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文学・文化批評理論2

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令和元年度以前入学者 文学・文化批評理論2
平成28年度以前入学者 文学批評理論2
教員名 塚田英博
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 英文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 課題研究(Blackboard を通じた学習資料配信)
Blackboard ID: 20201729
授業概要 体系的に文学・文化批評理論を学ぶ授業です。現代批評理論が現れる以前の印象批評から始め、脱構築批評やジェンダー批評や、ポストコロニアル批評など、代表的な批評理論を大きく概観できるように講義を行います。それぞれの授業で扱った批評理論を用いて、自分なりにテクストを分析し、プレゼンテーションの準備をしてください。
授業のねらい・到達目標 批評理論を学ぶことにより、テクストの「感想」を述べるのではなく、理論を道具として用いてテクストを「批評」できます。この授業で学んだ小説の技法への理解や批評理論を、レポートや卒業論文を作成する際に活用し、さらに卒業後は、小説のみならず様々なディスコースを読み解くために活用できます。この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3、DP4、DP5、及び、カリキュラムポリシーCP3、CP4、CP5、に対応しています。
授業の方法 基本的に講義形式で行いますが、3~4回講義を行った次の授業は発表を中心とします。講義形式の授業では、具体的にテクストや文化事象を紹介し、それを例として批評理論や小説の技法の説明を行います。なお、授業内試験を第14回目に行お、そのフィードバックは第15週の授業内に行います。
授業計画
1 授業内容・方法・評価基準などについての説明・確認を行う。また、文学作品の成立について講義を行う。(A-4-2)
【事前学習】1)シラバスを事前に確認すること。2)詩・小説・演劇が、どのような順番で文学作品として成立したのか、考えてみること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
2 伝統的批評-「トマトとポテト、どっちが好き?」:印象批評・伝記的批評・歴史主義批評・道徳的批評について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】第1回授業で配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第1回授業で配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
3 作家を殺せ、テクストにひざまずけ:スクルーティニーとニュー・クリティシズムについて学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】第2回授業で配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第2回授業で配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
4 発表と復習:第1~3回の授業で扱った批評方法から一つを選び、各自が具体例を挙げて、グループ内で発表を行う。(A-3-2, A-5-2)
【事前学習】必要に応じて適宜ハンドアウトを作成し、プレゼンテーションの準備をしてくること。 (2時間)
【事後学習】第1~3回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
5 しのびよる殺人鬼の影、そしてパトカーのサイレンの音、影とサイレンの間に起きた悲劇とは?:読者反応批評について、学ぶ。
【事前学習】第4回に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第4回授業で配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
6 ネコとタコの違いは、ひげのあるなしか、はたまた「ネ」があるからなのか:記号論と構造主義非常について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】第5回に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第5回授業で配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
7 この世から学生が一人もいなくなった時、教員は教員でいられるのか:脱構造主義批評について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】第6回に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第6回授業で配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
8 言い間違いに本音がちらり:精神分析批評について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】第7回に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第7回授業で配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
9 発表と復習:第5~8回の授業で扱った批評方法から一つを選び、各自が具体例を挙げて、グループ内で発表を行う。(A-3-2, A-5-2)
【事前学習】必要に応じて適宜ハンドアウトを作成し、発表の準備をしてくること。 (2時間)
【事後学習】第4~8回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
10 教員「これは名作なので必ず読むように」学生「ええ、この本いくら?うわー、高い。買いたくない」:マルクス主義批評について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】第9回に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第9回授業で配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
11 女の子だって黒いランドセルが欲しい、男の子だってスカートをはきたい:フェミニズム批評、ジェンダー批評、クイア理論について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】第10回に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第10回授業で配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
12 ぐるぐる回ってバターになったトラのそばにいた少年はどこの誰だったのか?:ポストコロニアル批評について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】第11回に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第11回授業で配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
13 発表と復習:第10~12回の授業で扱った批評方法から一つを選び、各自が具体例を挙げて、グループ内で発表を行う。(A-3-2, A-5-2)
【事前学習】必要に応じて適宜ハンドアウトを作成し、発表の準備をしてくること。 (2時間)
【事後学習】第9~12回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと (2時間)
14 授業内試験と振り返り:全体の復習を通して批評理論にについての授業内容を振り返り、試験を行う。(A-4-2)
【事前学習】第1~13回で配布されたプリントを確認し、専門用語の内容などを確認すること。また、授業で扱った批評理論からとくに興味をもった理論を用いて、自分で選んだテクストについて分析できるようにしてくること。 (2時間)
【事後学習】授業内試験を受けて分からなかった点を調べておくこと。 (2時間)
15 第14回の授業内試験のフィードバックをもとに、グループ内でディスカッションを行う。(A-3-2, A-5-2)
ぐるっと回って「新」歴史主義批評-どこが「新」しいのか:新歴史主義批評について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】第14回に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】第1~15回の授業で扱った批評理論について、今後の卒業論文やレポートの作成に活かせるようにまとめておく。 (2時間)
その他
教科書 David Lodge, The Art of Fiction, 英宝社
プリントを使用する
参考書 廣野由美子 『批評理論入門:『フランケンシュタイン』解剖講義』 中公新書 2005年
Jonathan Culler, Literary Theory: A Very Short Introduction, Oxford University Press, 1997
Terry Eagleton 『文学とは何か:現代批評理論への招待』 岩波書店 1997年
いずれも出版年・版を問わない。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%)
授業参画度はグループ・ディスカッションやリアクション・ペーパー等で評価されます。
レポートの提出は義務づけませんが、興味を持った批評方法を用いてレポートを作成・提出した場合は、授業参画度として評価を組み込みます。
授業内テストは、学期末に授業内で行う試験で評価します。
オフィスアワー 事前に連絡があれば常時受けつけるが、原則として授業の前後とする。

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