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文献資料解読1

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令和元年度以前入学者 文献資料解読1
教員名 竹下義人
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 課題研究(blackboardを通じて資料・課題の配信)を中心に展開し、一部にオンデマンド授業の要素(blackboardへの音声配信)を組み入れることも予定している。
受講生が30名以内の少数の場合は、早期の段階でオンライン授業(SkypeまたはZoomによる)へ切りかえる。この場合も資料・課題の配信はblackboardを使う。
授業概要 【くずし字を読む1】古典文学資料(写本・版本)を取り扱うためには、現代のいわゆる活字本とは違い、原文のくずし字を読む能力が求められる。本講義は、そのための技術を実践的に学習・習得するための授業である。受講時点では、くずし字の読解能力や学習経験などは問わない。
なお、「文献資料解読1」は古典を中心教材とし、「文献資料解読2」は教材の範囲を近代にまで広げたものである。
授業のねらい・到達目標 日本の古典文学作品は、写本または刊本によって伝来・普及したものであり、そうした古典籍の多くは、いわゆるくずし字で表記されているのが普通である。授業では代表的な文学作品をとりあげ、テキストを読み解きながら、文字や表記の歴史に親しみ、あわせて作品理解を深めていく。当面の目標としては、変体仮名の完全習得をめざしていくことにしたい。なお、本科目の応用編として、後期開講の「書誌学」の履修を推奨しておく。
この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。

なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP2,3,4,5,8及びカリキュラムポリシーCP2,3,4,5,8に対応している。
・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2)
・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら、新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2)
・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら、自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2)
授業の方法 演習(実習)形式。毎回資料を配付するので、教員の指導にしたがって読解に取り組んでいく。授業時には漢和辞典・国語辞典を持参すること(電子辞書でもよい)。
授業計画
1 ガイダンス-授業のテーマや到達目標よび授業の方法についての説明
【事前学習】シラバスを確認し、学習内容の概略を把握しておく。 (2時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、ガイダンスとシラバスの内容を再確認する。 (2時間)
2 資料解読の基礎(1)書誌学概説
【事前学習】配付資料の確認。 (2時間)
【事後学習】書誌学について概略を整理。 (2時間)
3 資料解読の基礎(2)写本と刊本
【事前学習】写本と刊本の相違点の整理。 (2時間)
【事後学習】中古・中世の物語・随筆について整理。 (2時間)
4 資料解読と発表(1)物語・随筆
【事前学習】古典における散文ジャンルの確認。 (2時間)
【事後学習】和歌・連歌について概略整理。 (2時間)
5 資料解読と発表(2)和歌・連歌
【事前学習】古典における韻文ジャンルの確認。 (2時間)
【事後学習】写本とは何かについて概略整理。 (2時間)
6 資料解読と発表(3)写本資料
【事前学習】写本とは何かについてこれまでの知見を整理。 (2時間)
【事後学習】テスト範囲の復習。 (2時間)
7 読解力の小テストと解説(1)
【事前学習】テスト範囲の確認。 (2時間)
【事後学習】テスト結果の反省と復習。仮名草子について概略調査。 (2時間)
8 資料解読と発表(4)仮名草子
【事前学習】近世の散文ジャンルの確認。 (2時間)
【事後学習】浮世草子について概略調査。 (2時間)
9 資料解読と発表(5)浮世草子
【事前学習】近世の散文ジャンルの確認。 (2時間)
【事後学習】俳諧について概略調査。 (2時間)
10 資料解読と発表(6)俳諧
【事前学習】近世の韻文ジャンルの確認。 (2時間)
【事後学習】テスト範囲の復習。 (2時間)
11 読解力の小テストと解説(2)
【事前学習】テスト範囲の確認。 (2時間)
【事後学習】テスト結果の反省と復習。江戸戯作について概略調査。 (2時間)
12 資料解読と発表(7)江戸戯作1
【事前学習】江戸戯作のジャンル確認。 (2時間)
【事後学習】草双紙のジャンル概略調査。 (2時間)
13 資料解読と発表(8)江戸戯作2
【事前学習】江戸戯作のジャンル再確認。 (2時間)
【事後学習】考証随筆について概略調査。 (2時間)
14 資料解読と発表(9)考証随筆
【事前学習】前回資料の復習 。 (2時間)
【事後学習】テスト範囲の復習。 (2時間)
15 読解力の小テストと解説(3)
【事前学習】テスト範囲の確認。 (2時間)
【事後学習】テスト結果の反省と復習。 (2時間)
その他
教科書 プリントを配付する
参考書 高田竹山監修 『五體字類』 西東書房 2008年 第三版
児玉幸多編 『漢字くずし方辞典』 東京堂出版(旧版、近藤出版社) 1993年
児玉幸多編 『くずし字解読辞典 〈机上版〉』 東京堂出版(旧版、近藤出版社) 1993年
上記の書籍については、いずれも古書店でも入手可能である(旧版でも利用上の支障はない)。その他の参考書については授業中に紹介する
成績評価の方法及び基準 レポート:課題ごとに読解の結果を記す実習ノートを作成し、自己点検用とする。(40%)、授業内テスト:課題ごとの読解力の到達度をはかるために数回実施予定の小テスト。(40%)、授業参画度:blackboardの掲示板への書き込み(報告・感想)などによる参加姿勢を評価。(20%)
最終成績はすべての結果を総合的に評価したものになる。
オフィスアワー 連絡用のメールアドレスについては第1回の授業時に知らせる。

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