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令和元年度以前入学者 | 社会学演習1 | ||||
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教員名 | 松橋達矢 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 課題研究【Blackboardをベース、条件が整えばMicrosoft teamsへ移行予定】をメインに、必要に応じて一部オンライン授業【zoom, google meet,Blackboard collaborate Ultra等】を併用 |
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授業概要 | 「グローバル化と食」から社会を考える:グローバリゼーションの歴史社会学一歩前 |
授業のねらい・到達目標 | <知識><技能> 近年、社会という不可視な存在に接近するのに際し、「モノ(thing/object)」「 物 質 性(materiality)」といった、私たちと社会をつなぐ媒介として機能する可視的な対象へと改めて注目が集まっています。 本演習では、私たちの身近な営みである「食」ないし「食べ物」を経由しながら、<ヒト-モノ-コト-場所>の連なりからなる私たちが生きる社会のありようを、社会変動、とりわけ「グローバリゼーション」の視点から読み解いていくことを通じ、ローカル、ナショナル、グローバルなものの相互依存が拡大する現代日本社会の特質に接近する作法を身につけるとともに、グローバル時代にふさわしい社会学的想像力を磨く事を目的としています。 <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。 ・自身の認識の外側に存在する社会に対する関心を持ち,理解するために必要な情報や知識をみずから収集することができる。 (A-5-2: 挑戦力) ・設定された課題に対し,社会学の枠組みや方法に即して議論することで,理解を深めることができる。 (A-6-2: コミュニケーション力) ・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮し,他者と協働して作業をすることができる。 (A-7-2: リーダーシップ・協働力) ・自身の学修経験の振り返りを継続的に行いながら,改善策を検討することができる。 (A-8-2: 省察力) この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5~8及びカリキュラムポリシーCP5~8に対応しています。 |
授業の方法 | 教員による基本事項のレクチャーに加え、4つの「食」を入り口とした、文献購読+発表+ワーク(個別 or グループ)を行います。 ワーク終了後に教員による解説を行うことで、授業終了時提出する課題ならびにワークに対するフィードバックを図ります。 |
履修条件 | セレクションを通過した学生 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス――「他己紹介」と前期スケジュールの確認
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく (1時間) 【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく (1時間) |
2 |
グローバル化ってそもそも何だ?(1)――グローバリゼーション論の基礎的事項&文献購読の作法確認(A-5-2,A-6-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、内容を把握する (1時間) 【事後学習】もう一度論文を読み直し、自身の作成したレコメンドシートを修正する (1時間) |
3 |
グローバル化ってそもそも何だ?(2)――グローバリゼーション論の基礎的事項&レジュメ作成方法等確認(A-5-2,A-6-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】他者の作成したレジュメをもとに、自身の作成したレジュメを修正する (1時間) |
4 |
「食」を入口に社会を考える(1)――「食」から見る社会の多様性と諸矛盾(レジュメを基にした報告&討論)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間) |
5 |
「食」を入口に社会を考える(2)――「食」から見る社会の多様性と諸矛盾(身近な事例を基にした討論)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間) |
6 |
半径500kmで私たちの「食」は成立するか?(1)――複雑化する食品供給網とグローバルフード(レジュメを基にした報告&討論)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間) |
7 |
半径500kmで私たちの「食」は成立するか?(2)――複雑化する食品供給網とグローバルフード(私たちの1週間の献立を振り返るグループワーク&討論)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間) |
8 |
半径500kmで私たちの「食」は成立するか?(3)――複雑化する食品供給網とグローバルフード(スーパーマーケット実習&成果報告)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】スーパーに足を運び、価格調査を行う (1時間) 【事後学習】調べてきた原材料の輸出入状況を含めた基本情報を各種統計から調べておく (1時間) |
9 |
私たちの「食」は安すぎる?(1)――工業化される食とテクノサイエンスがもたらすリスク(レジュメを基にした報告&討論)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間) |
10 |
私たちの「食」は安すぎる?(2)――工業化される食とテクノサイエンスがもたらすリスク(ドキュメンタリー視聴&課題)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】視聴予定のDVDのレコメンド等を確認しておく (1時間) 【事後学習】視聴した内容を踏まえ、みずからのレコメンドを作成する (1時間) |
11 |
私たちの「食」は安すぎる?(3)――工業化される食とテクノサイエンスがもたらすリスク(ドキュメンタリー視聴&課題を基にしたグループワーク&討論)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間) |
12 |
なぜ飢える?なぜ余る?(1)――飢餓と飽食をめぐる社会学(レジュメを基にした報告&討論)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】事前に配布された論文に目を通し、レジュメを作成する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、レコメンドを作成する (1時間) |
13 |
なぜ飢える?なぜ余る?(2)――飢餓と飽食をめぐる社会学(日米のフードデザート問題を考える)(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】身近な例を見つめ直すための事前課題に取り組み、提出する (1時間) 【事後学習】報告&討論の内容を踏まえ、再度課題文献に目を通す (1時間) |
14 |
第2回目から第13回目までの講義内容についてのテーマを設定し、グループで討論を行う。(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】第2回~第13回の内容等を確認しておく (1時間) 【事後学習】討論の内容を踏まえ、討論内容の論拠を各種データから確認しておく (1時間) |
15 |
これまでの内容に対する教員解説に基づき、授業の理解を深める。(A-5-2,A-6-2,A-7-2,A-8-2)
【事前学習】第2回~第14回の内容等を確認しておく (1時間) 【事後学習】解説を踏まえ、自身の研究関心についてまとめておく (1時間) |
その他 | |
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教科書 | エイミー・グプティル , デニス・コプルトン , ベッツィ・ルーカル 『食の社会学:パラドクスから考える』 NTT出版 2016年 課題文献の入手・使用方法等については、授業開講時(初回ガイダンス)に指示します。 |
参考書 | 授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:テーマに即し、課題文献との関連でまとめられた(複数回の)「事前課題」の完成度から(30%)、授業参画度:第1~15回で実施される作業や報告、それを受けての討論(掲示板やチャットツール、ビデオ会議ツール)等への貢献度から評価します。(70%) *能力(A-5-2~A-8-2)の習熟度については、別途配布のチェック項目に基づき評価する 。 |
オフィスアワー | 基本的にはgoogleフォームで作成した問い合わせフォームで一括して受け付け、内容に応じてBlackboard等の掲示板やメール等でフィードバックします。 |
備考 | 【初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと】 20201995 : 2020社会学演習1(松橋達矢・前・木2) 対象は「食」ですが、あくまで「食」を係留点として国家や都市、エスニシティ、環境、インフラ(交通/情報等)など多様な領域や「モノ」のつながりが、いかにしてグローバル化する社会という不可視なものにリアリティをもたらすかという点を考えることが重要ですので、テレビのニュースや新聞、街の風景や日々の買い物先など、至る所で顕在的ないし潜在的に存在するグローバリゼーションの痕跡を探るべく、常にアンテナを張りめぐらせておくことを望みます。 |