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令和2年度入学者 | 近現代文学特殊講義2 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 近代文学特殊講義2 | ||||
教員名 | 高榮蘭 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学専攻 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 会議システムを使用する。ただし、使用するシステムとその使い方については、授業内で、詳述する。 Blackboard ID: 火曜2限➡20204165 |
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授業概要 | 日本語空間に刻まれた暴力の表象を問う。村上克尚『動物の声、他者の声』(新曜社、2017年)を媒介に、戦後文学と思想に関する様々なテクストを取り上げながら議論を進める。 |
授業のねらい・到達目標 | 文学言語に刻まれている暴力の記憶の枠組みについて、村上克尚『動物の声、他者の声』や、この本で取り上げられている武田泰淳、大江健三郎、小島信夫主らの作品もあわせて読み、議論する。村上の研究は、受講者たちの研究テーマと時代的な重なりが多いため、受講者自らの修士論文のテーマを捉え直すに機会になる。また、最新の研究成果に触れることにより、日本の近現代文学を研究する上で必要な新たな視点を獲得することができるようになる。 |
授業の方法 | 取り上げる予定の作品は、当日までには必ず読んでくること。基本的に講義形式だが、受講者には議論の進行役をお願いする予定である。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標及び授業の方法について理解する
【事前学習】村上克尚『動物の声、他者の声』の目次を確認し、担当したいところを決めてくること (2時間) 【事後学習】この授業と自分の研究テーマの関係について考えておくこと (2時間) |
2 |
序章「なぜ動物なのか?」について議論する
【事前学習】序章を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
3 |
第1章「審判」ー「自覚」の特権性を問う?について議論する
【事前学習】第1章と「審判」を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
4 |
第2章『風媒花』ー抵抗の複数性を求めてについて議論する
【事前学習】第2章と風媒花を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
5 |
第3章「ひかりごけ」ー「限界状況」の仮構性について議論する
【事前学習】第3章と「ひかりごけ」を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
6 |
第4章「奇妙な仕事」ー動物とファシズムについて議論する
【事前学習】第4章と「奇妙な仕事」を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
7 |
第5章「飼育」ー言葉を奪われた動物について議論する
【事前学習】第5章と飼育を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
8 |
第6章「セブンティーン」ーファシズムに抵抗する語りについて議論する
【事前学習】第6章とセブンティーンを読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
9 |
第7章「馬」ー戦後家庭の失調について議論する
【事前学習】第7章と馬を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
10 |
第8章『墓碑銘』ー軍事化の道程について議論する
【事前学習】第8章と墓碑銘を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
11 |
第9章『抱擁家族』ークィア・ファミリーの誘惑について議論する
【事前学習】第9章と抱擁家族を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
12 |
第10章『富士』ー狂気と動物について議論する
【事前学習】第10章と富士を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
13 |
第11章『万延元年のフットボール』ー傍らに寄り添う動物について議論する
【事前学習】第11章と万延元年のフットボールを読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
14 |
第12章『別れる理由』ー馬になる小説について議論する
【事前学習】第12章と別れる理由を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理しておくこと (2時間) |
15 |
終章 非対称的な倫理について議論する。第1回目から第14回目までの講義内容について質疑応答を行う。
【事前学習】終章を読んでくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理し、レポートを書くこと (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 授業中に紹介する。 |
参考書 | 授業時に適宜指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:求めるテーマと内容、提出状況を見て、評価します。(40%)、授業参画度:発表、ディスカッション、毎回のリアクションペーパー等で、達成度を評価します。(60%) 授業中に課す議論やコメントぺーパーの参加度(内容についての採点を含む)が授業参画度の基準となる。 |
オフィスアワー | blackboard経由でSTUメールを送ってください。直接面談が必要な場合は、メールを通して面談時間を調整します。 |