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考古学特講7

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令和元年度以前入学者 考古学特講7
教員名 平野修
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる。
授業概要 文化財調査員・研究員としての経験をもつ教員が、各地から検出された考古資料から、古代地域社会の実像を探る考え方を講義する。本授業では、古代において文字や文献史料が豊富となる古墳時代以降の「歴史考古学」を対象とする。
授業のねらい・到達目標 1.歴史考古学の基本資料である宮都や地方官衙、寺院、交通関係遺跡、手生産関係遺跡、信仰関係遺跡、集落遺跡などといった様々な性格をもつ遺跡から出土した遺構や遺物から、何が読み取ることができるのか。さらに関連諸学の研究成果も加えながら多角的な視点で古代社会の実像を捉えることができようになる。
2.「国家と地域社会」ではなく、「地域社会と国家」という、地方から国家のあり方を捉える視点で歴史を考えることができるようになる。
3.さらに東アジアのみならずユーラシア全体の中で「日本」を捉えることができるようになる。

この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP2、3に対応しています。
授業の方法 ・5月11日から8月1日までの授業実施日(12回)にBlackboardを通して、オンデマンド教材(解説授業音声ファイル15分前後×3~4本とパワーポイントの画面をPDF化した授業資料)を配信し、13回から15回までの課題研究のためのオンデマンド教材(解説授業音声ファイル15分前後×3~4本とパワーポイントの画面をPDF化した授業資料)を配信する。
受講生はその教材を視聴し学修してもらうが、第2回から第12回までのテーマ別の授業内容を400文字以内でまとめ、4回レポートとして提出してもらう。
・課題研究は、PDFファイルか、画像ファイルによる投稿を認める。なお、課題研究の最終提出期限は8月8日とする。

*履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
授業計画
1 歴史学の中の考古学―本授業の目的と内容の解説―(オンデマンド授業)
【事前学習】「歴史考古学」とはどようなの学問か、事前に調べておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、考古学における時代区分を把握し、疑問点を明確にしておくこと。 (2時間)
2 出土文字資料からみた古代日本―日本列島における文字文化の特質を考える―、解説授業を聴き授業資料を参照し、その内容をまとめて提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】発掘調査で発見される「出土文字資料」とは何か、日本の文字文化について事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点を明確にしておくこと。 (3時間)
3 動く都の飛鳥-東アジア情勢のはざまで-(オンデマンド授業)
【事前学習】「飛鳥」の地に宮が置かれた6世紀後葉から7世紀中葉の時代とはどのような時代であったのか、事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (2時間)
4 藤原京-「日本」のデビューの象徴-(オンデマンド授業)
【事前学習】最古にして最大の都城である「藤原京」について事前に調べておくこと。 (2時間)
5 平城京-本格的律令制国家の形成を目指した寧楽の都-、第3回から第5回までの古代の都にかかる解説授業と授業資料を参照し、その内容をまとめて提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】平城京がつくられた「奈良時代」という時代について、事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (3時間)
6 律令制下の地方社会支配―律令制国家の地方組織整備を考える―(オンデマンド授業)
【事前学習】地方支配を進める律令国家が全国各地に設置した公的機関にはどのようなものがあるのか、事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (2時間)
7 国府-その構造と役割 -(オンデマンド授業)
【事前学習】古代の「国府」とはなにか、事前に調べておくこと (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (2時間)
8 郡家-地域社会支配拠点の最前線施設郡家の構造とその役割-(オンデマンド授業)
【事前学習】古代の「郡家」とはなにか、事前に調べておくこと (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (2時間)
9 古代の集落-庶民の活動の場である集落遺跡を考える-、第6回から第9回までの古代の地方社会支配にかかる解説授業と授業資料を参照し、その内容をまとめて提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】古代の「集落」のもつ特質はなにか、事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (3時間)
10 古代の交通―陸上交通と水上交通を考える―(オンデマンド授業)
【事前学習】古代の「交通」のもつ意味とはなにか、事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (2時間)
11 古代の交通―駅家と関のあり方を考える―(オンデマンド授業)
【事前学習】古代の「駅家」と「関」とはなにか、事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (2時間)
12 古代の土地開発―牧の開発から現代の開発を考える―、第10回・第11回および第12回の解説授業と授業古代の交通と古代の開発にはどのような相関関係があるのか、その内容をまとめて提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】古代の土地開発には何があるのか、事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (3時間)
13 古代の手工業生産と流通―特産物生産とその担い手とは―、解説授業を聴き授業資料を参照し、その内容をまとめて提出する。(課題研究)
【事前学習】自然が生み出す資源を人々がいかに活用してきたかを考えてみる。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (3時間)
14 発掘調査成果からみた古代の信仰―遺跡の中のホトケとカミ―、解説授業を聴き授業資料を参照し、その内容をまとめて提出する。(課題研究)
【事前学習】考古学からみた古代の信仰について調べてみる。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (3時間)
15 発掘調査成果からみた古代の信仰―まじないの世界―、解説授業を聴き授業資料を参照し、その内容をまとめて提出する。(課題研究)
【事前学習】考古学からみた古代の信仰について調べてみる。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。 (3時間)
その他
教科書 なし
参考書 熊野正也・川上元・谷口榮・古泉弘〔編〕 『歴史考古学を知る事典』 東京堂出版 2006年 第初版
本書の構成が本講義と比較的近く、さらに古代のみならず中・近世にわたる考古学的成果が数多く紹介された著書で、一般の方々にとっても知識・教養として参考となる著書だと思います。
成績評価の方法及び基準 レポート:課題研究として、3回レポートとして提出してもらい、その内容を評価する。(60%)、授業参画度:第2回から第12回までのテーマ別の授業内容を400文字以内でまとめ提出してもらい、回答状況を評価する。(40%)
オフィスアワー メールアドレスを開示するのでE-mailで対応します。
備考 基本的な考古学における時代区分を理解していることが望ましい。
授業の進行状況により、万が一シラバスに変更がある場合は、授業内でお知らせします。

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