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倫理学特殊講義3

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令和2年度入学者 倫理学特殊講義3
令和元年度以前入学者 倫理学特殊講義3
教員名 永井均
単位数    2 課程     開講区分 文理学部
科目群 哲学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 Zoomによる中継授業と課題研究(と可能であれば対面授業)を併用する(詳細はブラックボードで告知する)
授業概要 私は実物そのものを知覚しているが、幻覚や錯覚は実物の知覚ではない。私と同様に世界を知覚している他人がいるが、私は他人の知覚を知覚することはできないから、その実態はわからない。ともあれ、どちらの知覚経験も脳が創り出している。このような考え方は常識的なものだが、そこには矛盾が内在している。このことを明らかにしている入不二基義『現実性の問題』を読みつつ、その問題の周辺にある諸問題を含めて考察していく。
授業のねらい・到達目標 上の「授業概要」で述べた「矛盾」がいかなる性質のものかを、テキストを読みつつ考えていく。当然のことながら共通の到達目標は存在しない。それぞれの履修者が自分なりの世界の見方を変えていくことが目指されている。
授業の方法 テキストの当該箇所を読んで、それについて議論する。
本授業の事前・事後学習は、合わせて1時間を目安とします。
授業計画
1 漠然とした問題
【事前学習】テキストの1を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
2 素朴実在論の困難
【事前学習】テキストの2を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
3 二元論の困難
【事前学習】テキストの3を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
4 一元論の困難
【事前学習】テキストの4を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
5 他人の心という難問
【事前学習】テキストの5月を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
6 眺望点の問題
【事前学習】テキストの6ー1~3を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
7 複眼的構造
【事前学習】テキストの6-4を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
8 知覚の理論
【事前学習】テキストの6-7,8.9を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
9 他人の痛みを知る
【事前学習】テキストの7-1、2を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
10 同じ味を味わう
【事前学習】テキストの7-3,4を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
11 知覚と感覚
【事前学習】テキストの8-1、2を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
12 知覚と感覚の因果性
【事前学習】テキストの8-3,4を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
13
【事前学習】テキストの8-5を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
14 問題の確認
【事前学習】テキストの9-1を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
15 物語の一コマとしての知覚
【事前学習】テキストの9-2を読む (30分時間)
【事後学習】授業内容を踏まえて当該箇所を読み返しつつもう一度考える (30分時間)
その他
教科書 入不二基義 『現実性の問題』 筑摩書房 2020年 第1版
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業参画度(60%)、授業貢献度:発言の頻度と的確さによる。(40%)
オフィスアワー 金曜日13時~

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