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日本史特講2

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令和元年度以前入学者 日本史特講2
教員名 小川雄
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンデマンド型の遠隔授業(12回)と課題研究(3回)を組み合わせる。

Blackboard ID:20201297
授業概要 織豊政権の概要を通じて、中近世以降期の基礎構造を理解する。
授業のねらい・到達目標 織豊政権は、室町幕府(足利将軍家)と江戸幕府(徳川将軍家)をつなぐ武家権力であり、1570年代から1600年代初頭にかけて、日本列島の政治動向を主導した。当該時期については、戦国時代とは別個に「織豊時代」「安土・桃山時代」と称される時代区分に整理され、中世から近世への移行期として理解される傾向にある。
また、織豊政権の意義は、戦国時代の展開(領域権力(戦国大名・国衆)の全国展開)を前提として、足利将軍家に代わる新しい政治秩序(地域国家の連合体制)を創出したことにあり、江戸時代の幕藩体制は、基本的にその成果を引き継いだものであった。所謂「鎖国」体制も、織豊政権が打ち出した路線(「中華」への挑戦、キリスト教の排除)の延長線上に存在する。
本講義では、織豊政権の成立から解体に至るプロセスを概観しながら、中近世移行期における諸課題を確認し、近世国家の特質を読み取ることを目標とする。

この科目は文理学部(学士(文学))のDP2及びCP3に対応しています。
授業の方法 授業実施日にBlackboardを通して、PDFの教材を2度(45分ごと)に分けて配信する。受講者はその教材を閲覧して、時間内に要点を整理して投稿する。質問も適宜受け付ける。
第13回~第15回は課題研究を投稿する。

初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
授業計画
1 ガイダンス(織豊時代の定義や、授業の目標・方法について説明する)
  配信した手引きを読み、疑問点は質問する(オンデマンド授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認する。 (2時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、織豊政権に関する基礎知識を整理する。 (2時間)
2 足利将軍家と畿内戦国史(織豊政権の前提をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、戦国期の足利将軍家の概要を説明できるようにする。 (2時間)
3 尾張(勝幡)織田氏の台頭(濃尾・東海地域における織田氏をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、畿内進出以前の織田氏の概要を説明できるようにする。 (2時間)
4 足利将軍家の「滅亡」1(義昭政権の成立と崩壊をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、足利将軍家が「滅亡」するまでの政情の概要を説明できるようにする。 (2時間)
5 足利将軍家の「滅亡」2(織田政権と足利将軍家の対決をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、足利将軍家が「滅亡」した後の政情の概要を説明できるようにする。 (2時間)
6 織田政権の解体(豊臣政権の成立に至る展開をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、本能寺の変以降の政局の概要を説明できるようにする。 (2時間)
7 豊臣政権の「平和」(戦国時代の収束に至る展開をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、「惣無事」体制の概要を説明できるようにする。 (2時間)
8 東ユーラシア世界における織豊政権1(明・朝鮮との関係をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、朝鮮出兵の概要を説明できるようにする。 (2時間)
9 東ユーラシア世界における織豊政権2(南欧勢力との関係をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、キリスト教の布教・禁令の概要を説明できるようにする。 (2時間)
10 織豊政権と徳川氏(徳川将軍家成立の前提をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、織豊政権における徳川氏の位置付けを説明できるようにする。 (2時間)
11 豊臣政権の崩壊1(秀次事件に関する諸相をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、秀次事件の概要を説明できるようにする。 (2時間)
12 豊臣政権の崩壊2(関ヶ原合戦に関する諸相をみる)
  配信教材を閲覧し、要点を整理して提出する(オンデマンド授業)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、関ヶ原合戦の概要を説明できるようにする。 (2時間)
13 豊臣政権の崩壊3(羽柴氏の滅亡に関する諸相をみる)
  配信教材(第12回終了時配信)を閲覧し、要点を整理して提出する(課題研究)。
【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間)
【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、大坂の陣の概要を説明できるようにする。 (2時間)
14 参考文献の書評
  第13回までに送信教材で示した参考文献から1冊を選んで提出する(課題研究)。
【事前学習】第13回までの教材で示された主要参考文献の1冊を読み込む。 (2時間)
【事後学習】自身が希望する研究テーマにあった書籍を探す。 (2時間)
15 試験と解説
  出題された課題(第8回終了時配信)について、解答を提出する(課題研究)。
【事前学習】第2回から第13回までの内容を復習する。 (2時間)
【事後学習】解説を踏まえて、自己の解答を再検討する。 (2時間)
その他
教科書 各回に授業用プリントを配布する。
参考書 授業用プリントに参考文献を掲示する。
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、授業参画度(50%)
試験は、第12回終了時配信の出題への解答内容で評価する。
授業参画度は、時間内に提出した要点整理、第13回~第14回分のレポートの内容で評価する。
オフィスアワー 講義終了後

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