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平成28年度以前入学者 | 公的扶助論 | ||||
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教員名 | 久保田純 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド授業(powerpointによるスライド資料配信)(13回)と課題研究(2回)を組み合わせる。 |
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授業概要 | この講義では、社会福祉において中心的役割をもつ公的扶助について講義する。公的扶助がターゲットとする貧困問題の背景や現代的課題について講義するとともに、日本における公的扶助の中核となる生活保護制度や生活困窮者自立支援法の理念や具体的な内容に関しての授業を行う。また生活保護ケースワーカーの経験をもとに、公的扶助におけるソーシャルワークの実際や方法について講義する。 |
授業のねらい・到達目標 | ・貧困・低所得者の社会的な背景を理解し、それを踏まえて代表的な制度である生活保護制度と生活困窮者自立支援法の役割を説明することができる。 ・貧困・低所得の状況にある人々の現状や社会的課題を論理的・批判的に説明することができる。 ・貧困・低所得の状況にある人々に対する社会的課題の理解を基軸として、ソーシャルワーク理論に基づいた課題解決の方法を説明することができる。 この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。 なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2、3、4及びカリキュラムポリシーCP2、3、4に対応しています。 ・日本及び国際社会が直面している社会福祉の問題を説明することができる。(A-2-1) ・物事を論理的に説明することができる。(A-3-1) ・社会や身近な環境に存在する福祉課題を発見することができる。(A-4-1) |
授業の方法 | ・5月11日から8月8日までの授業実施日(13回)にblackboardを通してオンデマンド教材を配信する。受講生はその教材を視聴し学修すること。 ・視聴する際はテキストと配布資料も参照しながら視聴すること。配布資料は事前にblackboardからプリントアウトして視聴に臨むこと。 ・またオンデマンド教材内で検討事項や事例などを提示し、自主学習の時間を設ける。 ・毎回の視聴ごとに、期日までにリアクションペーパーを作成し提出すること。講義内容に関する質問などはリアクションペーパー内に記載すること。 ・課題研究については、第9回と第15回に実施する。期日までに所定の方法で提出すること。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション:本講義の概要とそのねらいについて説明する(オンデマンド授業)
【事前学習】シラバスを読み、授業の流れを確認する (2時間) 【事後学習】身の回りにある公的扶助に関する新聞報道やテキストに目を通す (2時間) |
2 |
公的扶助とは何かー範囲と役割ー(A-2-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】「公的扶助」とは何かを調べた上で、概要を理解する (2時間) 【事後学習】現代日本における「セーフティネット」を振り返り、自らの生活の中での関わりを調べる (2時間) |
3 |
貧困と社会的排除(A-3-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】「貧困」「低所得」に対して自分が持っているイメージを確認しておく (2時間) 【事後学習】自分の身の回りにある「社会的排除」について理解する (2時間) |
4 |
公的扶助の歴史(A-2-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】18世紀末ごろからの世界史・日本史の概観を確認しておく (2時間) 【事後学習】現代日本における公的扶助に関する方向性を整理する (2時間) |
5 |
生活保護制度の仕組み1(目的・原理・原則・種類)(A-2-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】日本国憲法第25条に定める「生存権」を確認しておく (2時間) 【事後学習】授業で学習した生活保護の原理と原則について整理をする (2時間) |
6 |
生活保護制度の仕組み2(最低生活保障水準と生活保護基準)(A-2-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】自分の1ヶ月の生活費の内訳について確認しておく (2時間) 【事後学習】授業で学習した生活保護基準をもとに、様々な世帯の最低生活費について計算する (2時間) |
7 |
生活保護の動向(A-3-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】身の回りにある生活保護に関する新聞報道を調べてみる (2時間) 【事後学習】授業で学習した今後の生活保護の動向について整理する (2時間) |
8 |
生活保護の実施体制(A-2-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】自分の住む地域の福祉事務所について調べてみる (2時間) 【事後学習】授業で学習した現在の生活保護の実施体制の課題を整理する (2時間) |
9 |
生活保護におけるソーシャルワーカーの役割(A-4-1)(課題研究)
【事前学習】福祉事務所の実施体制について復習をしておく (2時間) 【事後学習】課題研究のレポートを提出する (2時間) |
10 |
生活保護におけるソーシャルワーク1(自立支援)(A-4-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】「自立」に対する自分のイメージを整理しておく (2時間) 【事後学習】授業で学習した多様な「自立支援プログラム」を整理する (2時間) |
11 |
生活保護におけるソーシャルワーク2(スティグマ・権力構造)(A-4-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】「差別」「偏見」に対する自分のイメージを整理しておく (2時間) 【事後学習】授業で学んだ生活保護ケースワーカーと被保護者との関係性を整理する (2時間) |
12 |
低所得者対策の概要1(生活困窮者自立支援法)(A-2-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】生活保護の対象になる人々の対象像を復習しておく (2時間) 【事後学習】授業で学んだ生活支援困窮者自立支援法について、自分の住む地域の各事業を調べてみる (2時間) |
13 |
低所得者対策の概要2(社会手当制度・ホームレス対策)(A-2-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】「ホームレス」に対する自分のイメージを整理しておく (2時間) 【事後学習】授業で学んだ社会手当制度について、自分の住む地域での実情を調べてみる (2時間) |
14 |
貧困・低所得者に対するソーシャルワーク(A-4-1)(オンデマンド授業)
【事前学習】「生活困窮者自立支援制度」の概要を復習しておく (2時間) 【事後学習】授業で学習した今後の地域支援への展開を整理する (2時間) |
15 |
到達度の確認(期末レポートの提出)(課題研究)
【事前学習】これまでの講義を復習して期末レポートを作成する (2時間) 【事後学習】講義全体の振り返りを行う (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 社会福祉士養成講座編集委員会編 『低所得者に対する支援と生活保護制度ー公的扶助論(新・社会福祉士養成講座〔16〕)』 中央法規出版 2019年 第5版 |
参考書 | 岡部卓・長友祐三・池谷秀登編 『生活保護ソーシャルワークはいま:より良い実践を目指して』 ミネルヴァ書房 2017年 埋橋孝文編 『貧困と生活困窮者支援:ソーシャルワークの新展開』 法律文化社 2018年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:第9回課題研究(25%)と第15回期末レポート(50%)の内容をそれぞれ評価する(75%)、授業参画度:オンデマンド教材の視聴状況とリアクションペーパーの内容を評価する(25%) 5回以上欠席がある場合は成績の対象としません。 またA-2、A-3、A-4の達成度に関してはレポートにて確認を行います。 |
オフィスアワー | リアクションペーパー内の質問に関しては翌週のオンデマンド授業内で回答する |
備考 | シラバスの内容は学生の皆さんの学修の状況を考慮して変更することがある。 |