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令和元年度以前入学者 | 実証・応用特殊研究Ⅱ | ||||
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教員名 | 立道信吾 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド授業(15回)。受講生は、Black Boardに配信された教材(動画・静止画)を視聴し、内容をノートに採り、整理することを毎回の授業の基本的な課題とする。質問はBlacK Boardを通じて随時行うこと。受講上の注意事項をBlack Boardを通じて伝達するので注意すること。BlackBoardのIDは、20202072です。 |
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授業概要 | 就職活動の社会学。就職活動の最近の実態について、産業社会学の観点から分析を加えていく。明治・大正期の高学歴者の失業問題など高学歴者の失業問題について歴史的に学んだ後、現代日本企業の採用選考がどのような方法や基準で行われているかを掘り下げて考えて行くことで、現代日本における資本主義社会の特徴を見いだしていく。本授業の担当者は、厚生労働行政の研究所で長年労働政策研究に携わっており、我が国の労働政策との関連を踏まえながら講義を行う。 |
授業のねらい・到達目標 | 〈知識・技能〉 企業の採用選考の実態や様々な就活に関する現象の意味を理解することで、現代日本の資本主義社会の特徴を理解するとともに、就職活動の最新の実態を知ることで、各自の就職活動を成功させる一助とする。授業では企業の人事労務管理に関する基本的な知識が修得できるため、就職した後の自身の働き方についての評価基準を知ることが出来る。 〈能力〉 上記の〈知識〉〈技能〉を経て、以下の〈能力〉を育むことが目標である。 ・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力) ・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力) *この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3、DP5およびカリキュラムポリシーCP3、CP5に対応しています。 |
授業の方法 | オンデマンドで全ての回(15回)の授業を行うため、受講生は、BlackBoardに配信された教材(動画・静止画)を視聴し、内容をノートにまとめる。質問はBlacK Boardを通じて随時行うこと。受講上の注意事項をBlack Boardを通じて伝達するので注意すること。授業内容に関するコメント等を課題として提出することを指示する授業回がある。BlackBoard上の本授業の教材へのアクセス状況等から出席状況を判断する。本授業はオンデマンド授業だが、特段の事情が無い限り、時間割通りの時間帯に授業を受講することが望ましい。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス 就職活動の社会学とは(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】大学生の就職活動をキーワードにインターネットで新聞記事を検索して読んでおく。 (2時間) 【事後学習】授業中にとったノートを整理する。 (2時間) |
2 |
戦前における日本型雇用システムの形成過程 新規学卒者の定期採用の歴史(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】日本の現代史の流れを概観しておく。 (2時間) 【事後学習】定期採用が生まれた背景を整理しておく。 (2時間) |
3 |
近代化の過程で起きた高等遊民問題(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】明治期の日本の近代化について概観しておく。 (2時間) 【事後学習】高等遊民の社会的な評価がどのように変わっていったかを整理しておく。 (2時間) |
4 |
企業は大学生をどのように評価しているか。戦後日本における高学歴者の位置づけ(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】 現代史のうち戦後について概観しておく (2時間) 【事後学習】大学進学率の変化についての統計を見て、大卒者の希少性が低くなった実態を理解しておく。 (2時間) |
5 |
なぜ適性検査対策が重要なのか? 適性検査が重視される背景と意味(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】インターネットで「適性検査」をキーワードに検索をしておく。 (2時間) 【事後学習】実際にSPIなどの適性検査が体験できるインターネットサイトで、自分の非言語的能力がどの程度であるかを確認しておく。 (2時間) |
6 |
企業の選考プロセスの実態(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】インターネットで「学歴フィルター」をキーワードに検索をしておく。 (2時間) 【事後学習】適性検査、面接、それぞれの役割の違いについて整理しておく。 (2時間) |
7 |
エントリーシートや面接で企業は何を明らかにしようとしているのか―排除と包摂の論理(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】 インターネットで「EQ(こころの知能指数)」をキーワードに検索をしておく。 (2時間) 【事後学習】 採用選考で重要視されている二つの側面である排除と包摂について具体的には何を指すのか説明できるようにしておく。 (2時間) |
8 |
採用の自由とは何か?「三菱樹脂事件」憲法の私人間効力(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】インターネットで「基本的人権」をキーワードに検索をしておく。 (2時間) 【事後学習】三菱樹脂事件の判決内容についてインターネットで検索し、整理しておく (2時間) |
9 |
就活の軸とは何か? 立道ゼミが実施した就活実態調査の結果から(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】インターネットで「就活 軸」をキーワードに検索をしておく。 (2時間) 【事後学習】自分自身が就活を行う場合に、どのような軸で行うのか考えてみる。 (2時間) |
10 |
悪徳?就活塾とは何か? 就活ビジネス登場の背景と意味 社会人なら誰でも就活指導ができるのか?(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】インターネットで「就活塾」をキーワードに検索をしておく (2時間) 【事後学習】自分が就活を進める上で持っていなければならないマナーや常識をどの程度持っているか確認する。 (2時間) |
11 |
どのように業界や企業を絞るべきか 就活戦略の重要性(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】インターネットで「業界研究 企業研究」をキーワードに検索をしておく。 (2時間) 【事後学習】SWOT分析や5FORCES ANALYSISなど分析ツールを使って特定の企業や業界を研究してみる (3時間) |
12 |
就職活動はどのように終えるべきか―オワハラ問題と内定の法的意味(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】インターネットで「オワハラ 就活」をキーワードに検索をしておく。 (2時間) 【事後学習】民法における解約の自由と、ILOの定める職業選択の自由について調べておく (2時間) |
13 |
選考スケジュールの変更問題 学業は優先されたのか?(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】インターネットで「就活 選考スケジュール」をキーワードに検索をしておく (2時間) 【事後学習】選考時期が変化することにより学業にどのような影響が出るか1200字以内で整理する。 (2時間) |
14 |
新型コロナ禍で変わる選考方法 インターンシップの質的変化(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】インターンシップのあり方に関する1996年時点での行政の見解を調べておく (2時間) 【事後学習】就労体験から選考へとインターンの意味が変容した背景についてまとめておく (2時間) |
15 |
まとめ 就活から現代日本の資本主義社会を考える(A-3-3)(A-5-3)
【事前学習】14回目までの授業をノートを見ながら授業を振り返る (1時間) 【事後学習】就活という側面から見た日本の資本主義の特徴について整理する (3時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 試験(80%)、授業参画度:教材の視聴状況ならびにコメント等の提出を求める授業回がある(20%) テストの結果を重視しますが、複数回提出を求めるコメントペーパーに優れた意見・考えを書いた者に対しては、内容を授業内で紹介するともともに、成績評価に反映させます。 なお、本授業では、以下の能力を重視しています。 ・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力) ・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力) |
オフィスアワー | Black Board上で随時質問等を受け付ける。 |
備考 |