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令和2年度入学者 | 英語学特殊講義1 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 英語学特殊講義1 | ||||
教員名 | 吉冨朝子 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 英文学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンライン授業(Zoomによるライブ中継)を15回行う。原則としてパソコン/コンピューターを使ってネット環境の良い場所で授業を受講すること。(スマホだと画面共有が見づらく、Zoom上で使えない機能があるため。) |
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授業概要 | 効果的な外国語指導法を導く上で重要な第二言語習得理論を概観し、理論的根拠のある指導法とは何かを明らかにする。 また、第二言語習得に関わる実証研究から得られた成果を、具体的な指導案やタスク作成に反映させる応用方法を検討する。 |
授業のねらい・到達目標 | 代表的な第二言語習得理論や仮説について学び、その知識を英語教育現場に生かした効果的な指導法を身につけること。加えて、英語学習者として自らの学びを振り返り、適切な学習ストラテジーを使えるようになること。 |
授業の方法 | 演習形式で、学生の発表と議論を中心に授業を行う。Zoomを使ったオンライン授業を行うため、発表担当の学生はワードで作成したレジメを画面上に準備しておき、「画面共有」でワード画面を見せながら発表を行うこと。 |
履修条件 | 英語の専門文献を使用するので、CEFRでB2レベル以上の英文読解力があることが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション:シラバス概要の説明と発表分担の決定 導入:第二言語習得研究と外国語指導の関係について【オンライン】 【事前学習】テキストを事前に購入し、序章を読んで要点をまとめる。 (2時間) 【事後学習】第二言語習得および外国語教育学の基礎用語を確認する。 (2時間) |
2 |
第1章:言語の形式と意味と使用(1)3つの区別と振り返りタスク【オンライン】
【事前学習】言語の形式と意味と使用の区別について第1章を読んで、要点をまとめる。 (2時間) 【事後学習】言語の形式と意味と使用について、自らの学習経験を振り返り、具体例が挙げられるようにする。 (2時間) |
3 |
第1章:言語の形式と意味と使用(2)lexicogrammarとは【オンライン】
【事前学習】lexicogrammarとは何かについて第1章を読んで、要点をまとめる。 (2時間) 【事後学習】lexicogrammarを踏まえた英語学習や指導とはどうあるべきか、具体的な指導方法を考える。 (2時間) |
4 |
第1章:言語の形式と意味と使用(3)教室への応用および指導例の分析【オンライン】
【事前学習】言語の形式と意味と使用を区別した指導例について第1章を読んで、要点をまとめる。 (2時間) 【事後学習】言語の形式と意味と使用を区別した教室活動の特徴について考察する。 (2時間) |
5 |
第1章:言語の形式と意味と使用(4)学習と練習【オンライン】
【事前学習】言語の形式と意味と使用を区別した指導例を考えてくる。 (2時間) 【事後学習】授業で共有された指導例を比較検討し、言語の形式と意味と使用を区別した活動案を作る。 (2時間) |
6 |
第2章:理解可能なインプット(1)言語学習におけるインプットの重要性と振り返りタスク【オンライン】
【事前学習】言語学習過程におけるインプットの重要性について、第2章を読んでまとめる。 (2時間) 【事後学習】自分の英語学習経験を振り返り、どのような質・量のインプットに触れてきたか自己分析を行う。 (2時間) |
7 |
第2章:理解可能なインプット(2)インプット仮説【オンライン】
【事前学習】インプット仮説とは何かについて、第2章を読んでまとめる。 (2時間) 【事後学習】理解可能なインプットの質・量が学習に及ぼす影響について考察する。 (2時間) |
8 |
第2章:理解可能なインプット(3)スピーキング・タスクおよびリスニング・タスクにおいて、インプットを理解可能にすること【オンライン】
【事前学習】自分で選択したスピーキング・タスクがどのような工夫によってより理解可能なインプットになるかを考察する。 (2時間) 【事後学習】自分で選択したリスニング・タスクがどのような工夫によってより理解可能なインプットとなるかを考察する。 (2時間) |
9 |
第2章:理解可能なインプット(4)Personalizationによる応用【オンライン】
【事前学習】personalizationとは何かについて、第2章を読んでまとめる。 (2時間) 【事後学習】言語活動をどのようにすればpersonalizeできるか、具体例を考える。 (2時間) |
10 |
第2章:理解可能なインプット(5)コミュニケーションと意味理解テクニック【オンライン】
【事前学習】コミュニケーションと意味理解のテクニックについて、第2章を読んでまとめる。 (2時間) 【事後学習】意味理解を促進できるコミュニケーション活動の具体例を考える。 (2時間) |
11 |
第3章:インプット情報処理(1)言語習得過程における情報処理プロセスと振り返りタスク【オンライン】
【事前学習】言語習得過程における情報処理プロセスについて、第3章を読んでまとめる。 (2時間) 【事後学習】自分の英語学習経験を振り返り、どのような情報処理をしているかを自己分析する。 (2時間) |
12 |
第3章:インプット情報処理(2)The Primacy of Meaning Principle【オンライン】
【事前学習】インプット処理において意味が最重要視される原理について、第3章を読んでまとめる。 (2時間) 【事後学習】インプット処理において形式よりも意味が優先される理由と、そのことが言語学習に及ぼす影響について考察する。 (2時間) |
13 |
第3章:インプット情報処理(3)The First Noun Principle【オンライン】
【事前学習】インプット処理において最初の名詞が重視される原理について、第3章を読んでまとめる。 (2時間) 【事後学習】インプット処理において最初の名詞が注目される理由と、そのことが言語学習に及ぼす影響について考察する。 (2時間) |
14 |
第3章:インプット情報処理(4)教室への応用【オンライン】
【事前学習】インプット処理の特徴を踏まえた指導とはどのようなものかについて、第3章を読んでまとめる。 (2時間) 【事後学習】インプット処理の特徴を踏まえた指導案を考える。 (2時間) |
15 |
第3章:インプット情報処理(5)structured input activities, referential structured input activities, affective structured input activities【オンライン】
【事前学習】structured input activitiesおよびそのバリエーションについて、第3章を読んでまとめる。 (2時間) 【事後学習】具体的なstructured input activityを作成する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | Andrea Nava and Luciana Pedrazzini, Second Language Acquisition in Action: Principles from Practice, Bloomsbury, 2018 ISBN: 978-1-4742-7486-9 (Pbk) |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:期末課題として、第二言語習得理論を踏まえた指導案を作成してもらい、それを評価する(50%)、授業参画度:授業内の議論・分析・学習自己評価・指導案共有等によって評価する(10%)、テキスト担当箇所の発表の内容をレジメにきちんとまとめ、わかりやすく要点を説明できるかによって評価する(40%) |
オフィスアワー | 授業終了後または、メールによるアポ |