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社会保障法制

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令和元年度以前入学者 社会保障法制
教員名 白川泰之
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会福祉学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 主にBlackboardによるオンデマンド型授業として実施する。
第14回目は課題研究とする。
BlackboadID:20202221
授業概要 社会保険関係の制度(医療、年金、労災、雇用)について、条文を参照しながら制度の概要を理解した上で、判例を通じてその法的論点について学習する。
授業のねらい・到達目標 法的な紛争について最終的に裁判での決着を図る場合があることは、社会保障制度についても例外ではない。実際にどのような訴訟が提起され、どのような判決が下されているかの基礎的な知識・理解は、社会保障の実務に携わる者にとっても有用である。
医療保険、公的年金、労働者災害補償保険、雇用保険といった社会保険の制度概要及びそれら制度に関する基礎的な法的論点について説明できるようになる。
この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP3に対応しています。
授業の方法 ・講義形式で行う。
・各回のレジュメに基づいて講義を行う(教科書は指定しない)。第2回以降レジュメは前週の授業の際に配布する。
・各回の授業の最後に復習問題を配付する。
・各回の最後にリアクションペーパーの提出を求めるので、質問があれば記入すること。必要に応じ、次回の授業で解説する。
・提出物の提出方法、フィードバックの方法等については、授業開始時に提示する
履修条件 「福祉法学基礎」を履修済みであることが望ましい。
授業計画
1 ・イントロダクション(授業のテーマ、到達目標、授業方法の説明)
・社会保険の基礎-給付、保険料等の構造と裁判で争われる行政処分、損害賠償の概要について
【事前学習】シラバスによって、授業のねらいや到達目標、各回の構成を確認する。また、この授業で学ぶことの目的意識について、自分の考えを整理してノートにまとめておく (1時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業を振り返り、事前学習でノートにまとめた履修の目的意識を再度整理する。 (2時間)
2 判例の読み方
 実際の判決文を用いて、判決文の構成やそれぞれの内容、ポイントを理解する
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
3 医療保険制度(1)
 条文を参照しながら、医療保険制度の全体像、保険者・被保険者・被扶養者、保険料、保険給付、審査請求の概要を学ぶ
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
4 医療保険制度(2):判例解説①
強制加入と財産権の保障、健康保険の「使用関係」の解釈に関する判決を通じて、医療保険制度の適用に関する法的論点について学ぶ
 上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
5 医療保険制度(3):判例解説②
 法人の代表者と被保険者資格、恒常的困窮者の保険料減免に関する判決を通じて、医療保険制度の適用関係、保険料減免の考え方に関する法的論点について学ぶ
上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
6 公的年金制度(1)
 条文を参照しながら、公的年金制度の全体像、保険者と被保険者、保険料、保険給付、審査請求の概要を学ぶ
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
7 公的年金制度(2):判例解説①
 過払いの年金給付の返還請求、受給資格に関する誤った説明と国家賠償責任に関する判決を通じて、年金給付の権利と行政処分に関する法的論点について学ぶ
上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
8 公的年金制度(3):判例解説②
重婚的内縁関係と遺族年金の受給権に関する判決を通じて、遺族年金の受給権者となる「配偶者」の解釈に関する法的論点について学ぶ
 上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
9 労働者災害補償保険制度(1)
 条文を参照しながら、労災制度の全体像、適用関係、業務災害と通勤災害の給付の要件と内容の概要を学ぶ
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
10 労働者災害補償保険制度(2):判例解説①
 労災が適用される「労働者」の考え方、社外行事と労災認定に関する判決を通じて、労災の適用と認定に関する法的論点について学ぶ
上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
11 労働者災害補償保険制度(3):判例解説②
 長時間労働による心疾患、職場のトラブルによる精神疾患についての労災認定に関する判決を通じて、労災認定に関する法的論点について学ぶ
上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
12 雇用保険制度(1)
条文を参照しながら、雇用保険制度の全体像、保険者と被保険者、失業認定の手続、保険給付の概要を学ぶ
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
13 雇用保険制度(2):判例解説
雇用保険が適用される「労働者」の考え方、自己都合退職の判断に関する判決を通じて、雇用保険の適用と失業認定に関する法的論点について学ぶ
上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する
【事前学習】前週に配布したレジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
14 課題研究
提示されたテーマ・資料に基づいて、レポートを作成する。
【事前学習】レポート作成に関連する必要な資料を読んでおく。 (3時間)
【事後学習】事後に配布する解答のポイントにより、自分のレポートについて振り返る。 (2時間)
15 授業の振り返りとまとめ
 授業で学んだ判例のポイントを振り返りながら、判例を学ぶ意義を再確認する
 判決が制度に与える影響について、実例を用いて学ぶ
【事前学習】これまでのレジュメを参考にしながら、条文や判例を学んで社会福祉の理解が深まった点をノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】第15回のレジュメを参考に授業を振り返り、今後の学びにどのように生かしていくかをノートに整理する。 (2時間)
その他
教科書 なし
参考書 加藤智章、菊池 馨実、倉田 聡、前田 雅子 『社会保障法 (有斐閣アルマ)』 有斐閣 2015年 第6版
成績評価の方法及び基準 レポート:第14回目の課題研究のレポートにより評価します。(60%)、授業参画度:リアクションペーパーの提出状況で評価します。(40%)
オフィスアワー リアクションペーパーにより質問を受け付けるが、その他に質問等があれば、Blackboardのメールで適宜受け付ける。

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