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クリティカル・シンキング2 (2組)

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令和2年度入学者 クリティカル・シンキング2 (2組)
令和元年度以前入学者 クリティカル・シンキング2
教員名 三平正明
単位数    1 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 課題研究(Blackboardで学習資料を配信します)
BlackboardID:20201182
授業概要 「クリティカル・シンキング(批判的思考)」とは、人の意見を鵜呑みにせずに、その意見が本当に筋の通ったものなのかを吟味していく態度のことです。ここで、「人の意見」とは、他人の意見に限りません。自分の意見も、あるいは自分の意見こそ、批判的思考の対象です。そして、批判的思考は分野を選びません。哲学も含め、すべての学問分野に、さらには日常生活のいろいろな場面に、批判的思考は適用されます。この授業では、練習を通じて、推論を特定する技術、推論を評価する技術、推論を明確に作り上げる技術などを身につけ、批判的思考の能力を高めていきます。
授業のねらい・到達目標 (1) 推論とは何かを理解して、さまざまな文章から推論部分を取り出し、その結論を見定めることができる。
(2) 根拠が適切かどうか、結論の導出が適切かどうかといった観点から、推論の正しさを評価することができる。
(3) 自分の主張を明確な言葉で論理的に論じることができる。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,4及びカリキュラムポリシーCP3,4に対応しています。
〇 仮説に基づく課題や問題を提示し、客観的な情報を基に、論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1)
〇 事象を注意深く観察して、解決すべき問題を認識できる。(A-4-1)
授業の方法 (1) Blackboardに、教科書についての補足メモと、練習問題を載せます。補足メモを基に教科書を読み、問題を解いていくことになります。
(2) 小課題が出ますので、期日までに提出してください。提出後、課題について解説を行います。
(3) 試験日には、Blackboardを通じて試験問題を配信します。
(4) Blackboardの掲示板機能を用いて、質問や議論の機会を設けます。
履修条件 なし
授業計画
1 価値主張について
【事前学習】教科書150~157頁を読んで、要点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】価値主張のいろいろな事例を探し、ノートに記しておく。 (1時間)
2 「生きる意味」の事例
【事前学習】教科書158~161頁を読んで、要点をまとめる。また、「生きる意味」の事例について図書館で関連文献をいくつか見つけておく。 (1時間)
【事後学習】「生きる意味」の事例について文献をもとに複数の考え方をまとめてみる。 (1時間)
3 価値的議論を特定する
【事前学習】教科書161~166頁を読んで、要点をまとめておく。また、価値的議論をいくつか見つけておく。 (1時間)
【事後学習】第3回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
4 価値的議論を特定する:実践的推論の問題
【事前学習】プリント「実践的推論の問題」を読んで、基本問題を解いてみる。 (1時間)
【事後学習】第4回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
5 倫理的懐疑主義とその回答
【事前学習】教科書167~178頁を読んで、要点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】第5回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
6 価値主張のクリティカル・シンキングの手法
【事前学習】教科書178~191頁を読んで、要点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】第6回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
7 妥当でない価値的推論
【事前学習】教科書191~196頁を読んで、要点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】第7回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
8 価値的推論の誤りの事例
【事前学習】プリント「価値的推論の誤りの事例」を読んで、基本問題を解いてみる。 (1時間)
【事後学習】第8回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
9 結局、「生きる意味」とは何だったのか
【事前学習】教科書196~199頁を読んで、要点をまとめる。また、第1回の事後学習のノートをもとに、価値主張について自分の課題事例を一つ選んでおく。 (1時間)
【事後学習】第9回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
10 地球温暖化をめぐる論争
【事前学習】教科書202~208頁を読んで、要点をまとめる。地球温暖化をめぐる論争について図書館で関連文献をいくつか見つけておく。 (1時間)
【事後学習】地球温暖化の事例について文献をもとに複数の考え方をまとめてみる。 (1時間)
11 不確実な状況における推論の問題
【事前学習】教科書208~217頁を読んで、要点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】第11回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
12 立場の違いに起因する問題
【事前学習】教科書217~231頁を読んで、要点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】第12回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
13 クリティカル・シンキングの倫理性
【事前学習】教科書232~239頁を読んで、要点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】第13回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
14 クリティカル・シンキングを今後に生かす
【事前学習】プリント「クリティカル・シンキングの活用」を読んで、要点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】第14回授業で指定した練習問題に取り組む。 (1時間)
15 試験と解説(A-3-1, A-4-1)
【事前学習】第1回~第14回の内容を復習しておく。 (1時間)
【事後学習】学んだ事項を整理しておく。 (1時間)
その他
教科書 伊勢田哲治 『 哲学思考トレーニング  (ちくま新書)』  筑摩書房 2005年
参考書 アン・トムソン(斎藤・小口訳) 『 論理のスキルアップ:実践クリティカル・リーズニング入門 』 春秋社  2008年
野矢茂樹 『新版 論理トレーニング  (哲学教科書シリーズ)』 産業図書  2006年
野矢茂樹 『論理トレーニング101題』 産業図書  2001年
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%)
【授業参画度】は、小課題やBlackboard掲示板での質疑によって評価します。
【授業内テスト】は、クリティカル・シンキングの重要事項が身についているかどうかを確認するためのものです。
*授業達成目標の A-3-1 と A-4-1 は、授業における学修の積み重ねの結果、授業の最後に達成されます。そして、その評価は、授業参画度と授業内テストをあわせて行われます。
オフィスアワー Blackboard掲示板。または、遠隔授業用のメールアドレス、t0001277★stu.chs.nihon-u.ac.jp宛に(★を@に変換して)連絡してください。
備考 「記号論理」を並行して履修すると、相乗効果があり、理解の助けになるでしょう。

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