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令和元年度以前入学者 | 人文地理学概論1 | ||||
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教員名 | 清水和明 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | オンライン授業(zoomによるライブ中継) |
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授業概要 | 地理学は研究手法に基づいて,系統地理学と地誌学に分かれ,系統地理学は対象とする現象に応じて,自然地理学と人文地理学に細分化する。本授業では,人文地理学の観点から地表面上の現象に注目する。授業の前半では,地理学の基本的な概念や地理情報の表現方法について学ぶ。授業の後半では,産業・経済活動に関する現象を学ぶ。以上の内容を通して,人文地理学の主要な概念,研究領域について理解を深め,それらを体系的に説明できる能力を身につけることが,本授業の最終的な目標になる。 |
授業のねらい・到達目標 | 人間活動にかかわる現象の特徴とその地域差について地理学の視点から説明できる能力を身につける。 空間スケールでの現象の多様性と相互関係性を考察する能力を習得する。 |
授業の方法 | プレゼンテーションソフトを用いた講義形式(オンライン)で進めます。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス―講義内容の説明―
【事前学習】シラバスを読み,講義内容を確認すること (2時間) 【事後学習】地図帳を利用して,地名・位置を把握しておくこと (2時間) |
2 |
人文地理学とはどのような学問か―空間,場所,環境―
【事前学習】人文地理学とはどのような学問だと思うか,各自の考えをまとめてくること (2時間) 【事後学習】授業で扱った概念に加え,地域や景観の概念について調べ,特徴をまとめること。授業内に示した参考文献を読むこと (2時間) |
3 |
人文地理学のあゆみ(1)―環境決定論,環境可能論―
【事前学習】ケッペンの気候区分の特徴を説明できるようにしておくこと (2時間) 【事後学習】環境決定論と環境可能論に基づいた研究について調べてくること。授業内に示した参考文献を読むこと (2時間) |
4 |
人文地理学のあゆみ(2)―空間分析,人文主義・構造的アプローチ―
【事前学習】計量革命の概要について調べてくること (2時間) 【事後学習】空間分析の具体的な研究について調べてくること。授業内に示した参考文献を読むこと (2時間) |
5 |
人文地理学の研究手法(1)―フィールドワーク-
【事前学習】フィールドワークとは何をすることか調べてくること (2時間) 【事後学習】各自の出身地を対象に,どのよう地域調査ができるか,企画書を作成すること。授業内に示した参考文献を読むこと (2時間) |
6 |
人文地理学の研究手法(2)―地図の歴史と表現方法― [事後学習]学修した内容をノートに整理するとともに,授業内に示した参考文献を読むこと。 【事前学習】地図アプリを参照せずに,文理学部周辺の地図を各自で作成すること (2時間) 【事後学習】主題図の種類をまとめておくこと (2時間) |
7 |
人文地理学の研究手法(3)―地理情報システム―
【事前学習】google earthを利用し,世界の主要都市の様子を確認しておくこと (2時間) 【事後学習】地理情報システムが実社会でどのように使われているか調べること。授業内に示した参考文献を読むこと (2時間) |
8 |
産業と経済の地理学(1)―産業と経済を地理学的に捉える枠組み―
【事前学習】各自の出身地における代表的な産業について調べてくること (2時間) 【事後学習】地理学の視点から産業と経済を捉える有効性について各自の考えをまとめてくること (2時間) |
9 |
産業と経済の地理学(2)―農業立地と地域構造―
【事前学習】日本国内を対象に,ある農産物を選び,栽培面積,収穫量が多い地域を調べてくること (2時間) 【事後学習】農産物の産地をめぐる課題について,ある地域を選び,その現状を調べること (2時間) |
10 |
産業と経済の地理学(3)―工業立地と地域構造―
【事前学習】日本の主要な工業地域について,代表的な業種をまとめてくること (2時間) 【事後学習】任意の地場産業を選び,産地の成立過程から現状の取組みを調べてくること (2時間) |
11 |
産業と経済の地理学(4)―小売業の地域構造―
【事前学習】任意の小売業を選び,その立地の特徴を調べてくること (2時間) 【事後学習】各自の居住地の近くにある小売店を例に,その立地特性を調べてくること (2時間) |
12 |
産業と経済の地理学(5)―交通と地域間の関係性―
【事前学習】機能地域の概念について,自身の言葉で説明できるようにしておくこと (2時間) 【事後学習】交通の視点から,東京都内の地理的なつながりを図化すること (2時間) |
13 |
産業と経済の地理学(6)―文化産業の立地―
【事前学習】日本の文化産業の市場規模について調べてくること (2時間) 【事後学習】文化産業が集積する地域を調べ,その成立要因をまとめること (2時間) |
14 |
産業と経済の地理学(7)―現代世界の貿易と経済圏―
【事前学習】第二次世界大戦後における世界の貿易の枠組みをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】日本を例に,2国間ないし多国間での貿易協定のメリットとデメリットを整理しておくこと (2時間) |
15 |
授業の総括(これまでの復習・解説を行い,授業の理解を深める)
【事前学習】配布資料と各自のノートを見直すこと (2時間) 【事後学習】授業で学んだ内容の要点を整理しておくこと (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用しません。配布資料に基づいて授業を進めます。 |
参考書 | 上野和彦・椿 真智子・中村康子編著 『地理学基礎シリーズ1 地理学概論』 朝倉書店 2015年 第2版 人文地理学会編 『人文地理学事典』 丸善出版 2013年 森島 済・赤坂郁美・羽田麻美・両角政彦共訳 『マシューズ&ハーバート 地理学のすすめ』 丸善出版 2015年 フィル・ハバード,ロブ・キチン,ブレンダン・バートレイ,ダンカン・フラー著 山本正三・菅野峰明訳 『現代人文地理学の理論と実践―世界を読み解く地理学的思考―』 明石書店 2018年 経済地理学会編 『キーワードで読む経済地理学』 原書房 2018年 帝国書院編集部編 『新詳資料 地理の研究』 帝国書院 2019年 このほか,授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:中間レポートと期末レポートを合わせて評価します。(100%) 授業内で具体的な評価項目を説明します。 中間レポートの講評は個別に行う予定です。 |
オフィスアワー | メールアドレスを公開しますので,随時対応します。 |
備考 | 日頃より身近な地域の出来事をはじめ,現代世界の様々な現象や問題について関心を持つように心がけてください。 教職科目ですので,「自分ならどう教えるか」ということを絶えず考えながら,授業に臨みましょう。 |