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令和2年度入学者 | 教育学特論4 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 教育学特論4 | ||||
教員名 | 日暮トモ子 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学専攻 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 主として同時双方向型の授業(zoomを用いる)を行う。2回程度、課題研究型の授業も取り入れる。 授業資料はBlackboard上に授業2日前までに事前配信し、資料をもとに討議を行う。 Blackboard ID:20204341 |
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授業概要 | グローバル化が進む世界にあって、アジアの国・地域の教育は何を目指し、どのような教育を行っているのか。本授業では、アジア地域の教育にみられる構造的特質について考える機会を提供する。具体的には、アジアの国・地域の教育の現状と課題について、日本との比較を踏まえつつ、歴史的、社会的、文化的な観点から説明を行う。授業を通して、アジア地域の教育に対する理解を深めるだけでなく、日本の教育の現状や課題を相対的に捉える視点を身につけることを目指す。なお、本授業では、東南アジア・南アジア地域の教育の発展過程を中心に取り上げる。 |
授業のねらい・到達目標 | ・アジア地域の教育の歴史についての理解を深めるとともに、現状と課題を理解し、説明することができる。 ・アジアの事例を参照しながら、日本の教育が抱えている問題や課題を説明することができる。 |
授業の方法 | ・授業の前半は東南アジア・南アジアの国・地域の教育の現状と課題について、後半はテーマごとに各国・地域の特徴について概説するが、院生の発表資料を教材にするなど、院生の発表を適宜盛り込んで進める。本授業の事前・事後学習は、各1時間程度の学習を目安とする。 ・提出されたレポートは添削して返却する。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション:授業の概要説明と参考文献の紹介、発表順番の決定、接続状況、方法の確認(同時双方向型)。事前に接続方法をBlackboard上で連絡します。
【事前学習】シラバスを読み、質問内容や疑問点を整理しておくこと。 (1時間) 【事後学習】発表資料の作成に向けて関心のあるテーマを選定しておくこと。 (3時間) |
2 |
アジア地域の教育と文化を見る視点:方法としてのアジア、地域研究の意味・意義(同時双方向型)
【事前学習】第1回の授業で配布した資料を読み、疑問点をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料の作成に向けて関心のあるテーマを選定しておくこと。 (2時間) |
3 |
東アジアの教育の現状と課題-教育の近代化と諸外国との関係(同時双方向型)
【事前学習】第2回の授業で配布した資料を読み、疑問点をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料作成のための資料収集を行うこと。 (2時間) |
4 |
東南アジアの教育の現状と課題①タイ:仏教文化と教育改革のゆくえ(同時双方向型)
【事前学習】論文やインターネット等を用い、タイの基礎情報、歴史や特徴を把握しておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料作成のための資料収集を行うこと。 (2時間) |
5 |
東南アジアの教育の現状と課題②シンガポール:シンガポール国民の形成と国家戦略としての教育(同時双方向型)
【事前学習】論文やインターネット等を用い、シンガポールの基礎情報、歴史や特徴を把握しておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料としてレジュメ作成を進めること。 (2時間) |
6 |
東南アジアの教育の現状と課題③マレーシア・インドネシア:複合民族国家における教育、イスラーム文化と教育(同時双方向型)
【事前学習】論文やインターネット等を用い、マレーシア・インドネシアの基礎情報、歴史や特徴を把握しておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料としてレジュメ作成を進めること。 (2時間) |
7 |
南アジアの教育の現状と課題-インド:カースト制度、IT戦略、経済格差(課題研究)
【事前学習】論文やインターネット等を用い、インドの基礎情報、歴史や特徴を把握しておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料としてレジュメ作成を進めること。 (2時間) |
8 |
テーマ別比較考察その1:PISA調査、学力向上策 各自が選定したテーマによる発表①(同時双方向型) 【事前学習】第7回の授業でテーマに関わる資料を配付するので、事前に読み、論点をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料を読み直し、討議を踏まえ、修正等を行うこと。 (2時間) |
9 |
テーマ別比較考察その2:大学入試、大学改革、留学生政策 各自が選定したテーマによる発表②(同時双方向型) 【事前学習】第8回の授業でテーマに関わる資料を配付するので、事前に読み、論点をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料を読み直し、討議を踏まえ、修正等を行うこと。 (2時間) |
10 |
テーマ別比較考察その3:就学率、識字、幸福度調査 各自が選定したテーマによる発表③(同時双方向型) 【事前学習】第9回の授業でテーマに関わる資料を配付するので、事前に読み、論点をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料を読み直し、討議を踏まえ、修正等を行うこと。 (2時間) |
11 |
テーマ別比較考察その4:女子教育、教師論 各自が選定したテーマによる発表④(同時双方向型) 【事前学習】第10回の授業でテーマに関わる資料を配付するので、事前に読み、論点をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】発表資料を読み直し、討議を踏まえ、修正等を行うこと。 (2時間) |
12 |
テーマ別比較考察その5:公教育、宗教(イスラーム、ヒンズー教)、移民 ※レポート課題の提示。 各自が選定したテーマによる発表⑤(同時双方向型) 【事前学習】第11回の授業でテーマに関わる資料を配付するので、事前に読み、論点をまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】レポート課題について資料収集等を行うこと。 (2時間) |
13 |
東南アジア・南アジアからみる日本の教育その1:日本の教育近代化との関係(課題研究)
【事前学習】これまでの授業内容や資料を再度読み直し、日本との比較を踏まえつつ、東南アジア・南アジアの教育にみられる特徴を整理しておくこと。 (2時間) 【事後学習】レポート課題について収集した資料の分析を行い、レポートとしてまとめること。 (2時間) |
14 |
東南アジア・南アジアからみる日本の教育その2:文字・ことばの力、多様な学びの形態に対する考え方(同時双方向型)
【事前学習】前回の授業内容をノートや配布したプリントを用いて復習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】レポート課題について収集した資料の分析を行い、レポートとしてまとめること。 (2時間) |
15 |
まとめ:レポート課題の提出、レポート課題の解説(同時双方向型)
【事前学習】これまでの授業内容や資料を用いて、日本の教育が直面している課題について各自事前に整理しておくこと。 (2時間) 【事後学習】レポート課題の解説を踏まえ、レポートの書き直しを行うこと。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しません。担当者に資料(レジュメ)を用意してもらいます。 |
参考書 | 北村友人編 『グローバル時代の市民形成』 岩波書店 2016年 馬越徹・大塚豊編 『アジアの中等教育改革-グローバル化への対応』 東信堂 2013年 馬越徹編 『アジア・オセアニアの高等教育』 玉川大学出版社 2004年 エドワード・W・サイード著、板垣雄三・杉田英明監修 『オリエンタリズム(上・下)』 平凡社 1993年 G・C・スピヴァク著、上村忠男訳 『サバルタンは語ることができるのか』 みすず書房 1998年 OECD, Education at a Glance OECD indicators 2018, OECD, 2018 日本比較教育学会編 『比較教育学研究』 フィリップ・G. アルトバック 『アジアの大学-従属から自立へ』 玉川大学出版部 1993年 フィリップ・G. アルトバック 『新興国家の世界水準大学戦略―世界水準をめざすアジア・中南米と日本』 東信堂 2013年 北村友人 『国際教育開発の研究射程―「持続可能な社会」のための比較教育学の最前線』 東信堂 2015年 園山大祐編 『岐路に立つ移民教育』 ナカニシヤ出版 2016年 上記参考書の他、適宜授業内で紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(50%)、授業参画度(50%) ・授業における課題発表、討論、意見、レポート課題の内容などを踏まえ、総合的に評価します。 ・授業参画度は、数回のリアクションペーパー等で評価します。 ・レポート課題は第12回までに授業で取上げたテーマの中から課題を提示し、授業の内容を踏まえ、テーマについて論理的に考察できているかが評価のポイントとなります。 |
オフィスアワー | ・Blackboard上を通しての質問は直接回答します。授業内でE-mailアドレスを伝えるので、そちらに連絡してくれてもかまいません。 |
備考 | ・Blackboardやzoomが使用できない学生は事前に申し出てください。 ・主としてzoomによる同時双方向型授業を行う予定ですが、受講生の状況(ネット環境等)をみながら、課題研究型の授業も取り入れます。 ・シラバスの内容は受講生の学修状況を考慮して、変更することがあります。 |