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令和元年度以前入学者 | 文芸批評史 | ||||
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教員名 | 久米依子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | オンデマンド型と課題研究を組み合わせて行う。詳細は、第1回授業で説明する。100名程度の受講を予定。 |
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授業概要 | 文学研究のための方法論を学ぶ。近代社会で大きな存在となった文学は、その内容だけでなく、読み方についても、多様な変遷を重ねてきた。 この授業では、代表的な文学読解の方法を歴史的にたどり、多彩な読み方を理解すると共に、時代状況とテクストにふさわしい読解・分析方法を身に付けることを目標とする。課題に取り組むことで、目標に近づいていく。 |
授業のねらい・到達目標 | 西欧近代の文学理論の流れを知り、文学読解の方法論について知識を得る。 ロマン主義的読解、構造主義理論、記号論、ポスト構造主義、カルチュラル・スタディーズまでの分析方法を整理し、理解できるようになる。 文学のみならず、現代社会の諸課題にアプローチできる方法として文学理論を捉えることができるようになる。 受講者自身の実践も試み、文学分析の方法を身に付ける。 この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。 なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP2,3,4,5,8及びカリキュラムポリシーCP2,3,4,5,8に対応している。 ・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2) ・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2) ・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2) ・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら、新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2) ・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら、自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2) |
授業の方法 | 講義形式で進める。配布プリントと教科書を読んで理解を深めるとともに、記された課題にも取り組むこと。講義に関する授業内テストと、実践的レポートを合わせて評価する。 なお、教科書は4月下旬に刊行予定。刊行まではプリントを使用する。 |
授業計画 | |
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1 |
文学理論の流れについて、概説する
【事前学習】文学理論の知識を確認しておく (2時間) 【事後学習】文学読解の変遷をまとめる (2時間) |
2 |
ロマン主義の芸術観と作家尊重
【事前学習】配布プリントを読み、芸術観の誕生を確認しておく (2時間) 【事後学習】文学理論の発生の状況を理解する (2時間) |
3 |
現象学、解釈学、新批評
【事前学習】配布プリントを読み、各理論の特性を理解する (2時間) 【事後学習】各理論の批判点を理解する (2時間) |
4 |
言語学からテクスト理論へ
【事前学習】配布プリントを読み、テクスト論の知識を確認しておく (2時間) 【事後学習】言語学とテクスト理論の関係を理解する (2時間) |
5 |
構造主義からポスト構造主義、カルチュラル・スタディーズへ
【事前学習】配布プリントを読み、構造主義の考え方に触れる (2時間) 【事後学習】構造主義への批判点をまとめておく (2時間) |
6 |
読者論に関する観点
【事前学習】教科書と配布プリントを読み、読者論の特性を確認する (2時間) 【事後学習】読者論の射程を理解する (2時間) |
7 |
歴史と文化と本質主義への観点
【事前学習】教科書と配布プリントを読み、文化論について知識を確認しておく (2時間) 【事後学習】本質主義の問題を整理する (2時間) |
8 |
フェミニズム、ジェンダー、クイア、マイノリティの視点
【事前学習】教科書と配布プリントを読み、フェミニズムやマイノリティの視点を確認する (2時間) 【事後学習】フェミニズム、マイノリティの視点と文学の関係を考える (2時間) |
9 |
テクスト読解の方法――題名、語り、時制
【事前学習】テクスト分析の方法を確認しておく (2時間) 【事後学習】語りの問題点を整理しておく (2時間) |
10 |
テクスト読解の方法――ミニマムストーリーと複数の視点
【事前学習】テクストを構成するストーリーの捉え方を考えておく (2時間) 【事後学習】複数の視点を理解する (2時間) |
11 |
テクスト読解の方法――二項対立、空白を読み解く
【事前学習】テクスト内の二項対立と空白の例を考える (2時間) 【事後学習】対立の展開、空白の意味を理解する (2時間) |
12 |
テクスト読解の方法――階級と文学、ジェンダーの問題
【事前学習】階級とジェンダーの問題点を確認しておく (2時間) 【事後学習】階級とジェンダーと文学の関係を整理する (2時間) |
13 |
テクスト読解の方法――メディアミックスの時代
【事前学習】メディアミックスの現状を確認する (2時間) 【事後学習】レポート作成の準備をする (2時間) |
14 |
テクスト読解の方法――メッセージの理解と時代状況
【事前学習】時代に即したメッセージを読み取る方法を考える (2時間) 【事後学習】レポートの反省点を考える (2時間) |
15 |
文学理論を応用する方法をまとめる
【事前学習】文学理論の要点を整理する (2時間) 【事後学習】文学を読むために必要な知識をまとめる (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 大橋崇行・山中智省編著 『小説の生存戦略――ライトノベル・メディア・ジェンダー』 青弓社 2020年 4月下旬入荷予定。試験・レポートに使用するので、購入は必須。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート(30%)、授業内テスト(50%)、授業参画度(20%) 授業参画度には、アンケートの記入を含む。 |
オフィスアワー | 水曜4限、木曜3限、7号館4階久米研究室 |