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令和元年度以前入学者 | 考古学方法論2 | ||||
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教員名 | 成瀬晃司 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面型授業による実習を主とし、同時双方向型授業(Zoomによるライブ中継)と課題研究(Blackboard)を通じた学習資料配信)を併用する。 Blackboard ID:木曜1限→20201413 |
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授業概要 | 考古学研究の基礎となる「モノ(遺物)」を扱う基本的な方法論と具体的な観察方法を学ぶ。 また、約40年にわたる発掘調査業務経験・考古学研究実績を有する教員が、出土遺物の基礎的整理方法・技術と遺物研究における基礎的方法を指導する。 |
授業のねらい・到達目標 | (1)考古学研究の基底をなす「モノ(遺物)」の観察法を理解するために、その基礎となる文献を取り上げて精読・議論を行うことで、遺物研究方法の基本を理解することができる。(A-6-3) (2)遺物観察の視点・技能・知識などの基本的方法を身につけ、遺物を評価する観察力を身につけることができる。(A-4-3) (3)遺物研究⽅法の基礎を習得することによって、個⼈研究に向けた基盤形成を⾝につけることができる。(A-3-3) この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの3、4、6に対応しています。 |
授業の方法 | 「モノ(遺物)」の形態・製作技術を正しく観察するために、基礎となる文献精読演習(グループワーク)や実技実習を通し、遺物が持つ情報をいかにして読み取るか、その基礎的知識を身につける。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | 考古学方法論4必修(考古学方法論1~4の全履修を希望する) |
授業計画 | |
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1 |
【同時双方向型授業】ガイダンス 使用する遺物と授業方法の説明と通し、考古学研究法と対象資料について理解する(A3-3)
【事前学習】シラバスの内容を確認し、考古資料の特徴について、自分の考えをまとめる(A3-3) (30分時間) 【事後学習】考古資料の特徴について、感じたことをノートに整理する(A4-3) (30分時間) |
2 |
【課題研究】須恵器製作技術に関する論文を熟読し、要点を理解し、新たな疑問を導き出す。(A3-3、A4-3)
【事前学習】須恵器製作技術に関する課題論⽂を熟読し、その主題・目的、分析の視点・⽅法、考察・結論・展望・重要点・疑問点をノートにまとめておくこと(A3-3) (2時間) 【事後学習】論文読解を通して新たに抱いた視点を整理し、実習で扱う遺物研究法の理解を深めること(A4-3) (1時間) |
3 |
【対面型授業】回転体(土器)実測法(1)-形態の観察と表現法を理解する。(A3-3)
【事前学習】発掘調査報告書から完形土器実測図の共通点を調べ、列記する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】完形土器実測に関する共通ルールをノートに整理する。(A4-3) (30分時間) |
4 |
【対面型事業】回転体(土器)実測法(2)-技術の観察と表現法を理解する。(A4-3)
【事前学習】発掘調査報告書から、製作技術表現を読み取り、特徴を列記する(A4-3) (30分時間) 【事後学習】土器製作技術表現方法ルールを再確認し、実測図に反映させる(A4-3) (1時間) |
5 |
【対面型授業】須恵器製作技術を理解し、観察した項目を文章化する能力を体得する。(A3-3、A6-3)
【事前学習】報告書から須恵器製作技術に関する観察視点を調べ、列記する (2時間) 【事後学習】須恵器観察表現方法の要点を整理する。(A4-3) (1時間) |
6 |
【課題研究】石器製作技術に関する論文を熟読し、要点を理解し、新たな疑問を導き出す。(A3-3、A4-3)
【事前学習】石器製作技術に関する課題論⽂を熟読し、その主題・目的、分析の視点・⽅法、考察・結論・展望、重要点、疑問点をノートにまとめておくこと(A3-3) (30分時間) 【事後学習】論文読解を通して新たに抱いた視点を整理し、実習で扱う遺物研究法の理解を深めること(A4-3) (30分時間) |
7 |
【対面型授業】石核石器の実測方法を学ぶ(A4-4)
【事前学習】報告書から石核石器の実測図の特徴を調べる(A3-3、A4-3) (2時間) 【事後学習】石核石器展開方法の基本的考え方をまとめる(A3-3) (1時間) |
8 |
【対面型授業】石核石器の観察と評価法を学ぶ。(A4-3)
【事前学習】石核石器の観察視点について、自分の考えを列記する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】石核石器の製作技術と用途について、ノートに整理する。(A4-3) (30分時間) |
9 |
【課題研究】縄文時代石器組成に関する論文を熟読し、要点を理解し、新たな疑問を導き出す(A3-3、A4-3)
【事前学習】縄文時代石器組成に関する課題論⽂を熟読し、その主題・目的、分析の視点・⽅法、考察・結論・展望・重要点・疑問点などをノートにまとめておくこと(A3-3) (30分時間) 【事後学習】論文読解を通して新たに抱いた視点を整理し、実習で扱う資料の理解を深める。(A4-3) (30分時間) |
10 |
【対面型授業】石器の観察と実測法・剥片石器(1)剥片石器の特徴と展開方法を理解し観察できる力を身につける。(A4-3)
【事前学習】石核と剥片の関係について、自分の考えを列記する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】剥片石器の製作工程と技術について、ノートに整理する。(A4-3) (30分時間) |
11 |
【対面型授業】石器の観察と実測法・剥片石器(2)剥片石器の製作技術を理解し観察できる力を身につける。(A3-3、A4-3)
【事前学習】剥片石器の製作技法の特徴を調べ、ノートに列記する(A3-3) (2時間) 【事後学習】旧石器時代剥片石器製作技法の地域的特徴をノートに整理する(A3-3、A4-3) (1時間) |
12 |
【対面型授業】剥片石器の観察と評価-剥片剥離技術の正しい観察法と表現法を学ぶ。(A4-3)
【事前学習】剥片剥離技術の方法と特徴について、ノートに列記する。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】発掘調査報告書掲載の剥片石器実測を観察し、製作工程・技術をノートに整理する。(A4-3) (30分時間) |
13 |
【同時双方向型授業】考古資料のデジタル化(1)-資料のデジタル化の概要を知り、利点と活用方法を学ぶ。(A3-3)
【事前学習】文化庁HP「埋蔵文化財保護行政におけるデジタル技術の導入について1」を通読する。(A3-3) (1時間) 【事後学習】報告書作成におけるデジタル技術の活用方法をノートに整理する(A4-3) (30分時間) |
14 |
【対面型授業】考古資料のデジタル化(2)-イラストレータートレース実習を通し、デジタル化の基本技術を体得する。(A3-3)
【事前学習】文化庁HP「埋蔵文化財保護行政におけるデジタル技術の導入について2」を通読する。(A3-3) (1時間) 【事後学習】発掘調査・整理におけるデジタル技術の長所・留意点をノートに整理する。(A4-3) (30分時間) |
15 |
【同時双方向型授業】モノの変化と背景・要因を考える-「モノ」の変化とその背景についてまとめ発表する。(A4-3、A6-3)
【事前学習】遺物を含むモノの形態や材質などが変化(進化・退化・もしくは無変化)した事例を一つ取り上げ、変化の特徴を観察・説明した上で、その背景にある要因について2000字程度でまとめなさい。(A4-3) (2時間) 【事後学習】発表者が述べた内容を整理し、考古遺物研究法の視点・⽅法・目的の理解を深める(A4-4) (1時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 文化庁文化財部記念物課 監修 『発掘調査の手引き-整理・報告書編-』 同成社 2013年 第2版 発掘調査出⼟資料の報告書刊⾏までの流れ・基本的整理⽅法が明記されています。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:課題研究は課題に対する考え⽅を合わせ評価します。(A4-3、A6-3)(30%)、授業参画度:事業参画度は、実習への取り組み姿勢を評価します。(A3-3、A4-3、A6-3)(70%) |
オフィスアワー | 授業終了時 |