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令和元年度以前入学者 | 地域政策論 | ||||
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教員名 | 佐野充 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | Web双方向授業を Blackboard Collaborate Ultra を用いて実施します。 授業配付資料・課題・授業関連情報などは、blackboard で事前に配布・提供します。 |
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授業概要 | グローバル視点とローカル視点から地域をみる -グローバルな問題を解決する地域政策を考えると共に、暮らしに密着したローカルな問題を解決する地域政策を考える- 専門地域調査士として,地方自治体の都市政策・地域創生事業へ参画した経験をもとに,地域政策・まちづくりにおける地理学の重要性を提示する。 |
授業のねらい・到達目標 | 現代日本の都市と農村からなる地域では、経済の低成長、少子高齢化の進展などにより、地域社会の疲弊している感が漂っている。第二次世界大戦後、日本の都市・農村は、発展、衰退、停滞の道を歩んできた。特に高度経済成長期以降の地域社会の変容は著しかった。全てが発展し、暮らしは豊かになるはずであったが、オイルショック、リーマンショックを経験した現代は、まさに、混沌とした経済状況、不安定な生活から抜け出すことが困難な状況にあり、将来展望が開ける地域再生が必要とされる時代になっている。 以上の認識にたって、日本の都市・農村からなる地域の発展(衰退・停滞)の過程、現代都市と農村に発現している課題を理解し、地域資源の活用、暮らしの安全・安心などを視点とした地域再生・まちづくりについての基礎的知識の習得を通して地域政策について学ぶ。 1.グローバル化する日本の現実を捉え、21世紀のグローバル社会を地理学の視点から展望する。 2.国境を超えたグローバルな地域関係を空間的重層構造の中で捉える地理学の意義を学ぶ。 3.グローバルな動きの中で形成されているローカルな問題を探る。 4.都市・地域が健全で、安全・安心な暮らしの場として発展していくための地域再生・まちづくりのあり方を理解する。 この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1・DP2及びカリキュラムポリシーCP1・CP2に対応している。A-1(DP1・CP1)A-2(DP2・CP2) |
授業の方法 | テーマの基づき、デジタル画像・配付資料を用いて、講義する。随時、受講生の考えや評価を聞く(授業内課題と提出物)。各講義内容に沿って、配布物・指定された参考文献などを用いて、事前学習を行い授業にのぞむこと。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とする。 |
履修条件 | 都市地理学,都市空間論,地域景観論を履修していること。 商業地理学を履修することが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス;地域政策におけるグローバルとローカル (リアクションペーパー1) 【事前学習】第二次世界大戦後の日本の国土政策の変遷について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
2 |
21世紀のグローバル世界を探る;20世紀から続く地球規模の経済の長期的展開;超国家的地域経済圏 (リアクションペーパー2) 【事前学習】地域経済圏について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
3 |
国境を超えたグローバルな地域関係;世界に於ける日本の位置づけ (課題レポート1) 【事前学習】世界の政治・経済体系・組織について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理し、課題レポート1を作成すること。 (3時間) |
4 |
グローバル化する日本の地域社会;グローバル都市の構造 (リアクションペーパー3) 【事前学習】日本の地域・都市の現状について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
5 |
グローバル都市の都市政策:横浜の都市整備事業から学ぶ (課題レポート2) 【事前学習】都市の地域政策の概要について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理し、課題レポート2を作成すること。 (3時間) |
6 |
地方創生;日本のローカル問題の所在;地方創生の役割と期待される成果 (リアクションペーパー4) 【事前学習】日本の地方創生について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
7 |
都市の発展・自立;地域経済の発展が都市の自立を呼ぶ(地方の時代-地方分権)(まちづくり三法) (課題レポート3) 【事前学習】まちづくりを実践している1都市を取上げて事前学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理し、課題レポート3を作成すること。 (3時間) |
8 |
自治体経営とサブシディアリティー(補完性);地方自治体の政策決定と市民自治意識(自治体経営・市民自治) (リアクションペーパー5) 【事前学習】自治体経営の意味について事前学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
9 |
地域経済の全体像をいかにつかむか;地域経済の財・サービスなどの循環構造を捉える。地方財政問題と地方交付税。 (リアクションペーパー6) 【事前学習】地域経済と地方交付税について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
10 |
地方自治体の地方版総合戦略にはいかなる施策が必要か。 (リアクションペーパー7) 【事前学習】地方版総合戦略について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
11 |
地域産業を活かす;域内経済の確立;域内での原材料確保の原則。域外資本活用と域内人材活用。 (課題レポート4) 【事前学習】地産地消について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理し、課題レポート4を作成すること。 (3時間) |
12 |
地域間交流の重要性;得意分野を活かした相互補完関係の構築;広域連携モデル。 (リアクションペーパー8) 【事前学習】首都と地方都市の関係について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
13 |
地域間競争と新たな技術革新;ローカル基盤からの成長戦略;北海道中川町の地域再生。 (リアクションペーパー9) (成績評価レポートの作成条件・形式の提示) 【事前学習】地方都市の再生の概要について学習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
14 |
理解度の確認;グローバルな問題を解決する地域政策を考えると共に、暮らしに密着したローカルな問題を解決する地域政策を考える。 (リアクションペーパー10) 【事前学習】第1回から第13回までの講義内容を整理すること。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理すること。 (2時間) |
15 |
総括;暮らしの場としての都市空間;市民が都市・地域に求めるものは? (成績評価レポート提出) 【事前学習】地理学の地域政策に果たす役割について考えておくこと。 (2時間) 【事後学習】学修した内容を整理し,現代の地域政策についてまとめること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 特に教科書は使用しない。 |
参考書 | 林良嗣・土井健司・加藤博和+国際交通安全学会 『都市のクオリティ・ストック』 鹿島出版会 2009年 西村 幸夫 , 野澤 康 『まちの見方・調べ方』 朝倉書店 2010年 その他の参考書は適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(40%)、授業参画度(20%)、成績評価用レポート(40%) 授業の進度に合わせての課題レポート4回。最終的な成績評価レポート1回。さらに,発言や質問などでの授業への積極的な参加度を加え,総合的に評価する。 リアクションペーパーは、授業実施日17時までに提出のこと。課題レポート(4回)と最終的な成績評価レポートは、事前に作成条件と形式をblackboardに提示する。 |
オフィスアワー | Web授業終了後。 |
備考 | Web授業への遅刻・欠席の目立つ学生は受講の取りやめを申し渡す。 |