさらに深める。
【事前学習】第1回から第7回までの内容を中心に復習しておくこと。 (1時間)
【事後学習】グループ協議(同時双方向型授業の場合はzoom内のブレークアウトセッション)内で積極的に議論して、解けなかった問題を解きなおすこと。 (1時間)
その他
教科書 教科書(1)宮崎英憲 監修 全国特別支援学校長会 編著 『特別支援教育のすべてがわかる教員を目指すあなたへ』 ジアース教育新社 2017年
教科書(2)著作 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所 『特別支援教育の基礎・基本 2020』 ジアース教育新社 2020年
教科書は基本的内容としてとらえ、参考書でより深めるよう活用する。
参考書 『特別支援学校学習指導要領解説 各教科等編(小・中学部) (文部科学省)』 開隆堂 2018年
参考書は教科書の内容をさらに深めるために使用する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:第8回の授業内テストを行い、その点数で評価する。(50%)、授業参画度:授業参画度は、事前課題とグループワークで記録したリアクションペーパー(授業時間に学修した内容)の記入の有無で評価する。(50%)
オフィスアワー 授業を連続し行うため、できるだけ授業内で質問を受けるようにしていく。

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