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令和元年度以前入学者 | 東洋史特講7 | ||||
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教員名 | 渡部良子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)の組み合わせで行います。 |
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授業概要 | 「史料」から見る西アジア・イスラーム史 |
授業のねらい・到達目標 | 歴史研究は史料の上に成り立っており,史料についての正しい知識無くして,歴史研究を行うことはできません。そして,史料のさまざまな類型や形式・作成方法には,その史料を残した社会の制度や文化の特徴が反映されています。ある地域・時代の歴史はどのような種類の史料に基づいて研究されているのか,それらの史料はどのような条件のもとで生まれ,現在まで残されることになったのか。歴史史料について知ることは,その社会・文化の特徴を深く理解することにもつながります。 本講義は,7世紀におけるイスラームの成立とともに発展したアラビア語・ペルシア語・トルコ語文化の中で生み出されたさまざまな史料のうち,(1)イスラーム法をめぐる諸制度の営みが反映された史料,(2)イスラームの一神教的世界観を反映した歴史叙述・史書,(3)アラビア語文芸の発展の中で生まれた文学,(4)イスラーム諸学と写本文化とともに発展した絵画の4類型の史料を通し,イスラーム期西アジア史研究の史料の基礎知識を学ぶとともに,史料学という観点から西アジア・イスラーム社会の文化について学びます。 【到達目標】 (1)イスラーム期西アジア諸史料類型とその特徴を体系的に知り,西アジア・イスラーム史研究の基礎知識を習得するとともに,他の地域・時代の史料学との比較の視点を身につける。 (2)史料のありかたから,それらの史料を成立させ,伝えたイスラーム期西アジアの社会・文化について学び,現代のイスラーム圏の社会・文化を歴史的視点から考察できる力を身につける。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの2,3に対応しています。 |
授業の方法 | 授業はBlackboardを通して行います。第2回〜第12回のオンデマンド授業は,毎回のテーマに沿った資料(PDFファイル)と解説(各回講義の内容に即した2〜3つのPower Pointファイル)教材の配布,理解度確認小テスト回答・コメント提出で進めます。各回の授業日1週間前から,Blackboard「教材」内の授業フォルダ内で,資料・解説教材を配布します。授業日当日に,授業フォルダ内に,その回の質疑用掲示板と理解度確認小テスト問題・受講コメント提出コーナーを公開します。受講者は資料・解説教材をダウンロードして授業を受講したうえで,必ず授業日当日中に小テストへの回答と受講コメントをBlackboardで提出して下さい。授業時間内には,掲示板で随時質問を受け付けます。 第13回〜第15回の課題授業は,第2回〜第12回の学習をもとに,西アジア・イスラーム史史料の3段階の研究実践を課し,期日までに提出してもらいます。詳しい内容・方法は,授業の中で説明します。 *履修者は初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | 履修条件はありません。特に西アジア史・イスラーム史の専攻を志す人でなくても,さまざまな史料に関心がある人,比較史の視点から多様な史料に触れてみたいという人も,積極的に受講してください |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス イスラーム期西アジア史研究の史料学と史料類型(オンデマンド授業)
【事前学習】シラバスとBlackboardで配布するガイダンス資料を読み,自分が関心を持つ史料は何か,考えてくる(授業終了時に提出するコメントでアンケートを行います)。 (2時間) 【事後学習】ガイダンス資料を復習し,授業計画・方法をよく理解して,第2回からの受講に備える。 (2時間) |
2 |
イスラーム成立:聖典『クルアーン』とアラビア語文化の発達(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し,理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
3 |
イスラーム文化の発展とイスラーム諸学の成立:製紙技術と写本文化の発達(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し,理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
4 |
イスラーム・アラビア文字文化の展開:ペルシア語文化とテュルク語文化の発達(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し、理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
5 |
イスラーム法とウラマー(知識人たち)の活動(1):ハディース,法学書,人名事典(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し、理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
6 |
イスラーム法とウラマー(知識人たち)の活動(2):イスラーム法廷文書(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し、理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
7 |
歴史学と歴史書(1):歴史学の登場と一神教イスラームの歴史観(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し、理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
8 |
歴史学と歴史書(2):イスラーム的諸民族史の形成(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し、理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
9 |
詩と文学(1):アラビア人文学の発達(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し、理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
10 |
詩と文学(2):ペルシア語文学,テュルク語文学の開花(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し、理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
11 |
史料としての絵画(1):イスラーム社会における絵画の歴史(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】講義資料を復習し,よく理解できていなかった箇所は紹介する参考資料を手がかりに理解を深める。 (2時間) |
12 |
史料としての絵画(2):図像史料に描かれた社会と文化(オンデマンド授業)
【事前学習】配布資料をよく読み,予習をしておく。 (2時間) 【事後学習】小テストの回答を確認し、理解できていなかった箇所を資料でよく復習する。 (2時間) |
13 |
イスラーム史料研究実践(1)(課題授業)
【事前学習】指示された課題の小レポートを作成し,提出する。 (2時間) 【事後学習】添削・講評に基づいて復習する。 (2時間) |
14 |
イスラーム史料研究実践(2)(課題授業)
【事前学習】指示された課題の小レポートを作成し,提出する。 (2時間) 【事後学習】添削・講評に基づいて復習する。 (2時間) |
15 |
イスラーム史料研究実践(3)(課題授業)
【事前学習】指示された課題の小レポートを作成し,提出する。 (2時間) 【事後学習】添削・講評に基づいて復習する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 毎回Blackboard「教材」の授業フォルダを通し配布する資料に基づき講義を進めます。 |
参考書 | 毎回テーマに則した参考文献を紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:3回の課題授業(第13回〜第15回)での課題提出(34%)、授業参画度:オンデマンド授業での毎回(第1回ガイダンスを除く第2回〜第12回の11回)の理解度確認小テスト回答とコメント提出(66%) |
オフィスアワー | Blackboardの各回授業の掲示板(授業終了後1週間開設)やメールで質問を受け付けます(方法は第1回ガイダンスと,Blackboard「連絡事項」で説明します)。 |