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令和元年度以前入学者 | 宗教学特殊講義8 | ||||
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教員名 | 合田秀行 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 主としてオンデマンド型授業(録画授業配信、スライド資料配信) Blackboard ID 水曜3限 20201262 |
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授業概要 | 大乗仏教における「悟り」体験に関連するテキストを読み解くことを通して、仏教思想の理解を深める。 |
授業のねらい・到達目標 | ・大乗仏教、とりわけ日本仏教の臨済宗以外の諸宗派の多様な「悟り」体験記を読み解く。 ・多様な「悟り」体験記の講読を踏まえて、悟り体験の類型化を試み、その諸相に関する理解を深める。 ・仏教の内外からの「悟り」体験に対する批判や精神医学的なアプローチにも考慮する力を養う。 ・「悟り」体験の周辺にも目を向け、より普遍的な人間観の文脈において「悟り」という概念を比較思想論的にも再考する。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2,4及びカリキュラムポリシーCP1,2,4に対応しています。 ・真・善・美・聖の探究から得られた知識と教養に基づいて、人間と社会の倫理的な課題を理解し、説明することができる(A-1-3)。 ・思想・芸術・宗教の観点から、世界の現状をその歴史的背景とともに理解することができる(A-2-3)。 ・文献や資料の読解・解釈を通じて、あるいは、現代の思想的状況を注意深く考察することによって、哲学的問題を発見することができる(A-4-3)。 |
授業の方法 | Blackboardを通じてオンデマンド型で行う。指定教科書を軸にしつつ、1回分の講義につき15分程度の動画教材を3回分配信します。動画教材は、講義予定日の前夜から早朝までの間には、アップロードします。Blackboardのを用いて、質問などを受け付けて回答します。また、小テストも4回程度実施します。 |
履修条件 | 前期に引き続き同一の教科書を使用し、前期の内容を踏まえた学習となっていますので、原則的に「宗教学特殊講義7」を履修していることを条件とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業方法について説明する)前期の講義内容の略説
【事前学習】シラバスを読んで、講義の概要を理解しておくこと。 (1時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて、疑問点などを整理してまとめておくこと。 (3時間) |
2 |
第七章 日本仏教Ⅵ 真言宗 慈雲飲光・金山穆韻(A-2)
【事前学習】教科書pp.163~168を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、真言宗における悟り体験のポイントを整理しておくこと。 (2時間) |
3 |
第八章 日本仏教Ⅶ 浄土宗 普寂徳門・山崎弁栄・原青民(A-2)小テスト実施予定
【事前学習】教科書pp.169~178を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、浄土宗における悟り体験のポイントを整理しておくこと。 (2時間) |
4 |
第九章 日本仏教Ⅷ 浄土真宗 伊藤証信・江部鴨村(A-2)
【事前学習】教科書pp.179~188を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、浄土真宗における悟り体験のポイントを整理しておくこと。 (2時間) |
5 |
第九章 日本仏教Ⅷ 浄土真宗 河上肇(A-2)
【事前学習】教科書pp.189~198を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、浄土真宗における悟り体験のポイントを整理しておくこと。 (2時間) |
6 |
第十章 日本仏教Ⅸ 日蓮宗 井上日召(A-2)小テスト実施予定
【事前学習】教科書pp.199~213を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえ、日蓮宗における悟り体験のポイントを整理しておくこと。また、第七章~第十章の内容を踏まえて、小レポート①を作成すること(A-4-3)。 (2時間) |
7 |
第十一章 悟り体験の諸相(1)悟り体験の五つの特徴(A-1)
【事前学習】教科書pp.217~230を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、悟り体験の類型化のポイントを整理しておくこと。 (2時間) |
8 |
第十一章 悟り体験の諸相(2)見道と修行(A-1)
【事前学習】教科書pp.230~240を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、悟り体験に関わる見道と修行のポイントを整理しておくこと。 (2時間) |
9 |
第十一章 悟り体験の諸相(3)悟り体験と精神異常(A-1)
【事前学習】教科書pp.240~248を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえ、悟り体験と精神疾患のポイントを整理しておくこと。また、第十一章の内容を踏まえて、小レポート②を作成すること(A-4-3)。 (2時間) |
10 |
第十二章 悟り体験批判の諸相(1) 仏教者以外からの批判(A-1)
【事前学習】教科書pp.249~257を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、悟り体験への仏教者以外の批判のポイントを整理しておくこと。 (2時間) |
11 |
第十二章 悟り体験批判の諸相(2) 仏教内部からの批判(A-1)小テスト実施予定
【事前学習】教科書pp.257~273を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて、仏教内部からの批判のポイントを整理しておくこと。また、第十一章~第十二章の内容を踏まえて、小レポート②を作成すること(A-4-3)。 (2時間) |
12 |
第十三章 悟り体験周辺の諸相(1) キリスト教における悟り体験(A-1)
【事前学習】教科書pp.275~286を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえて、キリスト教における悟り体験のポイントを整理しておくこと。 (2時間) |
13 |
第十三章 悟り体験周辺の諸相(2) 現代における悟り体験の問題点(A-1)
【事前学習】教科書pp.286~296を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、曹洞宗における悟り体験のポイントを整理しておくこと。 (2時間) |
14 |
結章 悟り体験記の彼方へ 小テスト実施予定
【事前学習】教科書pp.297~305を読み、疑問点を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第十三章~結章の内容を踏まえて、小レポート③を作成すること(A-4-3)。 (2時間) |
15 |
「悟り体験」に関する総括 質疑応答 全体を踏まえたレポート提出
【事前学習】前期の講義内容を踏まえて、総括的なレポートを作成すること(A-4-3)。 (3時間) 【事後学習】後期の内容を概観して、悟り体験について整理しておくこと。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 大竹晋 『「悟り体験」を読む 大乗仏教で覚醒した人々 (新潮選書)』 新潮社 2019年 |
参考書 | 講義中に、適時紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(60%)、課題(4回程度の小テスト)(40%) レポートは学期末に講義内容を十分に踏まえたテーマで作成してもらいます(2000字程度)。レポートの作成を通して、「問題発見・解決力(A-4-3)」を評価します。課題としては授業内容を踏まえた4回程度の簡単な小テスト(記述式)を実施して、「世界の現状を理解し,説明する力(A-2-3)」を確認します。いずれも締め切り日までにBlackboardで提出してもらいます。 |
オフィスアワー | 講義終了時 |