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令和2年度入学者 | 外国考古学概説2 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 外国考古学概説2 | ||||
教員名 | 小泉龍人 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 主としてオンデマンド型授業(BlackboardとOneDriveを通じた録画授業配信,スライド資料配信) Blackboard ID:20201295 |
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授業概要 | 本授業は古代オリエントにおける現代都市文明のルーツ、すなわちオリエントの歴史時代について解説する。オリエントでは、5千年前までに世界最古の都市が誕生した後、シュメール都市国家をへて、約4千年前のウル第三王朝で領域国家が完成した。そして、約3千年前になると、新アッシリアをはじめとした世界帝国の段階に入り、新バビロニアやアケメネス朝ペルシアといった帝国が栄華を極めた。この間、西アジアを中心としたオリエントは、兵器開発、演劇、コイン鋳造、道路網整備などつねに世界をリードして、現代文明の基礎をかたちづくってきた。本授業では、講師のシリア、エジプト、トルコ、イラクにおける考古学調査の経験をもとに、発掘調査の成果や現地調査の具体的な様子などを授業に反映していく。 |
授業のねらい・到達目標 | <ねらい> ・古代オリエントの歴史時代における都市文明の基礎的な知識を習得する。 ・西アジアにおける都市誕生から帝国の出現に至る通史をおおまかに考古学的な目線で説明できる。 ・海外におけるフィールド調査の現状等を通して、国際社会の直面しているさまざまな課題について自分の意見を述べることができる。 <到達目標> ・学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理観に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明できる(A-1-2)。 ・現代社会における人文学・歴史学の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明できる(A-2-2)。 ※この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP1,2に対応しています。 |
授業の方法 | オンデマンド型の遠隔授業(14回)と課題研究(1回)。【遠隔授業】動画ファイル(5〜10分×2〜3本)とPDFファイル等を教材として使用予定。事前にBlackboard「教材」各回フォルダ内のPDFファイル等を閲覧し、OneDriveに共有されている動画ファイルを視聴しておく。授業日(火曜:00時00分〜23時59分)内に、同フォルダのクイズ(小テスト)に解答する。「掲示版」フォーラムで感想、質問等を述べる。講師が次回授業までに回答予定。【課題研究】指定された回の授業内容に関わるテーマについて、課題研究レポート(1,000字前後)を期日までに「教材」の「課題」で提出する。適宜、講師がコメントをフィードバック予定。なお、本授業の事前・事後学習は,平均各2時間の学習を目安とする。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | オリエントの歴史や海外の考古学に興味のある学生向き。外国考古学概説1を履修済みであることが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
受講ガイダンス−対象地域・時代等の概説/課題研究レポート等の作成に向けて
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、対象地域・時代の名称について慣れるようにする。課題研究レポートならびに期末レポートの作成に向けて、注・参考文献の書き方などを調べておく。 (2時間) |
2 |
集落から都市まで-オリエントにおける都市誕生
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、オリエントの都市の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、集落から都市への変遷の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
3 |
都市国家から領域国家まで-オリエントにおける都市発展
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、都市国家や領域国家の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、オリエントの都市から領域国家への変遷の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
4 |
兵器の開発-新アッシリア帝国の拡大
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、新アッシリア帝国の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、新アッシリア帝国の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
5 |
都市の知-アッシュルバニパル王の図書館
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、アッシュルバニパル王の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、アッシュルバニパル王の図書館の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
6 |
バベルの塔-新バビロニア帝国の栄華
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、バベルの塔について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、新バビロニア帝国の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
7 |
都市の祭りと演劇-マルドゥク神の新年祭
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、マルドゥク神の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、マルドゥク神や新年祭の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
8 |
インゴットからコインへ-リディアの発明した硬貨
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、リディア王国の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、インゴットからコインへの変遷の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
9 |
多民族の融和-アケメネス朝の「王の道」
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、アケメネス朝の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、アケメネス朝ペルシア帝国の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
10 |
オリエント最後の帝国-ペルセポリスとペルシア戦争
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、ペルセポリスの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、ペルセポリスやペルシア戦争の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
11 |
アッシリア、バビロニア、アケメネス-オリエントの都市文明
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、オリエント諸文明の名称について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、新アッシリアからアケメネス朝への変遷の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
12 |
「ノアの箱船」のルーツ-ワインの起源を探る
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、ノアの箱船について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、ワインの起源の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
13 |
課題研究フィードバック
【事前学習】指定された回の授業いずれか一つを選び、当該授業内容を踏まえて、興味・疑問を持った点について参考文献で調べた上で、自分の意見や考えを1,000字前後で記述する。 (3時間) 【事後学習】教員からのフィードバックを読んで、問題点を改善し、期末レポートに備える。 (2時間) |
14 |
メソポタミアの発掘調査−サラット・テペ遺跡(トルコ)
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、遺跡の発掘調査の概要について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、実際の発掘調査の特徴をノートなどに整理する。 (2時間) |
15 |
メソポタミアにおける世界遺産の現状(イラク)
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、イラクの世界遺産の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、メソポタミアの世界遺産の現状をノートなどに整理する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | とくに指定しない。 |
参考書 | 小泉龍人 『都市の起源−古代の先進地域=西アジアを掘る (選書メチエ)』 講談社 2016年 第1版 ほかは適宜プリントにて知らせる。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(40%)、授業参画度(40%)、課題研究(20%) 期末レポート:授業内容を理解した上で論述しているかどうかを評価。授業参画度:遠隔授業日内のクイズ解答、掲示版への積極的な参加を評価。課題研究:授業の理解度、レポート構成等を評価。 |
オフィスアワー | 質問等は授業後、もしくはメール(ガイダンスにて伝える予定)。 |