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令和元年度以前入学者 | アメリカ文学史2 (共通) | ||||
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教員名 | 高橋利明・鈴木孝 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 英文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 主として課題研究(Blackboard を通じた学習資料配信) Blackboard ID: 水曜3限→20201693 / 水曜5限→20201692 |
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授業概要 | テーマは、「アメリカ文学と民主主義」とする。 そして、アメリカ文学の歴史(アメリカ先住民の詩からブライアントまで)を概観するように編まれたアンソロジー形式のテクストを精読しながら、アメリカ文学の流れの全体像と時代ごとの文化的背景を理解し、さらにはアメリカに根付く民主主義の意味を吟味できる。 |
授業のねらい・到達目標 | アメリカ文学の歴史をアンソロジー形式のテクストを用いて概観する。アメリカ先住民の詩からブライアントまで、それぞれの作家の代表作の要所を精読しつつ、アメリカ文学の流れの全体像を把握できるようになることを目標とする。 (A-3-1, A-4-1) この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3、DP4、及び、カリキュラムポリシーCP3、CP4、に対応している。 |
授業の方法 | 講義科目ではあるが、テクストを精読した結果を学生諸君に発表してもらうことがメインとなる。各作家・作品についての補足説明や時代背景の説明を適宜加えていきたい。アメリカ文学史総論として、最初の3回の授業を当てる。その後、後期では、テクストの40名の作家の内、11. Edgar Allan Poe から 23. Sherwood Anderson までを読む予定である。また、適宜関連のビデオ鑑賞によって各作家作品についての理解を深めたい。 なお、授業進度は予定である。 本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。 |
授業計画 | |
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1 |
前期に配布したアメリカ文学史総論のプリントを再読し、全体の流れを再確認する。また、アメリカ・ルネサンス期の5名の作家について説明する。
【事前学習】配布プリントを再読し、後期に扱う作家・作品についてテクストで概観しておくこと。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】アメリカ・ルネサンス期の文学の位置づけを整理すること。(A-4-1) (2時間) |
2 |
11.Edgar Allan Poe
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。永遠の理想美を謳うポーの詩を味読すること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、ポーの他の詩にも自ら当たってみること。(A-4-1) (2時間) |
3 |
12. Ralph Waldo Emerson
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。アメリカの知性の独立宣言と言われるエッセイを読み、その自己信頼の意味を捉えること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、エマソン3部作について整理し確認すること。(A-4-1) (2時間) |
4 |
13. Henry David Thoreau
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。ネイチャー・ライティングの古典である『森の生活』の中の作者が森に入った理由を伝える名文を味読すること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、『市民としての反抗』に見られる非暴力・不服従運動の今日的な意味を考察すること。(A-4-1) (2時間) |
5 |
14. Nathaniel Hawthorne
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。17世紀ボストンを舞台にした姦通小説『緋文字』の冒頭の一節は罪と死のイメージで暗いが、作家が終生この問題にこだわったことを理解すること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、ホーソーンのロマンスについて整理しておくこと。(A-4-1) (2時間) |
6 |
15. Herman Melville
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。世界文学の白眉とされる『白鯨』のエイハブ船長の真理探究の熱量が頂点を極めるせりふを読み解くこと。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、『老人と海』などとの比較をすること。(A-4-1) (2時間) |
7 |
16. Walt Whitman
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。拡大、拡張する自我とアメリカという国を謳いあげる自由詩を味わうことで、民主主義についても考察すること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、エマソンの超絶主義との関係も整理しておくこと。(A-4-1) (2時間) |
8 |
17. Emily Dickinson
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。孤高の女性詩人は死後、20世紀になってから高い評価を得た。そのつぶやくような詩には、人生と自然と宇宙が詰まっているということを感じ取ること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、詩集をひもとき、自分の好きな詩を探してみること。。(A-4-1) (2時間) |
9 |
18. Mark Twain
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。二つの家柄の対立抗争から脱出したハックがジムと再会し、筏の旅に戻れた場面が描写される個所を読み、その筏の存在意義を考察すること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、『トム・ソーヤの冒険』との違いも考えてみること。(A-4-1) (2時間) |
10 |
19. Hery James
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。『デイジー・ミラー』では、アメリカの純真素朴さとヨーロッパの悪を扱っている。主人公のアメリカ的無垢について考えること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、ジェームズが近代心理主義小説の祖といわれる理由を考えること。(A-4-1) (2時間) |
11 |
20. Stephen Crane
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。自然主義文学の先駆者クレインの作品中の「自然」の描かれ方について吟味すること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、自然主義文学について整理しておくこと。(A-4-1) (2時間) |
12 |
21. Theodore Dreiser
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。アメリカ自然主義文学を確立したドライサーの作品に触れ、その文体に慣れること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、出来れば代表作『アメリカの悲劇』を読むこと。(A-4-1) (2時間) |
13 |
22. Carl Sandburg
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。シカゴ・ルネサンスを牽引した詩人サンドバーグの詩を味読し、キーワードやテーマが何かを考えること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、新詩運動(イマジズム)について整理すること。(A-4-1) (2時間) |
14 |
23. Sherwood Anderson
【事前学習】作品原文の精読と音読を行い、意味を把握すること。『ワインズバーグ・オハイオ』は精神的に抑圧された人々が登場する短篇集である。その共感的な人間観察の一端を鑑賞すること。(A-3-1) (2時間) 【事後学習】設問の確認と原文の復習及び、出来ればこの短篇集を読むこと。(A-4-1) (2時間) |
15 |
まとめの解説とエッセイ(小論文)の提出
【事前学習】第1回から第14回の内容を復習すること (A-8) (2時間) 【事後学習】学修内容の整理をし、アメリカ文学の価値を再確認すること (A-1, A-8) (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 『テキスト An Outline of American Literature (アメリカ文学概観) (セメスターシリーズ)(井上謙治、南雲堂)』 |
参考書 | 授業時に、適宜指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:エッセイ(小論文)(70%)、毎回の授業後に提出する授業内容についての感想や意見など(30%) |
オフィスアワー | 授業終了時 |