文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 中国語中国文化学科 > 中国古典文学研究2
日本大学ロゴ

中国古典文学研究2

このページを印刷する

令和元年度以前入学者 中国古典文学研究2
教員名 松村茂樹
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 中国語中国文化学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 主として同時双⽅向型授業(Zoomによるライブ中継)
Blackboard ID: 20201560
授業概要 中国古典文学の本質を探求する。
授業のねらい・到達目標 中国における「文学」の範囲は広い。そもそも、「文」の原義は「いれずみ」で、「いれずみ」は呪的記号あるいは身分標識として用いられたことから「マーク」 という派生義ができ、「マーク」はエンブレムとして「装飾」となり, 「装飾」が加えられると「すばらしい」 状態になるとしてこの義が派生し、そして「すばらしい」状態に化していくことを「文化」といい、人間の「文化」を学ぶ学問を「文学」という。つまり「文学」は、人間が素晴らしくなるための学問(言語・文字、哲学・思想、literatureの文学、歴史、芸術など)全てを指すのである。
授業では、この中国の広い「文学」の世界から、古典となった作品や資料を取り上げ、どうしてそれが「古典」となったのかを共に考察することにより、中国古典文学の本質を探求したい。2では、1を進展させ、より深く本質を探求できるようになる。
資料や事象を注意深く観察し、問題を発見し、適切な方法を用いて考察することができる(A-4-3)。
この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの4に対応しています。
授業の方法 主として同時双⽅向型授業(Zoomによるライブ中継)で、講義と演習を組み合わせて行う。講義は、一方的に話すのではなく、履修生に問いかけつつ、双方向的に行う。演習は、Zoomのブレイクアウトセッション機能を用い、講義内容に関連したテーマで、ファシリテーターを中心にグループディスカッションをし、その結果を代表者が発表する形式で行う。
本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とする。提出されたペーパーは、可能な限り添削・採点などを施して返却するか、もしくは全体に対し口頭でコメントする。
課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。
授業計画
1 ガイダンス 「文学」の学びの再認識 なせ文学を学ぶのか? 中国文学は「言志」の文学 
【事前学習】シラバスを読んで授業全体の流れを理解しておく。(2時間)
【事後学習】今後の学習計画を立てる。(2時間)
2 書画(1) 文人とは? 文人画とは? 
【事前学習】文人の定義を調べておく(2時間)。 
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
3 書画(2) 中国最後の文人・呉昌碩
【事前学習】呉昌碩について事典などで調べておく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
4 書画(3) 画に題された詩文を読む 呉昌碩「大寿桃図」
【事前学習】呉昌碩に関する資料を読んでおく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
5 書画(4) 画に題された詩文を読む 長尾雨山「老梅図」
【事前学習】長尾雨山に関する資料を読んでおく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
6 思想(1) 『論語』の上昇志向
【事前学習】『論語』を通覧しておく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
7 思想(2) 『老子』の逆説
【事前学習】『老子』を通覧しておく。
【事後学習】学習内容を整理する。
8 思想(3) 今文学と古文学(1) 古文字と儒教国教化
【事前学習】古文学に関する資料を読んでおく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
9 思想(4) 今文学と古文学(2) 王朝交代の背景
【事前学習】今文学に関する資料を読んでおく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
10 思想(5) 書論に潜む政治(1) 阮元「南北書派論」
【事前学習】阮元に関する資料を読んでおく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
11 思想(6) 書論に潜む政治(2) 康有為「広芸舟双楫」
【事前学習】康有為に関する資料を読んでおく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
12 思想(7)近代に受け継がれる古典 魯迅「吶喊自序」
【事前学習】『吶喊』を読んでおく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
13 質疑応答 学問とは問いかけること
【事前学習】これまでの学習内容を整理しておく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
14 質疑応答を通じてこれまでの復習と解説を行い、授業の理解を深める(A-4-3)。
【事前学習】これまでの学習内容を復習しておく。(2時間)
【事後学習】学習内容を整理する。(2時間)
15 質疑応答を通じてフィードバックおよび総括を行う(A-4-3)。
【事前学習】これまでの学習内容を復習しておく。(2時間)
【事後学習】中国古典文学の本質について考える。(2時間)
その他
教科書 使用しない。
参考書 必要に応じて、授業内で紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:レポートは、授業内で指示したレポート課題の結果で評価する。(40%)、授業参画度:授業参画度は、学習内容の区切りで提出を求めるリアクションペーパー等で評価する。(60%)
オフィスアワー Blackboardなどを通して連絡すること。
備考 Zoom招待などの連絡は、Blackboardにより行います。
取り上げる作品や資料は、BlackboardにUPするので、あらかじめ読んでおいてください。

このページのトップ