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令和元年度以前入学者 | 英語学演習1 | ||||
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教員名 | 保坂道雄 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 英文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | オンデマンド授業(PowerPointによるスライド資料配信) 課題研究(Blackboardを通じた学習資料配信) 状況に応じて、上記の形態を組み合わせて授業を行う。 |
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授業概要 | 日英語の文法を探る:形式言語学的アプローチーに基づき、日英語の文法について議論を行う。 |
授業のねらい・到達目標 | 本講座では、英語と日本語の言語事実を比較・対照しながら、両言語の奥に潜む普遍的原理を、生成文法の理論に基づき、説明することができることを目指す。特に、生成文法が何を目指し、現在の言語研究に如何なる貢献を為してきたかを、日英語の言語データを通じて実証的に検証し、言語研究の奥深さを学び、自ら説明できることを目標とする。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3、DP4、DP5、及び、カリキュラムポリシーCP3、CP4、CP5、に対応している。 |
授業の方法 | 5月11日から8月1日までの授業実施日(金曜日4時限目)に、Blackboardを通して、オンデマンド教材を配信する。受講生はその教材を視聴し、学修すること。また、課題を解き、期日までに所定の方法で提出すること。課題の説明は翌週の配信教材に含めるので、復習すること。また、Blackboardの掲示板機能を通して、「質問」と「議論」の機会を提供する。なお、試験方法については、後日再度連絡を行う。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ことばに対する考え方(第1章):「ことばとは何か」という問に対して、最新の言語理論に基づき、その答えを探してみたい。その際、言語研究は科学の一部であるという点を考察の主眼に置く。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】 テキストの第1章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、ことばに対する考え方について理解すること (1時間) |
2 |
ことばの獲得と普遍文法(第2章、第3章):「人は如何にして言葉を獲得するか」という問は、プラトンの時代より延々と探求が続けられてきたものである。ここでは、生成文法の視点から如何なる答えを導くことができるかを考察する。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第2章、第3章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、ことばの獲得と普遍文法について理解すること (1時間) |
3 |
語彙範疇と機能範疇(第4章):文をつくりあげる部品は、大きく2つに大別することが可能である。内容語と機能語である。この2つがどのように使われているかを、日英語のデータを通して、検証する。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第4章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、語彙範疇と機能範疇について理解すること (1時間) |
4 |
統語構造(第5章):文は単語が組み合わされて構成されている。その仕組みを統語という。日英語のデータを通して、その仕組みについて考察する。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第5章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、統語構造について理解すること (1時間) |
5 |
Xバー理論(第6章):英語はSVO語順が、日本語はSOV語順が基本である。なぜ、このような語順の違いが存在するかを、構造を作り上げるXバー理論を基礎に、考えてみたい。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第6章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、Xバー理論について理解すること (1時間) |
6 |
文の構造(第7章):ことばは決して目に見えるものだけにより構成されているのではなく、目に見えない存在が大切である。言葉の深層に分け入って考える。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第7章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、文の構造について理解すること (1時間) |
7 |
意味役割(第8章):文の基本的な意味は何によって決まるのか。項構造という概念を用いて、検討する。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第8章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、意味役割について理解すること (1時間) |
8 |
日英語の受動文 (第9章):英語にも日本語にも、能動文と受動文の対立が存在する。両言語で受動文は如何にして派生されるか。その共通点と相違点を考察する。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第9章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、日英語の受動文について理解すること (1時間) |
9 |
数量詞(第10章):数量詞は、言語の内部構造を知る上で大切な証拠を提示してくれる。日英語のデータを通して、数量詞の作用域について学ぶ。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第10章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、数量詞について理解すること (1時間) |
10 |
コントロールと上昇(第11章):英語の文にも、日本語の文にも、目に見えない主語が存在する。それがどのような役割を話しているか、両言語のデータを通じて、検証する。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第11章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、コントロールと上昇について理解すること (1時間) |
11 |
非対格動詞と非能格動詞(第12章):自動詞には、実は2種類存在することを、日英語のデータを通して確認し、その区分けが重要な言語事実を示すものであることを考察する。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第12章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、非対格動詞と非能格動詞ついて理解すること (1時間) |
12 |
主語(第13章):日本語では多くの場合は主語が省略されるのに対し、英語では主語の省略が限定的である。主語の存在の普遍性について、生成文法の視点から考察する。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第13章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、主語について理解すること (1時間) |
13 |
動く主要部(第14章):英語の疑問文では、助動詞やBE動詞が主語の前に移動する。こうした現象は「主要部移動」と呼ばれているが、日本語にもこれに類似した現象があることを観察し、普遍的原理について考察する。(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】テキストの第14章を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業中に作成したノートを整理し、動く主要部について理解すること (1時間) |
14 |
期末試験とその解説
【事前学習】第1回 〜 第13回までの内容を中心に復習しておくこと。 (1時間) 【事後学習】解けなかった試験問題を解き直すこと (1時間) |
15 |
まとめ(試験の総括及びこれまでの復習を行い、授業の理解度を深める)
【事前学習】テキストの第1章から第14章を再度読み直すこと (1時間) 【事後学習】英語学演習1で学んだ内容を復習し、整理すること (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 岸本秀樹 『ベーシック生成文法』 ひつじ書房 2009年 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 試験(60%)、レポート:課題の提出状況とその成績を評価する(20%)、授業参画度:オンデマンド教材の視聴状況等を評価する(20%) |
オフィスアワー | 授業終了時にアポイントメントを取ること |