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令和元年度以前入学者 | 考古学方法論1 | ||||
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教員名 | 成瀬晃司 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業(集中授業) |
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授業概要 | 考古学研究の基礎となる「モノ(遺物)」に対する基本的な方法論と具体的な観察方法を学ぶ。 また、約40年にわたる発掘調査業務経験・考古学研究実績を有する教員が、出土遺物の基礎的整理方法・技能と遺物研究における基礎的方法を指導する。 |
授業のねらい・到達目標 | (1)考古学研究の基底をなす遺物研究法の基礎的文献を取り上げ精読・議論を行うことで、遺物研究方法の基本を理解することができる。(A-6-3) (2)遺物観察の視点・技能・知識などの基本的方法を身につけ、遺物を評価する観察力を身につけることができる。(A-4-3) (3)遺物研究方法の基礎を習得することによって、個人研究に向けた基盤形成を身につけることができる。(A-3-3) この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの3、4、6に対応しています。 ・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができる。(A-3-3) ・日常生活における現象に潜む人文学的問題を発見し、専門的知識に基づいて解決案を作成できる。(A-4-3) ・様々な人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について議論することができる。(A-6-3) |
授業の方法 | 「モノ(遺物)」の形態・製作技術を正しく観察するために、基礎となる文献精読演習(グループワーク)や実技実習を通し、どのような情報をいかにして読み取るか、その基礎的知識を身につける。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | 考古学方法論3必修(考古学方法論1~4の全履修を希望する) |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス 考古学とは。考古学研究方法と対象資料について理解する(A3-3)
【事前学習】シラバスの内容を確認し、考古資料とは何か、自分の意見をまとめる(A3-3) (30分時間) 【事後学習】発掘調査から報告書刊行までの流れをまとめる(A3-3) (30分時間) |
2 |
考古(モノ)資料には様々な材質、形態があることを理解する(A3-3)
【事前学習】考古資料と他の歴史資料を違いについて自分の考えをまとめる(A3-3) (30分時間) 【事後学習】考古資料(遺物)の研究方法を整理する(A3-3) (30分時間) |
3 |
遺物の洗浄法-遺物が保有する胎質・特徴による洗浄法の特徴を理解する(A4-3)
【事前学習】遺物洗浄にはどのような方法があるか、自分の考えをまとめる(A3-3) (30分時間) 【事後学習】遺物洗浄法の留意事項をまとめる(A4-3) (30分時間) |
4 |
土器の機能・用途とは-グループワークで教材論文の論点・感想・疑問点などを討議し、発表する。(A3-3、A6-3)
【事前学習】考古遺物研究法に関する課題論文を熟読し、その主題・目的、分析の視点・方法、考察・結論・展望をノートにまとめておくこと(A3-3) (2時間) 【事後学習】授業内のグループ討議及び発表を通して新たに抱いた視点を整理し、実習で扱う遺物研究法の理解を深めること(A4-3) (1時間) |
5 |
出土情報の記録・遺物注記法-遺物注記の方法と必要性の理解する(A4-3)
【事前学習】何故遺物に注記を施すのか、自分の考えをまとめる(A3-3) (30分時間) 【事後学習】遺物注記法の留意点をまとめる(A4-3) (30分時間) |
6 |
縄文土器の編年(1)縄文土器編年の基本を理解する。-グループワークで教材論文の論点・感想・疑問点などを討議し、発表する。(A3-3、A6-3)
【事前学習】縄文土器編年研究に関する課題論文を熟読し、その主題・目的、分析の視点・方法、考察・結論・展望をノートにまとめておくこと(A3-3) (2時間) 【事後学習】授業内のグループ討議及び発表を通して新たに抱いた視点を整理し、実習で扱う遺物研究法の理解を深めること(A4-3) (1時間) |
7 |
遺物接合法(2)-回転体遺物の接合方法を理解する(A4-3)
【事前学習】何故遺物を接合するのか、自分の考えをまとめる(A3-3) (30分時間) 【事後学習】遺物接合法の留意点をまとめる(A4-3) (30分時間) |
8 |
遺物復元法(1)-遺物を復元・補修することの効果を理解する(A4-3)
【事前学習】遺物を復元・修復する効果について、自分の考えをまとめる(A3-3) (30分時間) 【事後学習】遺物復元法の留意点をまとめる(A4-3) (30分時間) |
9 |
遺物復元法(2)-目的に応じた遺物復元・補修の方法を理解する(A4-3)
【事前学習】遺物修復方法の手順を再確認する(A4-3) (30分時間) 【事後学習】遺物の修復・復元方法と目的に関してまとめる(A4-3) (30分時間) |
10 |
縄文土器の製作技術を理解する-グループワークで教材論文の論点・感想・疑問点などを討議し、発表する。(A3-3、A6-3)
【事前学習】縄文土器製作技術に関する課題論文を熟読し、その主題・目的、分析の視点・方法、考察・結論・展望をノートにまとめておくこと(A3-3) (2時間) 【事後学習】授業内のグループ討議及び発表を通して新たに抱いた視点を整理し、実習で扱う遺物研究法の理解を深めること(A4-3) (1時間) |
11 |
資料の情報記録(1)-遺物の客観的記録方法の一つ拓本法と断面実測法の意義を理解する(A4-3)
【事前学習】拓本の種類と活用例を調べる。(A3-3) (30分時間) 【事後学習】遺物拓本法の留意点をまとめる(A4-3) (30分時間) |
12 |
資料の情報記録(2)-遺物の客観的記録として破片実測法の視点とルールを理解する(A4-3)
【事前学習】拓本と実測図の違いについて、自分の考えをまとめる(A3-3) (30分時間) 【事後学習】遺物破片実測法の留意点をまとめる(A4-3) (30分時間) |
13 |
資料の情報記録(3)-遺物が内包する情報の観察方法と伝達表現方法を理解する(A3-3、A4-3)
【事前学習】縄文晩期土器の特徴について、自分の考えをまとめる(A3-3) (30分時間) 【事後学習】縄文土器観察方法の視点・留意点をまとめる(A4-3) (30分時間) |
14 |
縄文土器の編年(2)縄文土器編年研究の基本的方法を理解する。-グループワークで教材論文の論点・感想・疑問点などを討議し、発表する。(A3-3、A6-3)
【事前学習】縄文土器編年研究に関する課題論文を熟読し、その主題・目的、分析の視点・方法、考察・結論・展望をノートにまとめておくこと(A3-3) (2時間) 【事後学習】授業内のグループ討議及び発表を通して新たに抱いた視点を整理し、実習で扱う遺物研究法の理解を深めること(A4-3) (1時間) |
15 |
モノを語る-観察を通して得られた可視的要素(形態・技術・痕跡など)から、それが何か(機能・用途など)をまとめ発表する。(A3-3、A4-3、A6-3)
【事前学習】モノの形態・技術・使用痕などを観察し、その情報から、機能・用途についてまとめ、発表できるようにしておく(A3-3) (2時間) 【事後学習】発表者が述べた内容を整理し、考古遺物研究法の視点・方法・目的の理解を深める(A4-4) (1時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 文化庁文化財部記念物課 監修 『発掘調査のてびき-整理・報告書編-』 同成社 2013年 第2版 発掘調査出土資料の報告書刊行までの流れ・基本的整理方法が明記されています。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:レポートは課題に対する考え方を評価します。(A4-3、A6-3)(30%)、授業参画度:事業参画度は、実習への取り組み姿勢、4回行う課題論文に対するコメントの提出で評価します。(A3-3、A4-3、A6-3)(70%) |
オフィスアワー | 集中授業期間中は、授業終了時または休み時間に受けつける。 |