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令和2年度入学者 | 経済地理学特論Ⅰ | ||||
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令和元年度以前入学者 | 経済地理学特論Ⅰ | ||||
教員名 | 佐野充 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 地理学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | Webによるオンデマンド型遠隔授業(12回),研究課題(3回)を組み合わせる。 |
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授業概要 | 現代日本の経済活動と地域的展開 20世紀後半の経済地理学研究の展開について,山本健兒(2013):「経済学の「本質」とは何か?」,矢田俊文(2003):「戦後日本の経済地理学の潮流」を導入文献として,経済地理学の立ち位置の検討と経済地理学研究の多様性,重層性を展望する。 |
授業のねらい・到達目標 | 近年の経済のグローバル化の進展が日本の経済発展や地域経済の展開に影響を与えている。資本主義における資本は、お金や土地などの有形財であるが、今日では知識や知的財産などの無形財に概念が変わりつつある。資本主義経済の台頭はそれまで地域に根ざしていた伝統的な産業を崩壊させ、新たな産業を空間的に展開してきた。この展開には時間的差異と地域的差異が存在し、地域間格差を生み出した。この状況下における日本の経済活動と地域的展開を地理的な視点から捉え、時空間分析的な側面から解き明かす。 |
授業の方法 | テーマに基づいて講義する。随時、諸君の考え方や評価を聞く。提出物あり。BlackBoardを活用。 |
授業計画 | |
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1 |
経済地理学の基本的概念
【事前学習】経済に関して、地理学分野における研究状況を把握しておく。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
2 |
Ⅰ 日本の経済地理学の発展過程と多様性・重層性1 スコットによるアングロサクソン圏の研究焦点と理論指向を主体として,立地における空間的属性の位置づけ,日本の経済地理学の発展過程と多様性・重層性について展望する。 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
3 |
Ⅰ 日本の経済地理学の発展過程と多様性・重層性2 スコットによるアングロサクソン圏の研究焦点と理論指向 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
4 |
Ⅰ 日本の経済地理学の発展過程と多様性・重層性3 立地における空間的属性の位置づけ 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
5 |
日本の経済地理学の発展過程と多様性・重層性4 日本の経済地理学の発展過程と多様性・重層性(まとめ) 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
6 |
Ⅱ 関係論的経済地理学における活動を規定する空間・空間的パラダイムの問題点1 バーテルトとグリュックラーの説く関係論的経済地理学を主体として,経済的行為主体である企業の活動を通して地域分析を検討する。活動を規定する空間・空間的パラダイムの問題点について検討する。 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
7 |
Ⅱ 関係論的経済地理学における活動を規定する空間・空間的パラダイムの問題点2 バーテルトとグリュックラーの説く関係論的経済地理学 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
8 |
Ⅱ 関係論的経済地理学における活動を規定する空間・空間的パラダイムの問題点3 経済的行為主体である企業の活動を通しての地域分析の検討 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
9 |
Ⅱ 関係論的経済地理学における活動を規定する空間・空間的パラダイムの問題点4 企業活動を規定する空間・空間的パラダイムの問題点1 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
10 |
Ⅱ 関係論的経済地理学における活動を規定する空間・空間的パラダイムの問題点5 企業活動を規定する空間・空間的パラダイムの問題点2(まとめ) 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
11 |
Ⅲ 日本の経済地理学の独自性と多様性1 日本の経済地理学の独自性と多様性について,矢田俊文の地域構造論から展望する。方法論の共通性による同志的研究結合と次元とスケールの異なる空間間の相互依存関係を検討する。 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
12 |
Ⅲ 日本の経済地理学の独自性と多様性2 日本の経済地理学の独自性と多様性(矢田俊文の地域構造論からの展望) 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
13 |
Ⅲ 日本の経済地理学の独自性と多様性3 方法論の共通性による同志的研究結合 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
14 |
Ⅲ 日本の経済地理学の独自性と多様性4 次元とスケールの異なる空間間の相互依存関係 (まとめ) 【事前学習】教材の関連部分を事前に読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
15 |
Ⅳ 現代日本の経済活動と地域的展開 全体総括 【事前学習】第1回から第14回までの講義内容を整理すること。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理し,現代の経済地理学についてまとめること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 宮崎勇・本庄真・田谷禎三 『『日本経済図説 第四版』 (岩波新書(新赤版)1447)』 岩波書店 2018年 第4版 山本健兒(2013):「経済学の「本質」とは何か?」,経済地理学年報59巻,377-393. 矢田俊文(2003):「戦後日本の経済地理学の潮流―経済地理学会50周年によせて―」,経済地理学年報49巻,395-414. 2論文をテキストとして用いる。 |
参考書 | 矢田俊文・松原宏 編 『『現代経済地理学―その潮流と地域構造論―』』 ミネルヴァ書房 2000年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:課題レポート(3回)(45%)、授業参画度:Web質問等(10%)、評価レポート(45%) 綜合評価とする。 課題レポート:第5回・第10回・第14回。評価レポート:第15回。授業参画度:積極的なWeb質問等。 |
オフィスアワー | 随時:Web質問等。 普通授業再開時:木曜日12:20-12:50 地理学研究室. |