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令和元年度以前入学者 | 創作演習2 | ||||
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教員名 | 中上紀 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド授業(Power Pointによるスライド授業配信)Blackboard使用 |
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授業概要 | 多彩な現代作家による短編小説をテキストとしながら、小説の創作作法の基本を体系的に学び、自分の創作に実践的に反映していきます。 |
授業のねらい・到達目標 | ・さまざまな書き手による短編小説に展開される構成、技法、テーマの深部を理解しながら、自身の作品の創作へと繋げます。 ・基本的技術を身に着けることで物語力を高めながら、ほんとうに書きたいこと、核となるテーマへと近づきます。 ・掲示板機能を使ってのリアルタイムでの意見交換により、他者作品への批評力、自己作品への客観視点を養います。 ・学期の終りには、短編小説を少なくとも一作品、書き上げることが出来ます。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | ①Bkackboardの掲示板機能を使い、テキスト(教科書から講師が選んだ短編小説)に基づいて感想、意見などを述べあいます。 ・文字を使ってのディスカッションとなります。 ・遠隔授業への変更に伴い、教科書が変更になっていますので注意してください。 ②その日のテーマに基づいた講義を行います。 *授業は基本的に上記①②を交互に行います。 *講義は基本的に配布するパワーポイント資料(音声付き)を読んでもらい、質問などを受け付けます。 ③必要に応じてメールなどによるカウンセリングや個人指導を行います。 ④短編小説の提出があります。提出は随時OKです。締め切りは第13回の授業までです。 ・詳細は一回目の授業資料に記載。 ・無記名での合評・講評が随時あります。 *本授業の事前・事後学習は,合わせて1時間の学習を目安とします。 (ただし、テキストの読み込みや、小説課題執筆の時間は、個人差がありますので、この中には含めません) |
履修条件 | 基本的に対象学年のすべての学生が受講できます。 |
授業計画 | |
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1 |
演習講義・小説の身体感覚 小説執筆における身体感覚(5感)の大切さを学びます。 【事前学習】五感を使った表現方法をイメージし、ノートなどに書いておく。 (1時間) 【事後学習】創作例①に取り組む (1時間) |
2 |
演習講義・小説と磁場 小説の舞台としての場所、時代などの使い方を学びます。 【事前学習】小説において磁場とは何か、少しでも調べておく。 (1時間) 【事後学習】創作例②に取り組む (1時間) |
3 |
ディスカッション・テキスト① 多和田葉子「韋駄天どこまでも」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、意見、ディスカッション準備 (1時間) 【事後学習】ディスカッションノート (1時間) |
4 |
演習講義・時間軸を遊ぼう 小説を書くにあたり時間軸をどう使っていくか、効果的な方法を学びます。 【事前学習】現在と過去では時間に対しての考えがどう変わったかを考えておく。 (1時間) 【事後学習】創作例③に取り組む (1時間) |
5 |
ディスカッション・テキスト② 川上弘美「形見」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (1時間) 【事後学習】ディスカッションノート (1時間) |
6 |
演習講義・小説の声/言語と方言 小説における言語、方言の活用方法と効果について学びます。
【事前学習】自分の好きな方言、自分の方言について意見を言えるようにしておく (1時間) 【事後学習】創作例④に取り組む (1時間) |
7 |
ディスカッション・テキスト③ 深堀骨「逆毛のトメ」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (1時間) 【事後学習】ディスカッションノート (1時間) |
8 |
短編小説演習・魅力的な人物
【事前学習】小説に書きたい人物をイメージし、メモなどをしておく。 (1時間) 【事後学習】演習の続きに取り組む (1時間) |
9 |
ディスカッション④ テキストを読み、ディスカッションを行います。 津島佑子「ニューヨーク、ニューヨーク」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (1時間) 【事後学習】ディスカッションノート (1時間) |
10 |
短編小説演習・書くことと書かないことをテーマに、直接的な説明をせずに以下に読者に伝えたいことを伝えていくか、その方法を学びます。
【事前学習】描写と説明の違いをイメージし、自分なりの考えをまとめてくる (1時間) 【事後学習】演習の続きに取り組む (1時間) |
11 |
ディスカッション⑤ テキストを読み、掲示板機能を使ってディスカッションをします。 吉田篤弘「椅子の上から世界は何度だって生まれ変わる」 Blackboardの掲示板機能を使い、テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを各1回以上記入すること。 *基本的に授業時間内に行うこと。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (1時間) 【事後学習】ディスカッションノート (1時間) |
12 |
短編小説演習:書くことと書かないこと 事前に送付したワークシートを使って、授業時間内に創作を行い、実作につなげます。 掲示板機能を使い、執筆内容のシェア、質問、ディスカッションを行います。 【事前学習】短編小説に書いてみたい内容を考えてくる (1時間) 【事後学習】創作に取り組む (1時間) |
13 |
個人創作の最終締め切り 超ショートショート演習:1時間程度で書く手法を学び、授業時間内で超ショートショートをしあげます。 掲示板機能を使って発表もしてもらいます。 【事前学習】超ショートショートに書いてみたいことを考えてくる (1時間) 【事後学習】創作の仕上げをする (1時間) |
14 |
個人創作に関する意見交換。 発表作品講評 【事前学習】配布された作品を読み意見などの準備をする (1時間) 【事後学習】ディスカッションノート (1時間) |
15 |
講義・テキスト・学生作品のまとめ
【事前学習】配布されたものすべてに目を通す (1時間) 【事後学習】ノートなどを整理する (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 日本作家編 『変愛小説集 日本作家編』 講談社文庫 2018年 教科書は通販・電子書籍で購入できるものです。 「変愛小説集」 日本作家編 (講談社文庫) 著者: 川上弘美他 |
参考書 | 日本文藝家協会 『文学2019』 講談社 2019年 中上紀 『熊野物語』 平凡社 中上紀 『彼女のプレンカ』 集英社文庫 中上紀 『天狗の回路』 筑摩書房 2017年 中上紀 『タクシーガール』 バジリコ 2019年 中上紀 『シャーマンが歌う夜』 作品社 2005年 ・その他、「すばる」「新潮」「群像」などの文芸各誌も参考にしてください。 ・講師の最新作は「すばる 2020年 6月号」に掲載。 ・講師の他著作 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:個人創作(50%)、授業参画度:意見交換への参加、実作への取り組み姿勢、などを見ます。(50%) 1)授業参画度には授業態度のほか、ディスカッションへの参加度、演習への取り組みを含みます。 2)個人創作は必須課題です。 3)2)以外に必須の提出物はありません。 |
オフィスアワー | 授業時間内に質問コーナーを設けます。メールは随時受け付けます(最初の授業資料内に記載します)。 |
備考 | *上記スケジュールは状況により変更する場合があります。 *遠隔授業への変更に基づき、学生に負担の少ない金額で購入できる短編小説アンソロジーを指定しています。この本はネット通販で購入できますし、kindleなど電子版もあります。どちらでも構いませんので、各自、5月中には必ず購入し、期日までに指定の箇所を読んでおいてください。 |