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令和元年度以前入学者 | 人文地理学概論2 | ||||
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教員名 | 清水和明 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 主として同時双方型授業(zoomによるライブ中継)で行います。 Blackboard ID 20203945 2020人文地理学概論2(清水和明・後・月1) |
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授業概要 | 地理学は研究手法に基づいて,系統地理学と地誌学に分かれ,系統地理学は対象とする現象に応じて,自然地理学と人文地理学に細分化する。本授業では,人文地理学の観点から我々の生活の舞台である都市や村落の形態的な特徴,現代世界の生活文化,地域問題の現状について学ぶ。これによって人文地理学の研究領域について理解を深め,それらを体系的に説明できる能力を身につけることを授業の目標とする。 |
授業のねらい・到達目標 | 空間スケールでの現象の多様性と相互関係性を考察する能力を習得する。 社会や文化の地域差について理解を深め,それらを尊重する姿勢を身につける。 現代世界の地域問題を人文地理学の見方・考え方を基づいて考察できるようになる。 |
授業の方法 | zoomを利用したライブ中継型で進めます。 授業で使用する資料はBlackboardにアップロードします。この資料の内容に基づいて授業を進めます。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス―人文地理学とはどんな学問か―
【事前学習】シラバスを読み,講義内容を確認すること (2時間) 【事後学習】地図帳を利用して,地名・位置を把握しておくこと (2時間) |
2 |
人文地理学の諸概念―空間,場所,環境―
【事前学習】系統地理学と地誌学の特徴について調べてくること (2時間) 【事後学習】授業で扱った概念に加え,地域や景観の概念について調べ,特徴をまとめること (2時間) |
3 |
地域と景観(1)―都市の構造と景観―
【事前学習】日本の都市と欧米の都市の違いを整理してくること (2時間) 【事後学習】身近な都市で起こっている問題を調べること (2時間) |
4 |
地域と景観(2)―村落の形態と景観―
【事前学習】日本の代表的な村落の形態について調べてくること (2時間) 【事後学習】村落の景観を維持するために行われている取り組みを調べること (2時間) |
5 |
地域と景観(3)―過去の景観の復元―
【事前学習】身近な地域の旧版地形図と最新の地形図を比較し,その違いをまとめてくること (2時間) 【事後学習】事前学習でわからなかったことを統計や資料に基づいて補足すること (2時間) |
6 |
地域と景観(4)―景観保全にかかわる地理学的な見方・考え方―
【事前学習】景観保全を行っている地域(任意)の取り組みを調べてくること (2時間) 【事後学習】景観保全を進めるうえで注意すべき点について各自の考えをまとめること (2時間) |
7 |
社会と文化(1)―文化の伝播―
【事前学習】新大陸からヨーロッパへ伝わった農産物の中から一つを選び,その伝播の経路をまとめてくること。 (2時間) 【事後学習】日本から海外に伝播したモノ,価値観(任意)を取り上げ,伝播の過程で生じた現象をまとめる (2時間) |
8 |
社会と文化(2)―言語の地域差―
【事前学習】世界の言語の分布について調べてくること (2時間) 【事後学習】特定の国を例に,国民国家の形成と言語の関係性について調べてくること (2時間) |
9 |
社会と文化(3)―宗教と生活のかかわり―
【事前学習】3大宗教の特徴と分布について整理してくること (2時間) 【事後学習】宗教の多様性を自分の言葉でまとめること (2時間) |
10 |
社会と文化(4)―観光行動・観光地の開発―
【事前学習】これまでに行って良かった観光地,悪かった観光地を挙げて,その理由をまとめておくこと (2時間) 【事後学習】近代以降の観光行動の変遷を整理しておくこと (2時間) |
11 |
現代世界の地域問題(1)―環境問題,資源エネルギー問題,食料問題―
【事前学習】「エコロジカルフットプリント」の概念を調べてくること (2時間) 【事後学習】国ごとのエネルギー自給率,食料自給率について最新の数値を調べること (2時間) |
12 |
現代世界の地域問題(2)―地域間格差―
【事前学習】「地域差」と「格差」は何が違うのか,各自の考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】「格差」の背後にある構造的な問題についてまとめておくこと (2時間) |
13 |
現代世界の地域問題(3)―地域の活性化―
【事前学習】「地域の活性化」のゴールはどのような状態を指すか考えてくること (2時間) 【事後学習】身近な地域を「活性化」させる方法を具体的に考えること (2時間) |
14 |
現代世界の地域問題(4)―グローバル化にともなう幾つかの問題―
【事前学習】グローバル化によるメリット・デメリットについて具体的な事例を交えて整理すること (2時間) 【事後学習】自身のグローバル化に対する考えをまとめる。これと相反する考えに対してどのように対峙するか考える (2時間) |
15 |
授業の総括(これまでの復習・解説を行い,授業の理解を深める)
【事前学習】配布資料と各自のノートを見直すこと (2時間) 【事後学習】授業で扱った題材を踏まえ,特定分野(任意)の授業指導案を作成する (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用しません。blackboardにて資料を配信します。 |
参考書 | 上野和彦・椿 真智子・中村康子編著 『地理学基礎シリーズ1 地理学概論』 朝倉書店 2015年 第2版 人文地理学会編 『人文地理学事典』 丸善出版 2013年 森島 済・赤坂郁美・羽田麻美・両角政彦共訳 『マシューズ&ハーバート 地理学のすすめ』 丸善出版 2015年 藤塚吉浩・高柳長直編 『図説 日本の都市問題』 古今書院 2016年 松原 宏編 『地域経済論入門』 古今書院 2014年 帝国書院編集部編 『新詳資料 地理の研究』 帝国書院 2020年 このほか,授業内で適宜紹介します。 文理学部図書館HPで利用できる電子資料を紹介することがあります。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:小レポート,中間レポート,期末レポートの結果を総合的に判断します(100%) 授業内で具体的な評価項目を説明します。 |
オフィスアワー | メールにて随時受け付けます。 メールの件名は「月曜1限 人文地理学概論2 質問 学籍番号 氏名」でお願いします。 |
備考 | 日頃より身近な地域の出来事や現代世界の様々な現象や問題について関心を持つように心がけてください。 教職科目ですので,「自分ならどう教えるか」ということを絶えず考えながら,授業に臨みましょう。 |