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教育の方法・技術論

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令和2年度以降入学者 教育の方法・技術論
令和元年度以前入学者 教育の方法・技術論
教員名 小野澤美明子
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 同時双方向型授業(Zoomによるライブ中継)
授業概要 教育方法の基礎的理論を学んだ上で、授業デザイン及び学習指導と評価の一体化の重要性、並びに個に応じる指導のあり方について議論する。次に、これからの社会を担う子どもたちに求められる資質・能力をふまえて、主体的・対話的で深い学びを実現できるような授業をデザインする。開発した授業デザインを、情報機器を活用して発表する。教育方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む)に関して理論と実践の両面から学ぶことにより、実践的指導力を身に付ける。
学校現場における教員経験がある者が、その経験を活かして、主体的・対話的で深い学びの実践事例を示しながら指導する。
授業のねらい・到達目標 【授業のねらい】
教育の方法及び技術に関する基本的な理論を学んだ上で、それを実際に活用するための、実践的指導力の基盤を培うことを目的とする。
【到達目標】
これからの社会を担う子どもたちに求められる資質・能力を育成するために必要な、教育の方法、教育の技術、情報機器及び教材の活用に関する基礎的な知識・技能を修得する。

(1)教育の方法論
1)教育方法の基礎的理論と実践を理解している。
2)これからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を育成するための教育方法の在り方(主体的・対話的で深い学びの実現など)を理解している。
3)学級・児童及び生徒・教員・教室・教材など授業を構成する基礎的な要件を理解している。
4)学習評価の基礎的な考え方を理解している。

(2)教育の技術
1)話法・板書など、授業を行う上での基礎的な技術を身に付けている。
2)基礎的な学習指導理論を踏まえて、目標・内容、教材・教具、授業、学習形態、評価基準等の視点を含めた授業をデザインすることができる。

(3)情報機器及び教材の活用
1)子供たちの興味・関心を高めたり課題を明確につかませたり、学習内容を的確にまとめさせたりするために、情報機器を活用して効果的に教材等を作成・提示することができる。
2)子供たちの情報活用能力(情報モラルを含む)を育成するための指導法を理解している。
授業の方法 授業の形式:【講義】
教育の方法・技術に関する基本的内容に関して説明すると共に、適宜ディスカッションやプレゼンテーションを実施し、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための参加の在り方を検討する。
<フィードバックの方法>
・提出されたリフレクション・ペーパーに対しては、毎回授業の最初に全体に向けて見解を述べ、フィードバックを行う。
・ディスカッション後に全体に向けて見解を述べ、フィードバックを行う。
・発表内容に関して、その場で見解を述べ、フィードバックを行う。
履修条件 特になし
授業計画
1 【教育の現代的課題】学校現場での今日的課題に関して資料を読み自分の考えをまとめる。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】シラバスを読み、全体の流れを把握すること。 (2時間)
【事後学習】教育の方法及び技術を学ぶ意義をまとめる。 (2時間)
2 【教育方法の基礎的理論と実践 ①】 教育方法とは「教育の過程」全体(教育の目的・内容・評価、指導の方法・条件等)を意味することを学ぶ。教師の役割とは何か議論する。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】教師の役割について自分の考えをまとめてくること。 (2時間)
【事後学習】教育の目的・内容・評価、指導の方法・条件に関してまとめる。 (2時間)
3 【教育方法の基礎的理論と実践 ②】 教育技術の普遍性・歴史性・個別性及び教育方法・技術の創造的性格に関して、具体例を通して学ぶ。授業の準備に関わる基礎概念としての指導案及び授業デザインの重要性を認識する。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】これまでの学校教育の中で、印象に残っている授業の事例をまとめてくること。 (2時間)
【事後学習】指導案及び授業デザインの役割を整理する。 (2時間)
4 【子どもたちに求められる資質・能力を育成するための教育方法】 これからの社会を担う子どもたちに求められる資質・能力とは何かを検討した上で、主体的・対話的で深い学びを実現するための教育方法を具体的に考える。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】現代の子どもたちの実態を調べてまとめてくること。 (2時間)
【事後学習】子どもたちに求められる資質・能力に関してまとめる。 (2時間)
5 【授業を構成する基礎的要件】 授業を構成するための基礎的な要件とは何か検討する。(学級、児童生徒、教員、教室、教材など。)(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】授業に必要な要素を考えてまとめてくること。 (2時間)
【事後学習】授業を構成する基礎的要件を、事例を通して確認する。 (2時間)
6 【学習評価の基礎的な考え方】 学習評価の意義や目的をふまえた上で、どのような評価方法があるか考える。更に、学習指導と学習評価の一体化を図る重要性、並びに個に応じる指導のあり方について学ぶ。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】評価方法にはどのようなものがあるか考え、まとめてくること。 (2時間)
【事後学習】個に応じる指導のあり方に関する自分の考えをまとめる。 (2時間)
7 【情報機器と情報活用能力の育成】学校教育において、情報機器(PC,実物投影機,電子黒板等)が授業でどのように活用されているかを知り、子どもたちの情報活用能力を育成するためにはどのように指導したらよいかを検討する。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】学校で使用している情報機器を調べてまとめてくること。 (2時間)
【事後学習】授業における情報機器の活用方法をまとめる。 (2時間)
8 【特色ある教育方法の事例検討 ①】 国内外の教育実践を通して、その実践に基づく理論や、教育方法及び技術に関する特色をまとめ発表する。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】国内外の教育実践に関してレポートを作成する。 (3時間)
【事後学習】印象に残った教育実践に関する特色をまとめる。 (1時間)
9 【特色ある教育方法の事例検討 ②】 国内外の教育実践を通して、主体的・対話的で深い学びがカリキュラム上にどのように実現されているか、その特色をまとめ、レポートを作成する。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】「主体的・対話的で深い学び」の事例に関してレポートを作成する。 (2時間)
【事後学習】「主体的・対話的で深い学び」を実現するための教師の役割をまとめる。 (2時間)
10 【教育の基礎的技術】 教育活動に必要な指導技術は何かについて考える。
【授業デザインの開発 ①】 基礎的な学習指導理論をふまえて、目標、内容、教材、教具、授業、学習形態、評価規準等の視点を含めた学習指導計画の作成方法について学ぶ。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】学習指導計画の事例を調べてまとめてくること。 (2時間)
【事後学習】学習指導計画の作成方法をまとめる。 (2時間)
11 【授業デザインの開発 ②】 教科、学年、単元等を設定し、授業をデザインする。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】自分の実践したい授業の内容を考え、アウトラインをまとめてくること。 (1時間)
【事後学習】教科、学年、単元を確認し、授業の展開を考えてまとめる。 (3時間)
12 【教材開発と授業デザインの発表 ①】 考案した授業デザインを基に、活動の展開例を提案する。教科、学年、単元、目標、教材、展開の大要、指導上の留意点、工夫した点等を、情報機器を活用して発表する。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】子どもの興味・関心に基づいた授業デザインを開発する。 (3時間)
【事後学習】発表を聞いて感想をまとめる。 (1時間)
13 【教材開発と授業デザインの発表 ②】開発した授業デザインを発表する。子どもの興味や関心を喚起する教材開発の在り方を提案する。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】開発した授業デザインを修正する。 (2時間)
【事後学習】発表を聞いて感想をまとめる。 (2時間)
14 【教材開発と授業デザインの発表 ③】 開発した授業デザインを発表する。主体的・対話的で深い学びを実現できる活動の展開を提案する。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】主体的・対話的で深い学びを実現するために工夫した点をまとめる。 (2時間)
【事後学習】発表を聞いて、感想をまとめる (2時間)
15 【教材開発と授業デザインの発表 ④】開発した授業デザインを発表する。他教科、他領域との関連性を考え、活動が発展する可能性を提案する。(Zoomによるライブ中継)
【事前学習】他教科、他領域へ広がっていく可能性を考えて授業デザインを修正する。 (2時間)
【事後学習】授業が発展し、更新していくための要件をまとめる。 (2時間)
その他
教科書 文部科学省 『『中学校学習指導要領』(平成29年3月告示)』 東山書房 2017年
文部科学省 『『高等学校学習指導要領』(平成30年3月告示)』 2018年
参考書 渡部 淳 『教育の方法・技術論 (Next 教科書シリーズ)』 弘文堂 2019年 第1版
H .マイヤー著/原田信之編訳 『授業方法・技術と実践理念 (授業構造の解明のために)』 北大路書房 2004年 第1版
稲垣忠編 『教育の方法と技術 (主体的・対話的で深い学びをつくるインストラクショナルデザイン)』 北大路書房 2019年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート:①「国内外のユニークな教育実践」(30%) ②「私の開発した授業デザイン」(40%)(70%)、授業参画度:毎授業後のリフレクション・ペーパーの提出(30%)
「私の開発した授業デザイン」に関しては、生徒が興味・関心を持つことができる、独創的で斬新なアイディアを評価する。
オフィスアワー メールやBlackboardを用いて対応します。
備考 シラバスの内容に関しては、皆さんの状況に応じて変更することがありますのでご了承下さい。

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